著者のハリソン・オーエン氏は、「オープン・スペース・テクノロジー」という会議手法を生み出した人。この手法は、P&G、イケア、IBM、GMなど世界的な企業でも採用され、大きな成果をあげているそうです。実際、少人数で私自身も何度か実験しましたが、「これは面白い!!」と思いました。会議の参加者が自主的にどんどん意見を出し、中盤からは司会は何にもしなくても、話が勝手にまとまっていき、行動に落とし込まれていくんです。とっても不思議なのですが、とっても自然です。「自然は一人のリーダーがいなくても、適切な環境があれば、自立的にまとまり、秩序を作っていく」という”self-organizing”(自己組織化)の概念が紹介されています。この会議手法を試すと、そういう現象が人間の組織でも起こる、ということが目の当たりにできます。オープンでクリエイティブな雰囲気を作り、自立的に秩序を作っていくチームを育てる手法やヒントを組織作りに役立てましょう!(コメント by 三浦 哲)
2007/7/7(土) 導かれてる?
2007年4月〜6月の課題本だった、『Leadership and the New Science』。これと深いつながりを持つ本。『The Power of Spirit』。スタートです!さっき、深いつながり、って書いたけど、この表紙を見ていたら、更にそのつながりを見つけてしまいました!
LNS(Leadership and the New Science)を読んだ方、本の出だしを覚えてますか? そうです。筆者が、川の流れがorganizationについて、教えくれていることはないか?と、自問自答するところから始まったんです。そして、POS(The Power of Spirit)の表紙が、まさに流れている川!
なんなんでしょう?このつながり。2つの本を並べてみると、なんだか色合いとか雰囲気とか似てる感じだし、ちょっと不思議な感じ。導かれてるような気もしてしまいますね・・・。
2007/7/9(月) 興味
ではでは、読んでいきたいと思いまーす。(^o^)/ぱら。ぱら。と読みまして、やっぱり書いちゃいます、マインドマップ。
ほほー、4つのPARTに分かれてるんだー。気になったのは、Chpater7 「Stages Along Spirit’s Way」。この章は、PARTⅢ 「THE STAGE OF TRANSFORMATION」の中のものだけど、TransformationはSpiritと深い関係があるってことかな?どんなステージがあるんだろう?
そして、Chapter13、「Everyday Life in the InterActive Organization」。Everyday Lifeっていいなぁ。理想だけじゃなくて、じゃあ毎日のこととか、現実の日常ではどうなのよ?みたいな事が書いてあるのかな。そうだったら知りたい!
2007/7/11(水) 生きもの
この本の中に出てくる、オープンスペーステクノロジー。知人に、日本にも提供してる会社があるよー、って聞いていたので、ちょっとネットで検索してみたら、見つけました!ここですね。んでもって、ここのページは、ざざっと読んでおくと、かなりトップダウンに役立ちそうです!他のページも見てみたけど、導入してる企業もあったりするみたい。
あと、↑このページの真ん中辺り(オープンスペーステクノロジーとは?の項)に出てくる、グループ間を自由に移動する人々を表す、「チョウチョ」と「ハチ」っていう言葉が、なんとも可愛らしくて、それでいて上手い表現だなぁ〜って思いました。
6月に恵比寿で開催した、マスターマインディング研究会でもこの技法を使ったけど、確かに、他のグループから移動してくる人や、外から全体を見てくれてる人が、いろんな発言や指摘をしてくれることによって、会話に新しい刺激が生まれていました。
会議室で、みんなが決まった席に座ってする会議と違って、とても自由で、空気が動いてて、その場が生きものみたいでした。だから、メタファーとして、生き物を使うのはとてもしっくりくる。
2007/7/13(金) しなやかに
つづけて、Prologueを読んでみました。
in truth the “fix” is no big deal. Just do it.(2ページ)
ちゃんと終わらせる!とかじゃなくて、やってみようよ!みたいな感じ。ここを読んでいて、もう一冊の課題本の、「THE NOW HABIT」と似てるとこがある感じがしましたね〜。これは、合わせて読むと理解が深まりそうだー!さらにさらに、
TRANSFORMATION = the process of adaptationin human systems (9ページ)
