【テキスト紹介】Steal Like an Artist を読んでみたら名言の宝庫だった件:クリエイティビティを刺激する3つの名言

洋書に限らず本を読んでいて楽しい瞬間の1つは名言に出会った時なのではないかと思います。たった数文字の言葉が不思議と自分の中に入ってきて、なんだかその瞬間に自分自身が生まれ変わる様な経験をされた方も多いのではないでしょうか。今回はソフィーのテキストの1つである “Steal Like an Artist” の中から冨樫が独断と偏見で選んだ名言の数々を皆さんにご紹介したいと思います!

私が “Steal Like an Artist”を読んでみたいと思った理由

私は前職はメーカーの営業職でした。ですから正直言ってあまりクリエイティブな作品づくりとかをする必要はありませんでした。ところがソフィー・ジ・アカデミーで働くようになって、クリエイティブな作品を作る必要が一気に増えてきました。このブログを書くこともまさにそのうちの1つですし、その他イベントを企画するとか、教材を作るとか、チラシを作るとか、ありとあらゆるところにクリエイティビティを発揮する機会があります。

そこでこれを機会に自分のクリエイティビティに革命を起こそうと考え、ソフィーの洋書テキストの中でも最も読みやすそうで最も早く効果が出そうなクリエイティビティに関する名著 “Steal Like an Artist”に手を伸ばしたわけです。

“Steal Like an Artist”を読んでみて、名言の宝庫であることに気がつく

読んでみてわかったのはこの本が実は名言の宝庫である、ということ。「クリエイティブな人って憧れるんだけど実際どうすれば良いんだろう?」「クリエイティブな人達の頭の中ってどうなっているんだろう?」という悩んでいるあなたの頭の中をクリアにさせ、「自分もクリエイティブになれるかも」という気にさせてくれます。

また、これらの言葉を覚えておき、大切な会話の中に挟むことができれば、尊敬されること間違いなし。学校や職場でドヤ顔で口に出せるものばかりですので要チェックです!

そもそも “Steal Like an Artist”って?

まずは「トップダウン」をするためにこの本の全体像を確認しておきましょう。

“Steal Like an Artist”の著者はAustion Kleonというアメリカのライター兼アーティスト

著者のAustion Kleon氏はテキサス州オースティンを拠点に活動されているライター兼アーティストです。新聞の記事などの中から自分が使いたい単語以外を黒く塗りつぶした “News Paper Blackout” という手法を用いた作品をつくっています。

お時間がある方は是非Austion Kleon氏のウェブサイトもチェックしてみてください。

“Steal Like an Artist” はNew York Times Best Sellerだ!

他のソフィーのテキストの多くと同様にNew York Times Best Sellers(2012)に選ばれております。また2012年Goodreads Choice Awards Nonfictionにも選出されています。

さらにAmazon.comでも約1,700人から星4.6という高い評価を受けています!(2017年5月18日時点)

そしてその本の中身の雰囲気を垣間見れる、本の紹介動画はこちら。

でも難しいんでしょう?

そうは言っても「やっぱりこの本難しいんでしょう?」と思っている画面の前のあなた!そんなことはありません!実際のところ “Steal Like an Artist” はこれから洋書を読み始めようと思っている方にうってつけです!何故なら・・・

“Steal Like an Artist”は、英語が簡単!

“Steal Like an Artist”は平易な英語で書かれているので非常に読みやすいです。ソフィー・ジ・アカデミーの指標によると必要な英語力の目安は英検3級、TOEIC400点になります。

“Steal Like an Artist”は、短い!

“Steal Like an Artist”は140ページ。大人向けの洋書は300ページ以上あることが多いので、それとくらべると大分とっつきやすく感じます。

しかも写真が1ページを占めていたり、そもそも1ページに書かれている単語数が他の洋書と比べる7〜8分の1程度なので、実質70ページ程度の文量しかありません。まさにこれから洋書を読もうという方にはうってつけの本ですね!

“Steal Like an Artist”は、かわいい!

そしてなにより “Steal Like an Artist” の最大の特徴は本自体がとてもかわいいことです!

ご覧の通りとてもコンパクトで場所も取りません。それにこれなら読んだあと本棚に入れても様になってとってもかわいいんですよね。かわいいは正義。

“Steal Like an Artist”を読んでみたら、名言の宝庫だった件

営業活動はこれくらいにしてそれではいよいよ本題に入っていきたいと思います!

ブログを書くにあたりノートに書き取ったところなんと30個以上(!)の名言を見つけてしまったのですが、今回はその中から泣く泣く3個選んで皆さんにご紹介したいと思います。それではどうぞ!

