人々の共感やつながり、コミュニケーションの度合いが深まった状態はどのようにしたら作れるのでしょうか。戦争は続き、人々は傷つけあい、そうした状態とは程遠い方向へ向かっているように見えます。この中でどうすればそうした世界を作ることができるのでしょうか?少なくとも自分たちの会社や家族で、どうすればそうした場を作ることができるのでしょうか?
その大きなヒントを示してくれているのがこの”Bonds that Make Us Free”という本です。これは私が知る限り、コミュニケーションに関する、最高の本です。言っていることはすごくシンプル。だけど、どこまでも深い。家庭内の人間関係も、会社の人間関係も、コミュニティーのあり方も、国際関係も、この本を読むと、未来の希望の糸が目の前に現れてきます。(コメント by 三浦 哲)
2008/1/12(土) 読み始める前に
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!ソフィーも新しい課題本、スタートです。「Bonds That Make Us Free: Healing Our Relationship, Coming to Ourselves」by Terry Warner。このタイトルを見たとき、つながるほど自由になるってことかなぁ〜?なんて思いながら、それってどういう状態なのか、色々と想像を巡らしてました。
親子でも、パートナーでも、職場でも、友達とでも。もちろん人間以外の物質や生き物とでも。その絆が深まるほど、間にある関係性がどんどん自由になっていく。笑顔や開放感などがイメージとして出てきたんです。
そこで、ふっと浮かんだのが、去年、話題を呼んだ「Wii」。実際使ったことはないけれど、イメージとして、複数人で使った時のこのゲーム機の周りには、笑顔や開放感がある気がしたんです。Wiiは、Bondsの一つの形なのかなぁ?それとも、Wiiを使ってるとき、Bondsが生まれてるのかな?そんなことを思いながら、読み始めることにしました。
【おまけ】
Wiiについて調べてみたけど、Wiiプロジェクトについて書かれたこのページ、なかなか面白かったです。社長が社員にインタビュー。異例の形らしいです。良かったらどうぞ♪
2008/1/16(水) ソフィーメソッド大活躍!」
さて、では、早速ざっと読んでみたいと思います。ぱらぱら〜。と、面白いことを発見しました!まず1つ目。それは、この本の一番最後の章。
Personal and Reading Group Guide
なんと、一人のみならず数人で読む際のガイドがあるんです。これって、今までの本と、この本との大きな違いかもしれません。数人でシェアするときのポイントや、考えてみるテーマなどが書かれていて、ガイドになっているみたい。Relationshipの本だけに、数人で読むことが前提になっているんだなぁ。う〜ん、素晴らしい!ソフィーメソッドの、マスターマインディングを使えばいいんですね!そこから、Learnig by Doingも使えば、ますます学びが深まること間違いなし!ソフィーメソッド大活躍だ〜♪
2008/1/18(金) パワフル!!
次に
発見した、ちょっとびっくりなこと。それは、この本のカバー(裏表紙で、本に折り込まれてるところ)に書いてあったんですが、なんと筆者は10人もの子供がいるとのこと!すごいですね〜。10人っていったら、バスケの試合できちゃうし(笑)読み進めていくと、本の中にも、子供さんとの話がいっぱい出てくるけど、身近なRelationshipにこそたくさんの気づきと発見がある、ってことなんだろうな。それをちゃんと見つめてるところがスゴイ!
それに、家族、会社、地域の人との関係。自分が日々関わっているところから良くしていける、ってことを示してくれてるんだとも思う。これってすごくシンプルだけど、波及すればスゴイことになるもんね!キレイな装丁とは裏腹に、パワフルな本だ☆
2008/1/20(日) アービンジャー
さて、この本を手にしたときから気になっていたことがありました。それは、著者が創始者となっているアービンジャー・インスティチュート。この「アービンジャー」の意味がとっても気になってたんです。聞いたことない単語だったし。で、気になりながら読んでたら、それについて触れてる部分が出てきました。
It is a variant of the word harbinger, which means herald, forerunner, or precursor ―someone who goes ahead and announces or paves the way for what’s coming.
(xivページ)
どうやら、先駆者とか、先人といった意味みたい。この会社のホームページにも、同じようなことが書いてありました。先駆けってことは、新しいことをやろうとしてる、ってことですよね。むむ。目が離せません☆どんな未来を見せてくれるのか楽しみです!
