【学習サポートまとめサイト】ここは押さえよう!ソフィーの洋書学習のコツ

 

まえがき

学習サポートまとめサイトについて

ソフィー生のみなさん、「学習サポートまとめサイト」へようこそ!

ここではソフィーで洋書学習を始めたばかりの方、そしてもう何年も続けているという方も対象に洋書学習を進めていくうえでのサポートとなる情報をまとめました。
ここでの内容は、皆さんお手持ちのそれぞれの洋書テキストの内容と直接リンクはしておりませんが、どの洋書を読む方にも共通した内容になっています。

これまでは「学習フォローメール」は、洋書学習を始めたばかりの方へ向けて、そろそろこうした情報が必要かな?というタイミングでお送りしてきました。

しかし、受講生の皆さんにとっての利便性や各々で学習状況が異なることなどをふまえ、「ここだけは押さえておきたい学習のポイントを、まとめてお伝えするサイト」として、必要なときにはいつでも参照していただけるようにしたのがこちらです。

このサイトの使い方

ソフィーでの洋書学習を始めたばかりの方へは学習のペース作りのサポートとしてこれまでどおり学習フォローメールを随時お送りしていきます。内容はこちらのサイトの該当箇所へのリンクとなっていますのでご案内リンクのあった箇所を、まずは読んでみてください。

メールでは数回に分けてリンクをお送りしていきますが、このサイトへのリンクをご案内したタイミングでサイト全体を一気に読んでもよし、都度お送りする学習フォローメールを受信したタイミングで、リンクされたパートのみを読んでもよし、どちらでもOKです。ぜひブックマークしておきましょう。

「学習フォローメール」は、最初の1ヶ月間だけお送りしています。最初の1ヶ月が過ぎたあとも、学習の仕方に迷ったときや読み方を忘れてしまったとき、何となく学習の手応えが感じられないとき、などなど何度でもここへ立ち返ってソフィーでの洋書の読み方や学習の進め方、大切なソフィー・メソッドなどを確認してみましょう。

ここに載っている内容について疑問に思ったことや学習を進めていくうえで不安に感じていることなど、どんな小さなことでもスタッフにぜひご相談ください。

 

イントロダクション

ソフィー・ジ・アカデミーの英語学習に対する考え方の特徴や洋書学習をする意義などについて、ソフィーのスタッフが動画内でご説明します。皆さんの学びの舞台であるソフィー・ジ・アカデミーの、英語や洋書についての考え方の概要について理解していただくことで、スムーズに学習のスタートを切ることができます。
「そんなことより、早く洋書の読み方を教えて!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。確かに、洋書テキストと副教材だけお渡しして、How toを伝えれば、読めるようにはなるかもしれません。
しかし、ここで語られている、ソフィー・ジ・アカデミーでの洋書学習の根底にある考え方や、洋書を読むうえで押さえるべき大事なソフィー・メソッドを知った上で学習に入っていただくほうが、皆さんのソフィーでの学習効果がより高まると信じています。
How to(どうやって英語を身に付けていくか)だけではなく、Why(なぜそのやり方で英語を身につけるのか)を理解していることこそが、目標達成のためのしっかりとした基盤となるからです。
皆さんはそれぞれ、何らかの目標や夢を持ってソフィー・ジ・アカデミーの門をくぐったはず。ここで語られていることと、ご自身の”Why”(なぜ自分は英語を身に付けようとしているのか・英語を身につけることを通してどんな自分を実現したいのか、など)がどんなふうに相乗効果をもたらすのか、ぜひ今後の学びを通して検証してみてください。

その1-ソフィー・ジ・アカデミーとは?(6分55秒)

ここでは以下のことが語られています。実際に動画を見て、答えを確認してみましょう。

  • なぜ、”英会話”教室なのに「読む」から始めるのか?その2つの理由とは。
  • 自分にも本当にこんな大量の英文を読めるようになる?高校時代、英語は赤点ばかりだったのにアメリカの大学へ留学・卒業できたスタッフの事例。
  • 「読む」ことで、「聞けたり話したり」できるようになる?代表が感じる、ソフィーのスタッフ・生徒さんに起こる変化とは?