って言っていて、そっかぁ、そうだよな〜って思いました。人の歴史もそうだけど、生物の歴史は、弱肉強食ではなく適者生存。恐竜はとっても強かったけど、環境の変化に適応できず絶滅していった。人もそう。自分自身の内側や、組織、社会などの自分を取り囲む集団、そして環境などのもっと広い範囲も含めて、自分の周りに起こる変化を受け入れて、適応していく。
なんか、しなやかな感じ。そして、このしなやかさや柔軟さが、本当の強さってことなのかも。・・・・ってことは、この本を読んでいくと、しなやかになれちゃうってこと??だとしたら、いいですねー!いっしょに、しなやかになっちゃいましょうね〜♪(^o^)/
2007/7/16(月) 力強い問い
ではでは、Chapter1です!「Chaos and the End of Control As We Knew It」。これまでのOrderとChaosの関係。それは、まるで、良いものと悪いもの。光と闇。神と悪魔。とでもいうかのように捉えられていた。だから、仕事や色んな場面でchaosは避けられてきたし、And the key to victory is control.コントロールしようとしてきた。けれど・・・
What if control, as we have thought about it, is delusion, and chaos, despite its unpleasant aspects, is essential for life? What if ― indeed. (14ページ)
もし、そうじゃなかったら?もし、chaosがとっても大事なものだったとしたら?こんな力強い問いの投げかけで始まりました・・・。どうでしょう?今、あなたの周りで起きているchaos。ちょっと居心地が悪くても、それが実はとっても重要なものだとしたら?
2007/7/18(水) いつものあれ
最初の方で、ちょっと面白いかもって思ったとこ。
Chaos is no longer a little spice added to the organizational stew.It has become our daily bread and butter. (16ページ)
chaosは、それまではスパイス的扱いだったけど、もうスパイスじゃなくて、もう毎日のパンとバターのよう。日常ってことだと思うんだけど、パンとバターかぁ〜。
これって、日本語で言ったらなんだろう?ってちょっと考えてみました。で、思ったのは、もしかして、日常茶飯事??日本は、茶と飯。そう思ったら、なんかおかしくって (^w^)ぷぷぷ・・・でも、しっくりくる〜(笑)ってことで、お茶どうぞ(*^-^)_且(笑)
We are already in a state of chaos.
これくらい、いつものことって事なんだなぁ。
2007/7/20(金) 転がしてみる
読み進めて拾ったキーワードは、
chaos is normal.chaos is useful.
そして・・・
If life were all order, there could be no evolution.Were it all chaos, there could be no continuance.It is only in the dance between chaos and order that life progresses. (19ページ)
こういう文章を立て続けに読んでたら、chaosに取り込まれてしまうんじゃなくて、chaosを手の中で転がしてみる感じがしました。自分が今悩まされてるchaosが手に取れるくらいの、おっきな巨人になってる自分をイメージしてみたりして(笑)コロコロ。コロコロ。そうしてるうちに、こいつ使えるじゃん!とかなって、色んな工夫が思い浮かんだり、もっと他のことにも目が向きそう。
2007/7/22(日) ひび
つづいて、Chapter2。「Chaos and Learning」。Learningにはどうも2種類あるみたい。これは、最近の今日の学長 「学習」を2つに分類する、でもちょっと取り上げられてましたね〜。
- High Learningは、パラダイムシフトみたいな大転換のときに起きていること。
- Normal Learningは、その大転換のあとにすること。整理したり、分かりやすくしたり。
High Learning occurs when chaos cracks the established order,〜(29ページ)
で、そのHigh Learningは、積み上げられて定着してきたorderに、ちょっとひびが入ったときに生まれる。だから、色々と整備されてきて、やりやすいけど、どうも何か生まれないというときは、そのorderにひびを入れてみると、ひょこっとそこから何かが生まれるかもしれない。
Innovation is the gift of chaos, 〜 (29ページ)
そして、それが大きなInnovationになってしまうかも?!
