インタビュー当時は恵比寿校学生だった永井正敏(Masa)さん。現在はソフィー・ジ・アカデミーの非常勤講師を務める。(名前は「永井堂元」と改名しています)1967年神戸生まれ映画プロデューサー。ソフィー・ジ・アカデミーの「洋書塾(現・通学コース)」の開講とともに参加。そこで出会った1冊の本とメンターとの出会いを通して、自己啓発・心理学・NLP・マーケティングなど多方面に関心が広がる。英語のいいことばを集めた「ことばのたから箱」のコーナーの執筆、「いっしょにやってみよう!起業学」の特別講師も務めていた。
聞き手はソフィー英語大学講師の渡辺絵梨です。それではどうぞ!
自分を高めることをしたいなと思ったんです
- Masaさん、今日はお忙しい中ありがとうございます。
- いえ、こちらこそどうも。
- まずは、ソフィーに入学したきっかけをお聞きしたいのですが。
- きっかけは、三浦さんのメルマガでした。
- メルマガですか。
- そこでブライアン・トレーシーのセミナーのチケットが余分にあるから、どなたか行きませんか、というお知らせがあったんです。それでそのセミナーに行ってみたんですが、それが自己啓発のような内容だったんですね。で、何かそういう自分を高めるようなことをしたいなと思ったんです。それから少しして、またメルマガで教室が東京でスタートするというお知らせをいただいたんです。
- それで参加することになったんですね。
- はい。それがソフィーに来ることになったきっかけです。
宵越しの金は持たねえといった主義で、、、
- Masaさんは、その前にも自分を高めるような勉強とかしてたんですか。
- えーと、、、それはいい質問ですね(笑)
- というと?
- 以前は今とはだいぶ違いましたから。
- それは聞くかいがありますね。
- ははは。
- たとえば、どんなところが違っていたんですか?
- そうですね、、、 前は、’江戸っ子は宵越しの金は持たねえ’ といった主義で、仕事が終わって、夜は毎晩飲み歩いているだけでした。
- 毎晩ですか!
- はい。今みたいに自己啓発とか自分を高める勉強のようなことにお金や時間を使ってませんでしたね。
- なるほど、江戸っ子みたいですね。
- お金の使い方がですね。
- 江戸っ子だと。
- はい。出身は神戸なのですが。
自分はこのままでいいのか、とか
- そうやって毎日それなりに楽しんでいるつもりだったんですが、このままでいいのかなという気持ちもあって。
- ええ。
- 悩みもたくさんありました。
- たとえば、どんなことで。
- まず、仕事でもそれ以外でも、人とのコミュニケーションがうまくいってませんでしたね。
- コミュニケーションですか。
- はい。人間関係がギスギスしていた感じでした。
- そうだったんですか。
- それに、自分の感情もうまくコントロールできていないような状態でした。だから、相手の意見が違うと思うと、頭ごなしに否定したり、、、
- えー!Masaさんが!?
- それから、物事がうまくいかないと人のせいにしたりですね。
- 今のMasaさんからは想像できませんね。
- 全体的にイライラしていることが多かったですね。
- 毎晩飲み歩いていた理由がわかったような気がします。
- はい。未来というか将来に対して漠然とした不安を感じていましたし。
- 漠然とした不安。
- はい。自分はこのままでいいのか、とか’閉塞感’ のようなものを感じていましたね。
- どれをとっても今のMasaさんからは想像できないです。
- そうですね。自分でも全然違ったなと思います。
とにかく変わりたいって思っていました
- とにかく変わりたいって思っていましたそんなモヤモヤしていたとき、ソフィーから案内のメールがきたんです。
- そうだったんですか
- はい。ソフィー通学コースのスタートの案内をいただいて、思い切って参加することにしたんです。
- 思い切って、というのは?
- その時は英語にも抵抗がありましたから。
- Masaさんが英語に抵抗があったということも初めて知りました。今日は驚きの連続です!
- ははは。英語のこともありましたが、英語だけでなく自分自身も変えたくて、一歩踏み出すことに決めたんですよ。
- そういう強い決意というか、思いがあったんですね。
- はい。とにかく変わりたい、って思っていました。
- 恵比寿校と一緒に新しいMasaさんもいっしょにスタートを切ったんですね。
- 本当にそうですね。通学コースもまだ恵比寿の教室がなくて、貸し会議室での開催。そうでしたね。変化を起こすために一歩踏み出した自分自身と重なります。
いきなり、衝撃を受けたんです。
- ソフィーに入って、いよいよ洋書を読み始めるわけですが。
- そこで出会ったテキストがこの “Conversations with Millionaires”でした。
- この本はソフィーでも、とても人気がありますね。
- 僕もたくさんの人にすすめました。
- アメリカで超有名な億万長者、9人へのインタビューでした。
- 9人それぞれがすごく精神的にも豊かで人徳がある。ただお金をいっぱい持っている人たちじゃないんですよね。
- そして、9人別々にインタビューしたのに共通する話があったり。
- 不思議ですよね。でも、真理ってシンプルなことだから、当たり前とも言えるかもしれません。
- そうですね。
- その中でいきなり、衝撃を受けたんです。
- 衝撃を。
- そうです。このテキストの第1章。ジム・ローンの章です。
- 私もこの本を読んで初めて知ったんですが、彼はいろいろな人に影響を与えているんですよね。
- はい。’世界一のコーチ’ アンソニー・ロビンズのメンターでもありますよね。
- ジム・ローンの言葉ってやさしく、おじいちゃんが孫に話すような感じがします。
- そうなんですよね。中学生でもわかるようなシンプルな言葉で、しかも胸を打つような熱いメッセージを語ってくれるんですよね。
- ソフィーの他の学生もたくさん彼の言葉にノックアウトされていましたね。
- 僕もこの本をきっかけに彼の大ファンになって、アメリカまで会いに行ってきちゃいました。
- 写真もいっしょに撮ってもらったんですよね。
- はい。僕もジム・ローンの言葉にシビれ、大きく気づかされたんです。
全てがここから始まりました。
- ジム・ローンの言葉でシビれたところ、いろいろあるでしょうけど、特にここ、というところはありますか?