TOPにもどる

その2-ソフィー・メソッドとは何か?(5分02秒)

ここでは以下のことが語られています。実際に動画を見て、答えを確認してみましょう。
ソフィー・メソッドについては、こちらでも全体像を確認できます。

  • ソフィー・メソッドとは▼▼なものを〇〇なものに自然に変えていく方法
  • ヒトが苦手なものを学ぼうとするときは、ついつい▼▼▼的な方法を取る?!
  • 得意なことを学ぶときに注目するところ、苦手なことを学ぶときに注目するところ、その違いは?

TOPにもどる

その3-トップダウンとフォーカスについて(5分05秒)

いよいよ、洋書を読んでいくにあたっての具体的なメソッドについての解説に入ります。ここでは以下のことが語られています。実際に動画を見て、答えを確認してみましょう。

  • メソッドの中でも基本となる柱、「トップダウン」と「フォーカス」とは
  • 「トップダウン」と「ボトムアップ(従来の、特に学校教育での主流である学習法)」の違いとは
  • 「フォーカス」とは何か。
  • 学習をするときに、コレ、できていましたか?フォーカスをしていないことの意外な「落とし穴」。

TOPにもどる

その4-ナナメ読みについて(5分45秒)

「ナナメ読み」はソフィーメソッドの中でも、多くの人が最初の段階でつまずきやすい部分です。これまで学校教育の中で「一字一句訳しながら読んでいく」というボトムアップの習慣が染み付いてしまっているので、なかなか最初は要領がつかめないようです。
では、どうすれば上手に「ナナメ読み」ができるようになるのでしょうか?どんなことを意識すれば英語を「ナナメ読み」していくことができるのでしょうか?
こちらのビデオでそのコツが説明されています。実際に動画を見て、コツを確認してみましょう。

  • ナナメ読みとは、どんな手法なのか?
  • 実は簡単!ナナメ読みは、○○○の本を読む時と同じプロセスだった?!
  • ナナメ読みをするときに自然と拾っている「箇所」とはどんなところか。

動画内で言及されている「マインドマップ」については、こちらのサイトをご参照ください。

TOPにもどる

1. 講義の進め方

ここからは、より具体的な講義の進め方に入っていきます。

ここでは以下の内容をご確認ください。

1-1. 学びのロードマップ(1ヶ月間の流れ)

講義は『学習ステップス』に沿って「1週間(7日間)で1パートを終了する」くらいのペースを目安に進めていきます。ウィークリーレクチャーの初回配信日を第1週目の第1日目として、3週間で3パート分(=1ヶ月分の範囲)が終了し、4週目はペースの調節や1ヶ月間の復習にあてていただくとちょうどよいように設計されています。

  • 【第1週目】学習ステップスPart1のStep1~6を進める。
  • 【第2週目】学習ステップスPart2のStep1~6を進める。
  • 【第3週目】学習ステップスPart3のStep1~6を進める。
  • 【第4週(〜第5週)】ペースの調整や1ヶ月間の学習のまとめ・振り返り(*)・行動決め。

*「振り返りシート」に1ヶ月の学びを書き出し、スタッフにぜひご提出ください。ご提出いただいたシートにはスタッフがコメントをお付けしてお返ししております。(詳しい提出方法などにつきましては、第4週目に振り返りのご案内メールを配信します。ご提出は任意です)

TOPにもどる

1. 講義の進め方のTOPにもどる

1-2. 週ごとの具体的な進め方

講義は『学習ステップス』に沿って、「1週間(7日間)で1パートを終了する」くらいのペースを目安に進めていきます。
1つのパートは、6つのステップ(Step1~6)で構成されています。

『学習ステップス』に沿って学びを進めよう!