2007/7/24(火) 失わないもの
本全体をパラパラ見てても、あんまり見当たらない太字の文章。けど、このChapterにはありました。ってことは、かなり重要なんだな。それがこの文章。
We re-organized so many times that more than occasionally, I couldn’t remember who we were. But the remarkable thing is that through it all we never lost our Spirit. However, if we had lowt that, I think we would have lost it all.(35ページ)
何度もre-organizeしても、Spiritは消えてない!そっかぁ!これに似たこと、LNSにも書いてあったなぁ。えっと、これだー。何もかも変化するんじゃなくて、その中にidentityがある。このidentityが、ここではSpiritってことなんだな。
ただ、ちょっと違う感じがするのは、identityが一つの葉や、一つの木の中にあるとしたら、Spiritはその林や森全体に存在する、変わらないもの。って感じがする。もっと集合体の中にあるもの、っていうか。なんかそんな感じがするんだなぁ。
2007/7/26(木) process
さぁて、ではChapter3。「Chaos, Order, and the Creative Process」。
Truth to tell, the real excitement was neither chaos nor order,but rather what happens in between, which we might call creation.(37ページ)
chaosでも、orderでもなく、その間にあるcreationがとてもエキサイティング!
Indeed, we should not be looking at any thing at all,but rather at the process by which the thing has come intoexistence and continues on its merry toward whatever destiny.(38ページ)
そして、thingではなく、そのprocessを見る。creationのprocessかぁ。まるで、あの有名番組のProject Xみたい!ほんと何かが、色んな困難を経て、作られていくプロセスってほんと惹きつけられるもんなぁ。
前に、自動改札を作った人々の話を見たことがあるけど、その放送を見てから、自動改札機を通るときに、なんかそれまでと違う感覚がある・・・。もう、ただの自動改札機じゃなくて、その物自体にprocessっていうか、storyを感じるっていうのかな。いや〜、そっかぁ。processにはstoryがあるもんね。
【おまけ】モノ作りのプロセスを見たい!という方に、この番組がオススメ☆未来創造堂面白いですよ〜!
2007/7/28(土) pureはない?
I believe it to be true that in the natural worldneither chaos nor order exist in pure state.(40ページ)
pure chaosも、pure orderもない。まるで振り子のように、どちらかにいったら、どちらかに戻る。あるいは、常に両方を含んでる。満ちたと思ったら欠けて、欠けたと思ったら満ちる月のよう。絶え間なく動いている。
When you reach an equilibrium in biology, you’re dead.
それが生きてるってこと。存在する全てのものは、そうなのかな。それにしても、chaosもorderも100%ってものはなくて、chaosの中にはいくらかのorderはあって、orderの中にはいくらかのchaosがあるってのが面白いなぁ。
2007/7/30(月) おんなじだ〜!
つづいて、self-organizationのための5つの条件を挙げてるところがあるんだけど、その1つめ。
Nutrient-Rich, Relatively Protected Environment(42ページ)
あれあれ?これって、もう一冊のTHE NOW HABITに出てきたsafety netとちょっと似てる。詳しくは明日、THE NOW HABITのコーナーに書くけど、先延ばしから脱するためのfirst stepとしてまず安全な環境を作ってあげるってことが書いてあったんです。それがsafety netのこと。何者にもjudgeされなくて、何が起こってもOKな環境。
The Power of Spiritでもおんなじだ〜!安全で守られた環境。まず、これがあることによって、先延ばしから脱したり、self-organizeが始まる。組織にとっても、個人にとっても、必要なまず第1歩目なんだなぁ〜。
2007/8/1(水) その秘密
そのまま読み進めて、
THE “WHY” OF OPEN SPACE(51ページ)
のところで書いてあったのがこれ。
The “why” of Open Space, quite simply,is the phenomenon of self-organization. Open Space “works” because it is self-organizationat work in the human domain.(51ページ)
ほほー。Open Spaceの中核は、self-organization。このChapterには、self-organizationのための条件や、Open Spaceの指針とか決まりとか、色々書いてあるわけだけど、どうもキーワードは、passionresponsibilityvoluntary self-selectionの辺りかなぁ。
これらがあるときって、物事がとってもスムーズに運ばれる。じゃあ、これらはどういうprocessで起こっていくのか。これから読んでいくところに、そのtransformationの起こるprocessについて書いてあるみたい!楽しみ〜♪(^o^)
2007/8/3(金) safety net=安全基地!