2008/1/22(火) 著者名へのこだわり
前回
紹介した、アービンジャーインスティテュートのHPを見てたら、こんなものを見つけました。なんで、アービンジャーから出てる本には、著者欄に団体名だけが書かれていて、個人名が書かれてないのか?確かに、このサイトからリンクが貼られてる本も、邦訳されてる箱の本も、著者は「アービンジャー・インスティテュート」。その理由がちゃんと書かれてました。なんだかこだわりを感じます。
ただ、「Bonds that Make Us Free」は、著者が個人名なんですよね。これは一体なぜ??そう思って調べてみたけど、理由は分からず・・・。気になる!!(>_<)分かった方いたら教えてくださーい。(笑)
2008/1/25(金) インタビュー発見!
さて、この本の著者、C. Terry Warnerさん。ともみさんより、インタビューの記事があるよ、って教えてもらいました!タイトルの意味とか、本のポイントは?とか、色んな質問に答えてました。なかなか面白いです。読んでみたけれど、私が面白いと思ったのは、終わりに近い方の、子どもと親の話。子どもが抱えてる問題は、家族が抱える問題を表している。だから、両親が変わらない限り、子ども達は変わらない。では、子どもたちのために何ができるのか?
(つづく)
2008/1/27(日) 親がするべきこと
子どもたちのために何ができるのか?
So, what do you do for your child, first of all? You start to become really honest with yourself about your own life,
それは、まず自分自身が自分の人生に対して正直になること。
and you start to get clean about the things that you’ve been doing that you know are wrong.
そうすることで、自分が間違っているとわかっていながらやり続けていたことがはっきりするし、
And then you don’t have any reason to find fault with your child as to cover up your mistake that you know you’ve made with them.
自分の間違いを隠すために子どもの過ちを探したりする必要がなくなる。もしかしたら、難しいと感じるかもしれないけど、すごくシンプル。それに、子どもにとってもいいだけでなく、何より自分にとっていい!どうでしょう?正直になれてますか?
2008/2/1(金) 嘘を生きる(1)
さてさて、Chapter2の「Living a Lie」。
We have seen that when as self-betrayers we develop a self-justifying story, we don’t merely tell ourselves a lie. We live the lie.
(29ページ)
ここを読んでいて、ちょっと怖くなりました。だって、ちょっと嘯いてるだけじゃなくて、嘘そのものを生きてしまってるんだもん。それって偽の自分じゃん!w(゜o゜;)wそして、この live the lie。これに関連して、最近の自分自身の体験を思い出しました。
それはある日のことでした。約束の場所に向かう電車に乗るため、一人で駅構内を足早に歩いてたんです。しかも、その電車の出発時間が迫ってたのでちょっと焦ってました。(急がなきゃ!電車に乗り遅れそう!)すると、パサ、パサ、パサ!すぐそばで何か音がしました。
(つづく)
2008/2/3(日) 嘘を生きる(2)
音の方を見てみると、何か紙のようなものが、通路に落ちてました。そして、その紙は、向かいから歩いてきた男性のリュックサックから落ちたみたいでした。(あっ!)心の中でそう思っていると、また、パサ、パサ、パサ!更に紙は落ちました。
(落ちてますよ!)心の中でそう思った私は、歩く速度を落として、もう私の後方へと行ってしまったその男性を目で追いました。(あ〜、落ちたの気づかないかな。どうしよう。でも、追っかけてたら電車間に合わないし・・)そんな風に心の中で思った私。
そのあと・・・
2008/2/5(火) 嘘を生きる(3)
結局、何度か振り返って、遠のいてしまったその男性を目で追ったものの、私は何もせず、何も言いませんでした。思い返してみれば、はじめに浮かんだのは、この男性に教えてあげたい、という思い。でも、それをしなかったために、すぐにその自分を正当化し始めてるんですね。「電車間に合わないし」って。しかも無意識に・・・
最初に出てきた本当の思いを行動に移さないと、すぐにその自分を正当化し始める・・・我ながら、このからくりにはびっくりしました。こういうことって、ほんとによくある。場合によっては、自己正当化するために相手を責め始めたり、誰か他の人のせいにしちゃったり、もっとダークな思いがムクムク出てきたりする。。。
ふー、気づいて良かった(^。^;)嘘を生きるところだった。日常の些細な出来事だったけど、そういう中にこそ、嘘を生き始めてしまうきっかけが潜んでる気がする、そう思った出来事でした。あなたは、そんな体験・気づきはありませんか?