ここからは、1つのパートの具体的な進め方を順を追って見ていきましょう。

  • Day 1:Preview (STEP P-1):フォーカスを定め、今月の範囲全体のナナメ読みをする
    この洋書を読む目的や目標、知りたいことなどをはっきりさせ、今月の範囲に取り組む準備をします。今月の範囲の全体像をざっくりと把握するため20分間でナナメ読みをします。フォーカスをあらかじめ決めておくことで、その後のステップにおいて、必要な情報を見つけやすくなります。2パート目以降はPreviewのステップ(STEP P-1)はないのですが、もし余裕があれば毎回このPreviewでのナナメ読みをやってみてからそのパートの各ステップに取り組むと、より理解が深まり、短時間で概要をざっくり掴む練習にもなります。ぜひチャレンジしてみてください。
  • Day 2〜6:STEP 1-1〜1-5:今週の範囲を、副教材を使いながらナナメ読み!
    今週の範囲を、STEP1-1〜1-5に沿って読んでいきます。
    ソフィーで洋書学習を始めた生徒が一番びっくりするのが、ナナメ読みの時間の短さです。慣れ親しんできた従来のボトムアップでのアプローチに戻らないよう、制限時間はわざと短めに設定されています。
    学習ステップスの中ではナナメ読みのステップが繰り返し出てきますが、必ずタイマーなどで時間を計りながら行ってください。
    はじめのうちは「要点だけを掴みながら(詳細は飛ばしながら)読んでいく」ことが難しく感じるかもしれませんが、時間を計って繰り返し練習していくことで、どこを読めば概要がわかるのか、どのくらい飛ばせば良いのか、等が徐々に感覚的にわかるようになっていきます。
    ※じっくりと時間をかけて読みたい場合は、その週の分の学習ステップスを使った学習(1パート分)を一通り行ってから、気になったり興味のある箇所を読み込んでもOKです。
    ソフィーの学習ステップスには、これまでのアプローチから意識的に離れるようにするため、辞書を使う時間はありません。トップダウンで読むことと、わかる単語やフレーズにフォーカスしながら読んでいくことで、大量の文章を読みこなせるようになり、わからない単語があってもいちいち気にせず、推測しながら読めるようになっていきます。知らない単語があっても、トップダウンの練習としてどんどん飛ばして読んでいきましょう。

  • Day 7:STEP 1-6:学んだことを現実に活かす「行動決め」
    知識は行動に移すことで知恵になっていきます。行動する、というと、おおごとに感じてしまうかもしれませんが、ソフィーでは ’Start Small’ つまり1週間くらいでできる、小さな行動を決めてやってみることをおすすめしています。
    実際にテキストから得た情報をもとに行動してみることで、読んだだけでは気がつかなかったことに気づいたり、さらに知りたいことが見つかったりして、テキストの理解も深まり、本から学んだことを行動に移して仕事や人生をよくしていく、という日本語の本では当たり前に行っていること英語でも当たり前にできるようになっていきます。
  • 「単語リストの使い方」
    ソフィーでおすすめしているのは、今日のパートの日本語の部分に先にざっと目を通して、単語リストは脇においておき、もう一度テキストを読んでいく、というものです。
    単語をひとつひとつ拾っていくのではなく、ざっくりと頭に入れておく方がナナメ読みがしやすくなります。
  • 「講義用シート」
    講義用シートでは、テキストのこのパートの重要な部分、特におもしろい部分をピックアップし、講義音声では日本語でその解説をしています。この講義音声を聞くことで理解度がぐっと上がり、次のナナメ読みもだいぶ楽にできるようになります。
    実は、講義音声を聞く前までのステップでは、意識的に「わからない」状態を作ることが重要です。お腹が空いていることで、おいしくご飯が食べられるように、わからない状態を作っておくことで、音声を聞いた後の「吸収」がとてもよくなります。
    またこのステップでは、音声の解説内容を講義用シートやテキストに書き込んでおくとよいでしょう。

上記は『学習ステップス大全』から重要なポイントを抜粋してご説明しました。もう少し細かい内容については、リンクからぜひご確認ください。

TOPにもどる

1. 講義の進め方のTOPにもどる

1-3. 一日にどのくらい学習したらいいですか?