7/30の回で、この本で言っている安全な環境と、NOW HABITで言っているsafety netがシンクロしたことを、取り上げましたが、それに関して、WEBキャンパスのNaomiFさんからメールをいただきました!
えりさんこんばんわ。まだ、えりさんの”いっしょに読もう”のコーナーに追いつけていませんが、気になることを思い出したので、メールします。
NaomiFさん、こん○○は!メールありがとうございます。気になること。。。興味津々です!
最近、私の周りで、茂木健一郎さんの話が取り上げられています。それが、シンクロしちゃったんです!茂木さんの話によると確固とした信念や、理想、夢があれば、その部分が「安全基地」(secure base)として機能してくれるから、十分な不確実性を> 受け入れることができる。http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2007/05/post_81d5.htmlこれって…7/30のブログに書いていることと同じですよね…
な、な、なんと。。早速見てみましたが、ほんと同じですね。しかも、安全基地って秘密基地みたいなニュアンスも感じれるし、わくわくする感じでいい表現だなぁ〜と思いました。
最近いろんなことがシンクロして本当に驚くことばかりです。> なんか、大きな渦に巻き込まれているのか、自分が渦を巻き起こしているのか…
ほんとですね・・・。私もついこの間、NOW HABITの方で茂木さんを取り上げたばかりなので、そこでもシンクロしてしまいました・・・。(7/25の回です。)
そして、これは何かのサインか?!と思って、ちょっと茂木さんに関連することを調べてみました。そしたら、茂木さんが出演している番組「プロフェッショナル」のホームページで、なかなか面白いものを見つけました。私が気になったのは、過去の放送のこれ。
ここに出てくるキーワード「情熱」「ネットワーク」。これはself-organizationや、open spaceのキーワードでもあると思うんです。う〜ん、これまたシンクロか?!いずれにしても、これからも茂木さんから目が離せませんね!NaomiFさん、ありがとうございました☆
2007/8/5(日) soulとspirit
ちょっと前の話になるけれど、この本を読み始めたころ、soulとspiritという言葉がよく出てきて、この2つの言葉の違いって何だろうね?って話がソフィーの中で出ていました。soulとspirit。どう違うと思います?まず、辞書で調べてみました。ちょっと抜粋して挙げてみると・・・
◆soul→ 霊魂,魂,精神,心 → 気迫,情熱→ 死者の霊[魂];亡霊.→ (物事の)精髄,核心,生命 → (運動・活動などの)中心人物,指導者《 of… 》
soul music、soul food、なんて言葉もよく聞きますね。
◆spirit→ 心,精神→ 生気,(生命の)いぶき → 霊,霊魂(soul).→ 精霊,幽霊,亡霊,妖精,天使;悪魔;神霊→ 感情,気分,心持ち;快活,元気,気炎 → 気迫,熱情;気風,気性,性向,…精神,…魂 → 支配的傾向,その場の雰囲気;(時代の)主潮 → 蒸留アルコール,スピリッツ→ エキス,エッセンス;〔薬〕酒精(剤)
なおちゃんは、soulは玉みたいな感じで、spiritはもっと形が無い感じ、って言ってたけど、意味を調べてみたら、なんとなくそれが分かった気がしました。上に挙げた意味を見てみても、soulは中にある感じ。○○魂だー!ってな事を言ってるときに、底から、中から湧き上がってくる核のようなもの。日本語で、同じ血が流れているんだね〜、なんて言うときの感覚に似てる気がする。
で、spiritは周りに漂う感じ。中というよりは外に感じる。神社とかで手を合わせる時に感じているのがきっとspiritなんだろうな。こうやって、言葉の持つイメージを知っておくと、筆者の伝えたいことが、よりイメージしやすいと思いました!