2008/2/16(土) 自己正当化:5つのタイプ
さて、2ヶ月目ということで、中盤に入ってきました。Chapter6、「The Darkness of Our Eyes」。ここを読んでみました。学長によるウィークリーレクチャーの第一週の講義の中でも、ここには、Self-Justifying(自己正当化)のいくつかのStyleが書いてあるって言っていたので、とても気になってたんですよー。で、読んでみたら、書いてありましたね〜。この5つでした。
- Self-Assertiveness
- Self-Righteousness
- Childishness
- Perfectionism
- Self-disparagement
出てくるたとえ話が、とても共感できる身近な例になってるから、こういうこと、あるある。なんて思いながら、引き込まれて読んじゃいました・・・。
(つづく)
2008/2/18(月) 自己正当化:目的の共通点
そして、自分自身に当てはめて、あの時の私はこのタイプだったな、とか。自分の周りの人を思い浮かべて、あの時あの人は、このタイプになってしまってたのか、とか。そんな風に読んでたら、ぐぐっと引き込まれてしまいました。ちなみに、この間の私は、きっとSelf-Assertivenessだったんだな。。。
で、面白いと思ったのが、「自己正当化」というだけあって、タイプはいくつかあるものの、その目的は共通するものがあるな、ってこと。それがこれ。↓
相手のためじゃなく、自分のためにやってる。自分がこんなにやってるんだ!とか、自分は良心的なんだ、とかを証明するためにやってる。
という部分。この証明っていうのが、ドキッとしましたね〜・・・何をそんなに証明しようとしてしまうんだろう??
(つづく)
2008/2/20(水) 自己正当化:その理由
そんな風に思って読んでみたけど、これが答えのような気がする。
Both versions of Philip feel victimized by what they see as their wives’ inconsiderateness;
(115ページ)
自己正当化の2つのタイプをフィリップさんという人の話を例に挙げて説明してる部分があるんだけど、両方に共通してることが、自分で自分を犠牲者にしてしまっていること。誰かのせいでできないとか、ある出来事があったから無理とか。その対象や状況を加害者にして、自分を犠牲者にしてしまう。
they both live in a world transformed into a place that makes it hard to do the right thing.
だから、ほら、そんな状況でもこんなにやってるんだよ!って証明しないと平気でいられない。つまりは、犠牲者である自分をその迫害から守るため。必要以上に自分を主張するのは、自分を守る裏返し。だから、何かのせいにしたり、ほら、自分はこんなにやってる!って証明しようとする内側の声に気づいたら、ちょっと立ち止まってみよう。そう思ったのでした。
2008/2/22(金) ケチくさいことはサラリと捨てる?
ちょっと前の方になるけれど、気になって調べようと思ってたことがあったのを思い出しました。それは、Chapter2、「Living a lie」の中のこれ。
Wang Yang-Ming a Chinese teacher of wisdom(37ページ)
この方の言葉も載ってたんだけど、ん?Wang Yang-Mingって??って気になってたんですよ。で、調べてたら、こんなページを見つけました。引用されてたのは、このホームページに載ってる最後の方の言葉だったのかな?(分からないけど・・・)愚かなる者は溺れることを恐れて、溺れまい溺れまいと却って自分から溺れてしまう。自己正当化の渦に巻き込まれたり、何重もの箱に入ってしまったり、という状態をよく表してる言葉だな、と思いました。
さらに続けて、ケチくさいことはサラリと捨てて・・・
自由自在にやってゆけばよいのだ。なんて書いてあるけれど(笑)、ほんと、さらに読み進めて抜け出していく方法、見つけていきましょうね!