学習時間については 、「1週間の学習時間に基づいた学習モデルパターン」を通信コース:講義の進め方【学習ペースの3つのモデルパターン】サイトにてご確認ください。

ここに掲載されたパターンを参考に、ご自身の学習の予定を、『学習カレンダー』にまず1週間分書き込んで、学習をスタートしましょう。
『学習カレンダー』は、正規コース生は『入学セット』に、短期受講生は初回の講義セットに同封しています。
こちらは原本になりますので、必要に応じてご自身でコピーを取ってお使いください。

学習カレンダーはこちらからPDFデータ版のダウンロードもできます。よろしければご活用ください。記入したシートをスタッフにシェアしていただいてもOKです!スタッフが拝見し、ご返信いたします。

TOPにもどる

1. 講義の進め方のTOPにもどる

1-4.早く洋書が読めるようになるためのポイント1〜3

ポイント1:スタッフを徹底活用!「学習フォロー面談」

日々学習する中での、ナナメ読みの仕方や学習ステップスの活用方法、英単語との付き合い方、ソフィー・メソッドについてなど、わからないこと・疑問に思ったことがありましたら、小さなことでも構いませんので、いつでもスタッフにメールにてご相談ください。
「メールを読んだだけではよくわからなかった。」「もう少しいろいろと相談したい。」といったご希望に応じて、お電話やZoomでの「学習フォロー面談」(30分〜1時間程度)が可能です。悩んでいるせいで学習が滞ってしまうのは、非常にもったいないことです。どうぞお気軽にご連絡ください。

ポイント2:「読む=インプット」&「書く=アウトプット」は学びの両輪!

1ヶ月の学習の締めくくりには、学んだ内容を「振り返りシート」に書き込み、通信コーススタッフ宛にメールで送ることにぜひチャレンジしてみて下さい。書くことでより学びが深まりますし、それを他人にシェアしようとすることで、自然と内容も整理されます。
ボリュームが少なめでもOKです。あまり難しく考えず、アウトプットを楽しむつもりでおこなってみてください。
いただいたシートはスタッフが丁寧に目を通し、コメントをお付けしてお返ししています。

ポイント3:「オンライン学習会」「スクーリング」に参加してみよう!

前月末〜当月の第1週目ごろ、その月に行われる「オンライン学習会」と「スクーリング」の日程のご案内をお送りしています。
オンライン学習会は、通信コースの正規生のみが参加できます。月1回、第3週目または第4週目の日曜日の午前中に開催する「オンライン学習イベント」です。2時間ほどの時間をかけ、1週間分の学習ステップスをみんなで一緒におこないます。学習ステップスを終えたあとは、行動決めのシェアと、20分ほどの気楽な交流会で、毎月楽しく終了しています。

スクーリングは、恵比寿校通学クラス(現在はオンライン開催)に実際に参加して、通学クラスでのレッスンを体験する、というもの。シェアの時間も多めで、学びが深まるし通学クラスを含めた多くの生徒さんとの交流も楽しい、と好評です。

通信コースはひとりで学習を進めていくのが基本スタイルですが、こうしたイベントに積極的に参加することによって「ひとりだけどひとりじゃない学び」が実現できます。
「すごい人ばかりが来るのかな」「自分みたいな初心者が混ざっていいのかな」といったご心配は無用です!講師やスタッフが、生徒さんお一人お一人の様子を見ながら、しっかりとフォローしていきます。ご参加にあたって不安なことがありましたら、事前にスタッフに相談してみてもOKです。皆さんのご参加をお待ちしています。

オンライン学習会の詳細についてはこちらのページをご覧下さい。
スクーリングの詳細についてはこちらのページをご覧下さい。

1-5. ナナメ読みの解説動画 (Vol.1~Vol.5)

この動画では、ナナメ読みの具体的な方法を、実際の洋書の中身を見ながら学んでいきます。
5つの動画に分かれています。1つの動画の長さは約3分~5分間です。

動画をひとつ見終えたら、実際に洋書を開いて、該当する部分をご自身でもやってみましょう!