2007/8/7(火) spirit line
Chapter4は、standard business curveの話。従来のbusiness curveに加えて、筆者が新しく提案してるのは、spirit line。どんなビジネスも、まずspiritありき。だから、spirit lineがある状態で始まって、そのlineが下がってくるのに反して、strucuture lineが上がってくる。まず志やミッションがあって、そこから、商品やサービス形態が生まれてきたり、組織ができてくるってことかな。
だから、new businessには、まずspirit lineが必要。では、このspirit lineを上げるにはどうすればいいか?ってことだったんだけど、そこで出てくるのがgriefwork。これがどうも、spirit lineを上げるのと深く関わってくるみたい。
grief。辞書を調べてみたら・・・(不幸・喪失・死別などに対する)深い苦悩、深い悲しみ・・・だそうです。これがどう関わってくるんでしょうね。どうも次の章に詳しく書いてあるみたいです!
2007/8/9(木) griefworkと似てる
前回出てきたgriefwork。このプロセスが書いてありました。(68ページ)
Shock and AngerDenialMemoriesOpen Space as DespairOpen Space as SilenceQustioningVision
これを見ていて、エリザベス・キューブラーロスの「死ぬ瞬間」に出てくる、死にゆく過程とちょっと似てるかもって思いました。詳しくはこちら。ページ真ん中辺りの「死をどう受け止めるか」のところ。griefの意味を考えてみれば、ちょっと納得。
そして、griefworkのプロセスと「死の受容の過程」を比べてみると、「死の受容の過程」の方が段階が少ないけど、実は細かくしてみれば、両方とも同じことが起こってるんじゃないか、って気がしました。
2007/8/12(日) 嵐の前の・・・
で、この章を読むとき、いくつかprocessが存在するわけだけど、大きく切り替わるところはどこなのか?というフォーカスで読んでみました。きっと、変化していくために、どのprocessも欠かせないとは思うけど、ガラッと転換するポイントがある気がしたんですよねぇ〜で、読んでみて・・・全部大事だけど、どうもSilenceのところが大事な気がしました。
With the arrival of the sense of peace comes Silence. Beyond shock and anger, denial, memories, and despair there is silence.(中略)Calling this a pregnant moment seems almost trivial, but very true. Holy seems more appropriate. This is the moment of creation.(74ページ)
それまでの渦から、ふと訪れたsilence・・・。empty・・・。これは何かが生まれる予兆!それはつまり、嵐の前の静けさ・・・?!もちろんいい意味の嵐ってことで(笑)
2007/8/14(火) 出産みたい
Chapter6、「Organization Development in Four Acts」によると、developmentには4つの段階があるとのこと。子宮の中に命がやどり、どんどん育っていく。狭く感じながらも留まりたい時期を経て、やがて産道を通って生まれてくる。それはまるで出産みたい。
組織も新しいアイディア、人、商品とともに規模が拡大していくと、それまでの形態では持ちこたえれなくなり、あるタイミングで、こんな風な経緯をたどって、reorganizeしていくということかな。それは、ただの変化というよりは、生まれ変わる、っていう言葉の方がしっくりくる。
よくスポーツとかで耳にするけど、新生○○チーム!みたいな感じ。あと、もう一つ浮かんだのは、サナギから蝶へのtransformation。このことは、次で書きますね。
【おまけ】
恵比寿の洋書塾のMMで、「書くことって大事!それに、筆記用具も大切だね〜」という話になったときに、塾生の方に紹介してもらったお店に行ってきました!鉛筆&ペンの専門店の「五十音」さんです。
狭いスペースに、アンティークのものから手頃なものまで、大小様々で、一つ一つ違ったデザインの素敵な鉛筆やボールペンが、ぎっしりと並べられてました。どれも凝っているし、オシャレだし、見ているだけで楽しい☆素敵な筆記具との出会いに飢えている方、必見です!ぜひ足を運んでみてください♪
2007/8/16(木) サナギ
前回のつづき。organization developmentの過程が、大きな生まれ変わりだなぁ〜、って思ってたら、ふと、サナギから蝶への変化が思い起こされたんです。で、出産って母親も赤ちゃんも痛いわけだけど、サナギから蝶へ変わるときって、果たして痛いんだろうか??って急に気になって、なんだか調べたくなりました。で、色々調べてみたんだけど、痛いかどうかは分からず・・・。でも!発見がありましたよー!