2008/2/25(月) フォレストガンプと箱(1)
Masaさんの「ことばのたから箱」を読んでいて、2/14に登場した映画を見てみたくなりました。『フォレストガンプ/一期一会』ですね。この映画、なんか知らないけど、トムハンクスが走りまくる!みたいな印象しかなく(笑)、ちゃんと見たことがなかったんで、全部見てみたかったんですね。で、見てみたら、ちょっと面白い気づきがありました〜
主人公のフォレストガンプは、ちょっと知能が低いけれど、その熱心さや従順さから、学校や、入隊した軍などで、少ないながらも親しい友達ができます。好きな女の子も!ただ、その女の子や友人達は、それぞれ苦しみを抱えていました。幼い頃虐待を受けた父親を憎み続け、自分に素直になれずに苦しんでいたり、戦場でなまじ命を救われたことを恨んだり、と。でも・・・
(つづく)
2008/2/27(水) フォレストガンプと箱(2)
でも、主人公のフォレストガンプは相手に恨まれようと、その好きな彼女に振られようと、彼らを助け、大事にし続けます。すごくまっすぐなんですね〜そして、そんな彼に感情移入して映画を見てると、不思議と周りの人たちが、何か本当は存在しないものにとりつかれてるように見えてくるんです。そう、つまり、みんな箱に入っているみたい。自分で自分を犠牲者にして・・・。
それと同時に、フォレストガンプは、全然箱に入ってる感じじゃない。彼には箱を感じないんです。常にI-You(*)の状態なんですね。相手を物じゃなく、人として見てる。(*50ページに詳しく書かれてます)この映画。そんな視点で見てみると、周りの人が入ってしまっている箱が浮き彫りになってなかなか面白いです。そして、テレビドラマや映画を、こういう視点で見てみると、箱への理解も深まるんじゃないかな、って思いました!
2008/3/3(月) 白根くんの気づき(1)
さてさて、この本。スタッフ同士でも読んでいたけど、なかでも白根くんが、とってもこの本から刺激を受けていたので、気づいたことや、してみた行動などをレポートしてもらいました!白根くん、この本を読んで、どんなことが起こってるの?
少しずつ良い変化をしている最中なのが、「家族」との関係です。
おぉっ、とっても身近だけどパワフルだね。
この本の中で、いちばんインパクトがあったのは、I-ItとI-Youのあり方のところですね。50ページの表を書き換えたやつは手帳にはさんでいつも持ち歩いています。
このページの表は、ほんとインパクトあるよね。かくいう私もコピーしました〜コピーしたり、書き写して持ち歩くだけでも、色んな気づきがあるのでオススメなんですよ!おっと、話が逸れました。それで、それで?
(つづく)
2008/3/5(水) 白根くんの気づき(2)
それで、それで?
家族との関係は、今まで「イライラ」の連続でした。頭ごなしに自分の言いたいことだけを言い合う関係。もちろん、ずっとそうだったわけじゃないですけど、self-centeredに満ちていたように感じます。
うんうん。なるほど。ちょっと耳が痛い感じが・・・(^-^;)
「話を聞く姿勢を見せながら、実は自分にベクトルがいっている」「慎重、恐れ、不安」こう言った状態のときはI-It。つまり相手を人と思わず、モノとして見ているあり方だったんですね。
なるほど。まず、表を持ち歩き始めたことで、家族との関係における、I-Itの自分の状態に気づいたんだね。それで、白根くんはどうしたの?
(つづく)
2008/3/7(金) 白根くんの気づき(3)
それで、白根くんはどうしたの?
家族との関係を、I-Youに変えようと思ったときにぼくがひとつ決めたのは、「まずはできることからやろう」ということでした。できることで、でも今までやったことがないこと。それをやろう、と決めました。
なるほど。シンプルだけど、力強いね!
そこでぼくがはじめた行動は、「言われる前に、洗濯物を自分の部屋に持って行く」でした。>別の階に干してある洗濯物がたまってくると、母はいつもイライラして、「自分のものは自分で持っていきなさい!」と言うのがわかっていたので、まずはそのイライラの原因をなくそう、と思ったんです。簡単なことなのに、I-Itでいるとそれにも気付きませんでした。
ほんとだー!簡単なことなのに!!気づいてしまえば、なんで今まで気づかなかったんだろう??って感じだね。白根くんの話を聞いてて、I-Itの状態の時って、まるで、自分で自分に目隠ししちゃってるような感じだな〜、って思ったよ。それで、この行動をしてみて、何が起きたの??
(つづく)
2008/3/9(日) 白根くんの気づき(4)
その後、何が起きたのかな?