ナナメ読み解説Vol.1【Preview トップダウン+フォーカス】(3分31秒)

ナナメ読み解説Vol.2【Previewナナメ読み①】(5分49秒)

ナナメ読み解説Vol.3【STEP1-1今週の範囲のナナメ読み】(4分14秒)

ナナメ読み解説Vol.4【STEP1-3 ワードリスト、ナナメ読み】(5分08秒)

ナナメ読み解説Vol.5【STEP1-5ナナメ読み、行動決め】(6分01秒)

おまけ:学習ステップスに沿って一緒に読もう!リーディングタイマー

『学習ステップス』の今週の範囲を一気に進めるという場合には、ぜひこちらのタイマー付きの動画も活用してみてください。一時停止して単語音声と講義音声を聞く時間を含めて、約80分間です。

リーディングタイマーの使い方とショートバージョンはこちらのページでご覧ください。

TOPにもどる

1. 講義の進め方のTOPにもどる

2. ウィークリーレクチャーについて

ウィークリーレクチャーは、講義シートでの解説とは別に、その週に読むパートのなかで特に重要な部分や行動のヒントになる考え方などを、日本語訳とともに紹介しています。内容や抜粋部分はそれぞれお持ちの洋書テキストに沿った内容になっています。原則として、毎週月曜日の午前中に配信します。

  • 第1週目は、その月に読む範囲の概要を、イメージの湧きやすい「マインドマップ」とともに解説した5分くらいの「動画」です。
  • 第2週目〜第4週目は、その週に読む範囲の中から、講義シートとはまたひと味違った切り口での重要ポイントや行動のヒントを日本語訳付きで解説しています。

第1週目の動画は、その月に読む範囲の全体像を、視覚と音声の両方を使って把握するのに役立ちます。学習ステップス「Preview」で何も見ずにその月に読む範囲をナナメ読みしたあと、こちらの動画を視聴すると、砂に水が染み込むように理解がスーッと深まるのを感じると思います。
第2週目〜第4週目はPDFまたは紙のシートでの教材です。具体的な行動のヒントになるパートを取り上げることも多いので、学習ステップスStep-6「行動決め」の際の参考になさってみてください。

ウィークリーレクチャーの初回配信日からの1週間を「第1週目」として学習をスタートさせると、約4週間で1ヶ月分の範囲を読み終えることができるように設計されています。毎週月曜日の午前中にその週のウィークリーレクチャーを配信しますので、学習のペースメーカーとしてもご活用いただけます。

ウィークリーレクチャーについては【通信コース】ウィークリーレクチャーについてのサイトで、さらに詳しく解説しています。お時間を見つけて確認してみてください。

TOPにもどる

3. モーニングリーディングについて

ここでは、以下の内容をご確認ください。

  • 洋書を読むことを日常化するためのオススメの方法:モーニングリーディング
  • 忙しい朝に読める?
  • 13のヒントを参考に、さっそくモーニングリーディングを始めてみる。
  • あるソフィー生のモーニングリーディングの記録。

【洋書を読むことを”日常化”する】

学習や習慣の定着には、やはりある程度の「行動量」が必要です。ほんの5分、10分、または1ページ、1段落だけでも良いので、毎日洋書を開き、読むことで、アタマの中に「英語の回路」が少しずつ開かれていきます。

洋書を読むことを習慣化していく方法として、ソフィーでは「モーニングリーディング」、つまり朝の読書をオススメしています。毎朝の歯磨きはほとんどの人が習慣化していることと思います。それと同様に、毎朝、洋書を開いてみましょう。具体的には、