それは、またしてもこんな記事を発見してしまったのです!!http://tinyurl.com/2yst6oはい。また茂木さんです(笑)サナギって、周りからは何も変化してないように見えるけど、中では猛烈な勢いで作り替えが行われてる。
ふーむ。サナギも動いてるように見えないからって、つんつんしたり、激しく揺すったりしたら危険。人や組織も、何も変化してないように見えるときほど、実はとてつもない変化が起きてるのかも!と思ったのでした。
【ひとりごと】茂木さん、ほんとシンクロするなぁ・・・。しかも、Now Habitでも、Power of Spiritでも取り上げたけど、そのブログの日付との差がどんどんなくなってきてる。。ど、どういうことなんだろう?
2007/8/18(土) visionの語源
そして、この4つの段階。
The critical step in the process is vision. And the central question is, What is the evvisioned future state?(85ページ)
The essential issue in all cases is vision. ということで、visionが大事なんだそう。「Leadership and the New Science」でも、visionは大事って話があったなぁ〜・・・なんて、思ってみたら、急に、っていうかvisionって何??語源は何なんだろう?と思ったので調べてみました。そしたら、こんなのを見つけました! 語源となるラテン語の意味は、I see(私は見る)ってこと。
見えるもの。イメージできるもの。描くもの。そんな感じかな。うーむ、単純なのね。そんなに驚きはなかったなぁ。でも!!語源を調べるのは面白いなぁ〜、って思いました。調べてて面白そうなページを見つけたので、下に載せておきますね!良ければ見てみてください♪
2007/8/20(月) stage
Chapter7。「Stages Along Spirit’s Way」。ここでは、Organizationの段階を5つに分けて説明してるんだけど、これが興味深い!
Organization Style Hero Individual Inspired Be Nobody Spirit InterActive Surfing Everybody soul ProActive Control MBA Intellect Responsive Pleasant Mom and Pop Mind ReActive Charge! Entrepreneur Body (106ページより)
下から上へとstageが上がっていくわけだけど、この表を見るだけでも、刺激を受けるし、色んなアイディアとか考えが浮かんできそう。最後のInspired Organizationについては、オーケストラの演奏が一つになる瞬間や、有名バスケ選手の技術を超えた魂のぶつかり合いを例にしてました。そして・・・それまでのorganizationを超えたらすごくない?
Just to exist in our essence without the necessityto be any particular thing at all?(105ページ)
と言ってるわけだけど、そうなったらスゴイ・・・。表によると、その段階になると、もはやheroは存在しないわけだから。
2007/8/25(土) edge
Chapter8ですねー。この本はChapter14までだから、半分を超えました!いえーい!(^-^)vということで、「Over the Edge」。このedge。なんか好きな表現だなぁ。前半の方でも、よくedge of chaosなんて言葉も出ていて、chaosが起こったときは、その真っ只中にいてよく分からないんだけど、edgeになると色んなものが生まれてくる。ってな意味でした。
自分が混乱してる状態をchaosと思うなら、今chaosだなぁ〜、でもedgeに行けば色んなものが見えるのね。なーんて、affirmationになったり☆恵比寿の洋書塾でも、そんな会話がちらほら出ます。
「うーん、今chaosです。」「edgeはすぐそこの気がするんだけど」
みたいな感じで♪ちょっと良い感じしません?
2007/8/27(月) 乗り越えようとしている
ではでは、ここのedgeって何なんだろう?と思って、読み進めてたら、分かっちゃいましたよーー!それは、前のChapterの最後の図。この間ここにも載せました。この図には、ProactiveとInteractiveの間に、ちょっと大きめの溝があるんですねー。これを指してました!
前の章読んでたときには、全然気づかなかったーー。ちゃんとこの溝にも意味があったんだね〜ニクイ!(笑)そして、そこには、どうもフェンスがあるみたいで、今、世の流れ的に、このフェンスの上に乗ってる状態とのこと。おぉ。そりゃ大変だ!私たちは、今、その大きなへだたりを乗り越えようとしてるんですね。
2007/8/29(水) collection or community?