Nothing is original.(まったくのオリジナルというものは、そもそも存在しない)

7ページ目にデカデカと書かれているのがこの一言です。

標題の “Steal Like an Artist”という言葉に通じるものがありますが、おそらく作者がこの本を通して一番伝えたいことはこの一言に凝縮されているのではないでしょうか。

よくアーティストは何もないところから作品を創造している様に思われがちですが、作者いわくそれは違うそうで、実際のところ他の様々な作品に影響を受けたり真似しながら新しいものを作っているんだそうです。本文中ではあのビートルズですら初めはコピーバンドだったこと、サルバドール・ダリの「何も真似したくないと思うものは、何も生み出さない」という言葉にも触れています。NBAのスタープレイヤーであるコビー・ブライアントも自分が試合中に見せる動きは憧れのプレーヤーの動きを真似したものだと言っているそうです。

そう言えば子供の頃は憧れのスポーツ選手のモノマネをしたものだなと思い出してしまいました。それで野球が上手になったか・・・?と言われると私の場合は微妙ですが、それをすることによって野球がますます好きになったことは確かです。

なかなかクリエイティビティが発揮出来ないと感じている方は、まずは一歩下がって周りにあるものを色々と真似してみるところから始めてみるのが良いかも知れませんね!

Garbage in, garbage out.(ガラクタを入れてもガラクタしか出てこない)

とはいえ「情報の取捨選択には気をつけた方が良いのでは?」と思い始めた頃の13ページ目に出てくるのがこの言葉です。

よく子供のころに「上手い人の真似をしろ」と言われましたがまさにその通りで、何でもかんでも真似すればいいという訳でもありません。

あなたが作り出すものはあなたが吸収したものの集合体であるのだから、まずインプットとしてより良いものを吸収すべきであるというのが著者の主張です。

ちなみにずーっと飛んで133ページ目には “Marry Well” という言葉もあります。

日本語に直訳すると「良い結婚をしろ」ですが、これはいわゆる「結婚」だけを指すのではなく、友人関係や職場での人間関係、ひいてはどんな人と付き合うかを指しています。よくアーティストは孤高の存在かの様に思われていますが、実際のところ色々な人から影響を受けて作品を作っているんですね!

さらにちなみに “Garbage in, garbage out”は著者のお母さんがよく言っていた言葉とのことで著者は子供の頃この言葉が嫌いだったそうですが(笑)、今ならよく理解できるとも書いています。

If you find that you’re the most talented person in the room, you need to find another room.(もしその部屋の中で自分自身が一番才能のある人間だと思ったら、その部屋を出なさい)

そして最後が104ページにあるこの言葉。

ちょっと長いですが、簡単に言えば「井の中の蛙」になるなということです。

ちなみにこの前の部分では「部屋の中で一番才能のある人間を見つけ、その人間をそばに行き、盗めるだけ盗め」とも言っています。「井の中の蛙」はことわざにもあるのでもちろんそうですが、この盗めっていうのも職人さんがよくいう言葉ですよね。

「あの人クリエイティブだなぁ」と思う人を見つけたらその人のそばに寄っていって技を盗み、もう盗むものが無いと思ったらそこで満足せずに次の師匠を探すということですね。

日本文化にも通ずるところがあると思いますが、洋書を読んでいると「あ、日本だけでなく外国でも同じ考え方があるんだ」と気付く瞬間がありますが、これも洋書を読む醍醐味の1つなのではないかと思います!

【まとめ】 “Steal Like an Artist”の名言に触れてクリエイティビティを刺激しよう!

今回は「クリエイティビティを刺激する名言」をテーマに  ”Steal Like an Artist”を紹介させて頂きましたがいかがだったでしょうか?

私たちの多くは「自分にはクリエイティビティがない」と思い込んでしまっています。しかし、この洋書を読むと「自分にはクリエイティビティが奥底に潜んでいるだけなのかもしれない」と本気で思えてきます。そして「あとはそのクリエイティビティを開放すればよいだけなのだ」と気づけるようになります。

私も “Steal Like an Artist” を読むことで、ソフィーでクリエイティブな仕事をする自信が出てきました。今回のブログ記事をはじめ、これから様々な場面で発揮したいと思います!

冒頭にも書いた通りこのブログで紹介させて頂いたのは “Steal Like an Artist” の名言のうちのほんの一部ですので、是非実際に手にとってみて自らのクリエイティビティを刺激してみてください!

ちなみのこちらの本ですが邦訳版も出ていますので、いきなり原書に挑戦するのに抵抗があれば、こちらから読んでみても良いでしょう。そして内容が気に入れば、ぜひ原書で読んでみてください。著者の生の言葉のエネルギーを体感することで、日本語に訳されたものを読んだだけでは得られない、圧倒的に多くの刺激を受けることができるはずです!

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