幼い頃、「歯磨き」が習慣になっていくように、この「洗濯物運び」は、いまでは習慣になっています。なので、新たに「食器洗い」も加えて今ではこれも習慣になっています。
おぉ、すごい!パワーアップしてるね。
これらの行動をすることによって、母も仕事で疲れている中、家事までがんばっているんだ、ということが痛いほどわかってきます。父は病気で体が思うように動かないので、みんなで協力していこう、という気持ちも感じることができました。I-Youの状態ですね。
ですね・・・。(T_T)白根くん、オトナだ・・・。今まで見えなかった人の痛みや、みんなの間にある絆が見えた感じ。I-Youってそういうことなんだね。そして、これは白根くん自身の変化だけど、周りの人の変化も聞きたくなったぞ。
(つづく)
2008/3/11(火) 白根くんの気づき(5)
このことによって、家族に何か変化はあった?
家族の変化は少しずつではありますが、明らかに違ってきています。以前の「イライラ」が少なくなって、「笑顔」が出てくるようになりました。とくに母は、「ありがとう」という言葉が自然に出てきている感じがします。あとは、弟もお風呂洗いなどの手伝いを少しずつやるようになりました。
白根くんのした行動は、とてもシンプルなものだったのに、こんなに大きな変化が!すごいね!
一度良いスパイラルができると、良い流れができるんだなぁ、と実感しています。ぼく自身の在り方も、「しょうがないからやってやる」ではなく、自然と「これをしておけば、みんながいい気持ちになるよなぁ」と考える瞬間が出てきました。
うんうん。白根くん自身の中にも、家族みんなの中にも良いスパイラルが生まれてるんだね。
まだまだできることがたくさんあるので、「箱」に入ったことに気付いたら、また表を見返そうと思います。
表のパワー恐るべし!そして、まだまだ成長を怠らない白根くん。ますますパワーアップする姿を見るのが楽しみ☆いーーっぱいシェアしてくれてありがとう!
(白根くんの気づき・おわり)
2008/3/29(土) 本当の許し(1)
大分、間が空いてしまいましたが(>_<)、そうこうしているうちに、この本も終盤。早いですね・・・今回は、一番最近の、学長のウィークリーレクチャー(3/30分)で取り上げられていた「本当の許し」がとても気になったので、その辺りを読んでみました。箇所でいうと、295ページのEllieの話です。
許しっていうと、ひどい事された相手を許すとか、その罪とかあやまちを許すみたいな感じで捉えてたけど、どうもそれだけではないみたい。本当の許しは、相手を許すだけじゃなくて、相手に許しを請うことが必要とのこと。えーーっ!って感じ。だって、ひどいことをしたり、悪いのは相手っていうシチュエーションで、自分の方が相手に許しを請うって一体どういうこと??
(つづく)
2008/3/30(日) 本当の許し(2)
その許しの捉え方について、こんな事が書いてありました。
Forgiveness concerns our wrongdoing, not theirs. Second, our act of forgiving consists of repenting of this wrongdoing of ours・・・ Third, when we cease to accuse them, we cease to feel there’s anything on their part that needs to be forgiven!
(294ページ)Genuine forgiveness includes a desire to be forgiven and, if it is fitting, to seek that forgiveness.
(295ページ)
ふーーむ。そうかぁ、つまり、相手を許さないままでいると、そういう箱に入ったままなわけで、自分自身も正しいことができていない状態。それは、I-itの状態とも言える・・・。だから、相手に対して、自分がI-itであったことの許しを請う。なんか、そう考えたら、とってもしっくりくる。ずっと許せずに責め続けてきた人がいたならば、その人に対して、I-itの状態になっていたことの許しを請う。これは、大きな変化を生みそうな気がしました。
(本当の許し・おわり)
2008/3/31(月) 自由と行動!
一番最後は、「Living Free」で締めくくられていました。素敵ですね〜そしてfreedomとは・・・
change the meaning it has for us.
(315ページ)
意味を変えるということ。例えば、ずっと引っかかっているあのこと、今、目の前に立ちはだかっている問題、いつも同じ苦い結末になってしまうあのこと。出来事そのものは変わらないのだから、その意味を変えるということ。そうすることで、自分自身を作り変え、進化させ続けることができる。これが、自由ということ。そして・・・
this book completes itself in your “uptake” of it;
(316ページ)
はい、行動ですね!行動もまた自由への第一歩ですもんね。これからも、この本から思いついたこと、どんどん行動に移していきたいと思います!みなさんもぜひ行動してみてくださいね。ありがとうございました!