そんでもって、ここでは、ProActive Organizationと、InterActive Organizaionを、いくつかの項目で比較してるんですが、例えが分かりやすくてこれが面白い!その一つとして、ProActive Organizationは、communityを捜し求めてるんだと言ってました。例えてみるなら、ProActive Organizationは、まるで動物園。
But a zoo is a collection.It is by no means the rich, diverse community of the animal kingdom.(112ページ)
でも、動物園はコレクションであって、本当のコミュニティじゃない。ほほー。動物園って、みんな檻に入ってるし、作られたものだもんね。。。この檻が、controlであり、orderを指してるのかな。はたまた自分の中にあるバリアなのか・・・。
一方、InterActive Organizationは、home。自分自身でいられて、あったかくて、自由で、チャレンジもできて。これこそが本当のコミュニティ。あなたの組織はコレクション?それとも、コミュニティでしょうか?
2007/8/31(金) 仕事と遊び
どうもこの本を読んでると、もう一冊の本「The NOW HABIT」との共通点がよくあるんですねー。
For many people play and work simply do not belongin the same sentence.For InterActive Organization, they not only belong together, but are virtually synonymous.(119ページ)
仕事を楽しむことは、ProActive Organizationでは、ダメー!って感じだけど、InterActive Organizationでは、もはやworkとplayは同じもの。そして、このHigh Playが、High Learningにはとっても重要で、Playfulだと、すごい発見とか学びが起きちゃう。「The NOW HABIT」でも、遊びはとっても大事と言ってます! 8/10、8/13、8/17で、「よく遊べ!」と題して書いてるので、そっちもご覧ください♪
そして・・・仕事、楽しんでますか?仕事を楽しむ、とまでいかなくても、まず遊んでみる!ことをすれば、仕事と遊びが深くつながっていることに気づくはず。
2007/9/15(土) 最終月Start!
前回から間が空いてしまいましたが、この本も最後の月。そして、最後のPARTに入ってきました!7/9のマインドマップにも書いたけど、4つあるPARTの、最後のPARTです。 Cultivating Spirit。今まで話してきたspiritを、どうやって育んでいくか、です。そう、一時的に作り出すのではなく、どうやって育んでいくか。
もちろん、例え一時でもステージが上のspiritを生み出すのは意味があるけれど、どうやって育んでいくか、継続していくか。
これって現実の世界ではとても大事。何か新しいことを定着させたり、今までのやり方を変化させていったり、経営や仕事をしていく上で、欠かせないことなのだと思う。さてさて、どんな事が書いてあるんでしょうね!楽しみ、楽しみ☆
2007/9/17(月) 脳とオープンスペース
chapter9に、マインドマップという言葉が出てきました。オープンスペースを続けていくことを表した絵があって、それは同時に、生き物のように成長しつづけるInteractive Organizationのことでもあり、まるでマインドマップみたいなんです。
次のChapter10には、インターネットについても触れてるみたいだけど、インターネットといい、マインドマップといい、人間の脳にとても近い。と思って、ネットを調べてたら、こんな記事を発見しました!ということは、オープンスペースも人間の脳に近い?! ちなみに、ソフィースタッフで、このChapterを読んだときにマインドマップという言葉に触発されて、長岡キャンパスには大型サイズのマインドマップが登場してました。
2007/9/19(水) どんな場にしたい?
