ソフィーの学びのサイクルに「行動」がある理由

こんにちは。ソフィー・ジ・アカデミーの三浦友美です。
ソフィーのメソッドや学びのサイクルには洋書から学んだ内容を、実際に「行動」してみるステップが含まれています。

行動を決めて実行することと、英語力をあげることにはどんな関係があるのか、改めて考えてみましょう。

「行動」が目的の洋書講座

なぜ、ソフィーの学びのサイクルには、学んだ内容を「行動」するというステップがあるのか。その理由のひとつは、ソフィーがどのようにはじまったか、というところにあります。

ソフィー・ジ・アカデミーはもともと、経営者の方が洋書からビジネスや経営のアイディアを得るための場として、<経営者英語大学>という名前でスタートしました。

当初は、洋書を読んで英語力を上げることではなく、アメリカの最新のビジネス洋書から、会社経営に活かせる情報を見つけ、実際の経営に取り入れることを目的としていました。 つまり、行動することが最も重要なステップだったのです。

そのため、一般的な英語学習のように、単語を覚えたり、一語一句を訳したり、といったことをせず、トップダウンでざっくりと全体の内容をつかみ、自分に必要なところ、興味のあるところを拾いながら読む。そして、得た知識を使って行動してみる。というように、学びのサイクルが設計されていました。

そしてこの「行動」を含めた学びのサイクルは、現在のソフィーでも変わっていません。

英語力が「なぜか」上がっていった受講生たち

<経営者英語大学>の開講後、しばらくすると、受講していた生徒から、「英語のメールや業界紙、インターネットの記事が抵抗なく読めるようになってきた」という声や、「飛行機のアナウンスが聞こえるようになった」「通訳なしで英語の商談ができるようになった」という声も聞かれるようになりました。

英語の「勉強」を第一の目的としていなかったのに、英語力が上がったのはなぜでしょうか?

「英語を勉強する人」ではなく、「英語を使う人」というアイデンティティ

いくつかの理由があるはずですが、アイデンティティという観点からも説明ができると考えています。アイデンティティとは、「私は◯◯な人である」のように自分を言い表すものです。

このアイデンティティというものは、学びの効果に良くも悪くも、強力に影響しています。

洋書学習で言えば、知らない単語を調べたり、日本語に訳したりすることに意識を向け続けていると、わからないところばかりに目が向くことがあるでしょう。

それにより「私は英語を勉強する人である」というアイデンティティだけでなく、「私は英語ができない人である」というアイデンティティが強化されてしまいます。

アイデンティティの変化を促してくれる「行動」

そうした学びを減速させるようなアイデンティティから脱していくための鍵が「行動」することです。

英文を読解することを目指すのではなく、洋書から自分に必要な情報を得て、行動するために洋書を読む。

すると、自然と「私は英語を使う人である」というアイデンティティが芽生え、そして「私は英語ができない人である」というアイデンティティが書き換えられていくのです。

学びが身につくときの脳のプロセス

脳科学系の本を読むと、「行動」を含んだソフィーの学びのサイクルは、脳の仕組みという観点からも、理にかなっているということがわかります。

たとえば、この記事のテーマである「行動」に関して、ソフィーの洋書テキストにもなっている”Evolve Your Brain”ではこんな説明がされています。この図は、人が何かを学び、身につけ、自分のものとしていくプロセスを示したものです。

知識を学び、身に付けるというプロセスの間に、”DOING”、つまり行動するという段階が入っていることが分かります。

自転車に乗ること、車の運転、楽器の演奏、パソコンの操作、といった、これまでできるようになったことを思い返すと、どれもこのプロセスを経ていることがわかるでしょう。

知識を得て「いいことを学んだ!」と思ったら、実際に行動してみることで、知識を知恵にして、身に付けることができる、と言えます。

「自分のもの」にするための学びのサイクル

この3段階をソフィーの学びのサイクルにあてはめると、こんな感じになります。

行動してみることで、洋書から得たことについての理解が深まったり、もっと詳しく知りたいこと が見つかって、洋書を読む時のフォーカスがはっきりしていきます。

英語力という観点でも、洋書を読んで新たに知った語彙やフレーズなどの大量の知識が、「行動」のステップを経ることで、エピソード記憶として長期的に脳に定着し、自分のものとして身に付いていきます。

行動しやすい洋書テキスト

ソフィーの洋書テキストは基本的にどれを選んでも行動できるのですが、その中でも、より行動がしやすい洋書テキストというのがあります。

たとえば、「これをやってみて」というエクササイズやワークが含まれている洋書の場合は、書かれていることをそのまま試せばいいですし、「あなたの場合はどうですか?」というクエスチョンがたくさんある洋書は、そのクエスチョンについて考え答えるという行動ができます。

また習慣に関する洋書は、習慣づくりの実践がそのまま行動になるので、行動って何をすればいいかわからない、という方や、どんどん行動したい、という方に特におすすめです。

さまざまな興味や関心に合わせた、行動のヒントが得られる洋書テキストがありますので、「こんなことについて行動していきたいんですが」という感じで、スタッフに相談してみてくださいね。

行動を考えるのがむずかしい時の行動のアイディア

行動の例が洋書の中に書いてあっても、あまり興味が持てなかったり、特に哲学や歴史系などの洋書テキストでは行動が思いつかない、 という時もあるかと思います。

そんなときは、誰かに洋書の内容を話して、知識を共有するという行動もおすすめです。人に話すこと、説明することで理解が深まりますし、そこで使う単語やフレーズは、辞書にある「日本語訳」ではなく、自分の経験や言葉になっていきます。

また、洋書から得た情報、読んだ内容を、ノートや紙に書き出すというのもおすすめの行動です。

小さな行動からやってみよう

行動というと、「自分を変えるような大きなアクション」を連想することもあるかもしれません。

ですが、ソフィーで考えている「行動」というのは、すぐにできそうと思えるようなことや、具体的で小さなことです。

洋書から面白い知識が得られたら、気負わず楽しく、小さな行動からはじめてみましょう。

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