- はい。えーっと、ちょっと長いのですが、、、ここです。If you take care of flowers, they seem to bloom especially for you and say, “Look! How pretty we are. You have taken such a good care of us. Now we want give back to you by giving you our beauty.”(”Conversations with Millionaires” p.17 )
- 花を育てても何の見返りもないじゃないか、と思うかもしれないけど、花の成長そのものが、じつは花からの贈り物なんだ、という話でしたね。
- 「もし、あなたが花を大切にしたらその花はとりわけあなたのために美しく咲いてくれる」
- 花が育つこと、それ自体がギフトなんだ”というのは本当に深い言葉ですね。
- はい。そして、この文章をもとに、ソフィーでマスターマインディングしていたら、この’花’ は、「自分の人生」 や 「人間関係」 など置き換えてみても同じことが言えるのではないか?という話になったんです。そして、それと同時に、自分はいままで ‘自分の人生’ や 「ご縁ある周りの人たち」 を「花」 のように大切に扱ってこなかったということに気づいたんです。
- そうなんですか。
- はい。そして、この気づきから自分自身の人生も、ご縁のある周りの人たちも大切にすることを意識し始めたんです。
- そういうことを意識し始めてから実際にどんな変化が起こったんですか。
- そうですね。いろいろあるのですが、たとえば、、、以前のように外からの刺激に感情的に反応することが少なくなりましたし、 社内外でも、ことばがけやコミュニケーションがよくなって、人間関係がスムースに行くようになりました。
- それはすごい変化ですね。毎晩飲み歩いていた、というときに比べたら。
- はい、本当にそうです。ほんとに。仲間との勉強会や、ソフィーのHPでことばのたから箱の連載、長岡校でのセミナーなど全てがここから始まりました。
- Masaさん自身、そして周りの人を大切にし始めたらどんどん活動の場が広がっていったんですね。
- そうですね。それも思っていたよりもずっと急速に。
自分が学んだことをもっと多くの人にいかしてもらえるように
- 学べば学ぶほどやってみたいことも増えてきますよね。
- そうなんですよ。
- よろしければ、これからやってみたいこと、今年の目標など教えてもらえますか。
- そうですね。まずは仕事ですが、大枠としては、人を勇気づけたり、元気にしたり、笑顔でいっぱいにしたりそしてあるときは、その人の人生にそっと寄り添ってくれるような映画を世の中に広めて行きたいと思います。
- いいですね。ぜひそうした映画をたくさん広めてほしいです。
- はい。それから、意識の高い仲間が、お互いの夢や目標を応援しあえるリアルなコミュニティをあと3つ作るという目標があります。
- コミュニティ作り。
- はい。これまでも私的な勉強会をやってきたのですが、もっとそうしたお互いを高めあえるような場を作りたいと思っています。
- いいですね。
- それから、2010年には本を出版したいと思っているんです。
- どんな本ですか。
- 内容としては自分がこれまで学んだことを、もっと多くの人にいかしてもらえるようなものにする予定です。
- そうですか。
- はい。そのために自分が持っているスキルを掘り下げてみたいと思います。
- スキルを掘り下げる。
- はい。業界とか業種を越えた、読者の役に立つスキル、誰にでもできるような、再現性のあるスキルを深めたいと思っています。
- なるほど。
- そして、本を書いている友人・知人を100人作りたいです。
- 100人も。
- 100という数は、なるべくたくさんの人とということで設定したんです。
- 数字で決めておくとどのくらい達成したかというのもわかりやすいですね。
- そうなんです。で、実際にものを書くことにたずさわっている人とたくさん知り合うことで、そうした人たちに共通することは何かとかそういうことがわかるのではないかと思って。
- “Conversations with Millionaires”とか、Masaさんが今年から読み始めた”Founders at work“(32人の起業家のインタビュー集)のようなことですね。
- そうです、そうです。
- 100人というのはすごいですけど。
- そうですね。そのくらいの人と知り合えば、かなりいろんなことがわかるんじゃないかと。
- そうでしょうね。
- あと、メールマガジンを発行したいと思っています。
- どんな内容になるんですか?
- ソフィーの「ことばのたから箱」のような内容をメルマガにする予定です。
- そうですか。ジム・ローンの言葉も入るんでしょうか。
- ええ、たぶん。彼の言葉は集めに集めましたから。
- そうですよね。きっと誰よりもご存知だと思います。
- ははは。直近の目標というのはこのくらいですね。
- いい映画を広めること、仲間とのコミュニティ作り、本の出版、メルマガの発行。どれも1年後どうなっているか、とても楽しみですね。
- はい。
- 今日は本当にありがとうございました。
- こちらこそありがとうございました。