先日、伊勢神宮に行ってきました。ずっと前から行きたいとは思ってたけど、この本に頻繁に出てくるspiritという言葉が、私の背中を押したのか、思い立って行ってしまいました。神宮の中に足を踏み入れると、やはり外とは違う空気が流れてます。自分の中に静けさや穏やかさが訪れたり、自然と手を合わせたくなる感じがしました。
以前書いたことを思い出したけど、このとき私が感じていたのはspiritだったのかな。spiritって、「場の雰囲気」とも置き換えられるのだと思う。そして、そうだとするならば、その場をどういう雰囲気にしたいか、そこにいるとどんな事をしたくなる場にしたいか、何に気づき、どんな事が生まれてくる場にしたいか。こういう風に考えてみるのもspiritを育てていく上で何かヒントになるのでは?と思ったのでした。
2007/9/21(金) 組織で守っていくもの
Chapter10を読んでいて、面白い!と思ったのは、securityのところ。今までの組織で守っていたものは、formやstructure。つまり、形式や構成、構造など。制限したり、枠を決めることで、セキュリティを保っていたんですね。でも、Intractive Organizationで守っていくものはprocess。それは、self-organizationのプロセス。
self-organizationを起こすのは、枠組みやマニュアルでなく、そのプロセスを見守ることであり、必要ないくつかの要素を保ってあげること。(安全な環境や、多様性、良くなりたいという気持ちなどなど。詳しくは154ページに書かれてます!)それはつまり、適度なカオスを保っていくことで、Intractive Organizationでのセキュリティということ。
なるほどね〜。どういう組織にしたいかによって、必要なものや、保っていくべきものって、そりゃ違うよね〜!ここではプロセスと、適度なカオスを保ってあげることが、大事なものをしまう金庫のような役割になる、ってことなんだろうな、と大いに納得したのでした!!
【ちょっと付け足し】
Intractive Organizationと、切っても切り離せないself-selection。自分で選ぶということ。このChapterでもよく出てきました。
2007/9/23(日) 物語はDNA
Chapter11からよく出てくるのが、物語を語るのが大事ってこと。物語や伝説を語ることによって、その組織の文化やspiritを伝えられるから。物語ねぇ〜・・・そう言われてみれば、聖書の中でもよく例え話が出てきたり、仏教でも物語をよく耳にするし、各国には民話や昔話があるなぁ。
そして、これらによって伝わってくるものは、ほんと沢山ある。根底に流れる考え方、文化、関わる人々の特徴、教訓、などなど。物語は組織のDNAとも言える、って書いてあったけど、なるほど!って感じ。いやぁ、物語って侮れない!
2007/9/25(火) 物語のススメ
物語といえば、実はソフィーにも物語があります!ふふふ。知ってました?(笑)これがそうです!「ソフィーのものがたり」そして、このものがたりが誕生したきっかけは、WEBキャンパスで取り上げられた本にあるんです。
それは、約一年ほど前に取り上げられた、物語に関する本です。この本ですね。物語は柔らかい感じがするのに、伝えたいことが力強く伝わるということや、私たちがいつでもか語れるようにしておくべき物語とは?などといったことが書かれてます。(面白そうでしょ?!(^o^))「Power of Spirit」とは深いつながりがありそうですね〜!読んでみるのもいいかも!
2007/9/29(土) モラルって?
最後の章、Chapter14。ここまで、伝説や物語の大切さが書かれてたけど、最終章はモラルについて。
With myth it is possible to go right to the soul,and the diabolical possibilities are enormous.(204ページ)
物語の力は大きい。だから、正しい方向に行けると同時に、間違った方向に行ってしまう可能性も秘めてる。一つの力を、どういう方向に使うかということ。そして、とてもパワフルだから、間違った方向へ行ってしまったときの力も大きい・・・
Where there is light, there is also shadow,and the strong the light, the deeper the shadow.(205ページ)
でも、いわばこの闇の存在を、取り除くことはできない。光と影が切り離せないように、コインの裏と表のように、私達は、いつもこの2つの側面を抱えてる。だから、go rightするためにモラルが大事。・・・でも、このモラルって何なんでしょうね?
そういえば、以前読んだ本の中で、エンデはこう言ってました。「モラルとは直観です。 そして直観とは明々白々たる体験のことです。」あなたはどう思いますか?おわり。
【終わりに】
また一冊読み終えました!このコーナーを読んでいて、あるいは「Power of Spirit」を読んでみて、実際に組織の中で起こした行動などはありましたか??もし、そうだとしたら、一体何が起こってるんだろう??(^o^)ワクワク聞かせてもらえたら嬉しいです♪そして今回もまた、読んでくださってる方をはじめ、沢山の方々のおかげでここまで来れました。いっしょに読んでくださって、本当にありがとうございました!!