  • 学習ステップスの「ステップ1〜6」のいずれかを選び、それに沿って読んでみる。
  • 学習ステップスを通しておこなったときには読みきれなかった部分を、モーニングリーディングの時間に集中して読んでみる。
  • ウィークリーレクチャーを中心とした段落やページを集中して読んでみる。
  • 学んだことをもとに、これからどう行動するかをノートに書いておく。

といった読み方がオススメです。『学習ステップス』を使った主軸の学習を補強することもでき、より学びの効果が高まります。

【忙しい朝に読める?】

とはいえ、 「やったほうがいいのはわかるけど、朝はやっぱり忙しいから無理!」 「学習ステップスをこなすだけでも精一杯なのに、このうえ朝の読書まで?!」 という方も多いかもしれませんね。

時間を取ろう、と思うと一気にハードルが上がってしまう場合は

  • 「とりあえず洋書を開いて目次だけ眺めてみる」
  • 「とりあえず今週のパートの最初の1行だけ読んでみる」
  • 「チャプターの最初の1文だけ読んでみる」

など『とても小さくて時間をそれほど取らない、でも具体的な行動で始めてみる』のもオススメです。
また、こうした小さな行動を「歯磨き」「朝食」「洗濯物を干す」「着替えをする」などの、 すでに出来ている習慣の前後にくっつけておこなうことも、新しい習慣を定着させるのに効果的です。

【13のヒントを参考に、さっそく始めてみる】

『洋書を使った英語学習を成功させるための朝のルーティン13のアイディア』では、モーニングリーディングを無理なく習慣化するための13のヒントを特集しています。行動できそうなものを一つだけ選んで、明日の朝からさっそく始めてみましょう!

夜のほうが集中できる、時間が取れるという方は、『洋書を使った英語学習を成功させるための夜のルーティン13のアイディア』をご参照ください。

【あるソフィー生のモーニングリーディングの記録】

2024年1月に通信正規コースに入学された、ある生徒さんのモーニングノート(*)をご紹介します。短期講座から洋書学習をスタート、正規コースに移ってからも、さまざまな洋書との出会いを楽しみながら学習を続けていらっしゃるKさん。 とても気軽な感じで、でも具体的に書かれていますね。読んだときの気持ちや感じたことを一緒に書いているところもGood Pointです。感情を伴う記憶のほうがより強く定着することは、脳科学的にも明らかになっています。
上記を参考にまずは1週間続けてみることから始めましょう!

*モーニングノート:モーニングリーディングでの学びを記録するノート。ソフィーではコーネルメソッドノートをオススメしています。コーネルメソッドノートの使い方についてはこちらのサイトもご参照ください。

3.「モーニングリーディングについて」の始めにもどる

TOPにもどる

4. よくある質問-1 ナナメ読みってどうすればいいんですか?

ここでは、洋書学習を始めて最初の段階でよくいただくご質問「ナナメ読みとそのやり方」について、コツをつかむためのヒントをお送りします。

ナナメ読みのコツは【ナナメ読み解説動画Vol.3】でも説明しています。あわせてご覧ください。

  • ナナメ読みが、学習ステップスに書いてある時間内にできません。どうしたらいいですか?
  • ナナメ読みの具体的な手順を教えてください。
  • ナナメ読みの要領がよくわかりません。意味がよく掴めないままで読み進めていっても良いのでしょうか。

ナナメ読みの「制限時間」について

まず、ナナメ読みの制限時間につきましてご説明します。
ソフィー・ジ・アカデミーでは、全体をざっくりと捉えてから徐々に内容を理解していく「トップダウン」での読み方を行っていきます。
従来の一語一句読むという方法は、細かい部分の理解を積み重ねながら全体を把握していく「ボトムアップ」での読み方になり、短い文章や、文法を理解するための例文などを読むのには適していますが、全体像が捉えにくく、また捉えるまでに長時間かかるので、ネイティブがしているように大量の文章を一定の時間内で読み、理解していくのには向いていません。
ナナメ読みの時間は、この従来の読み方から離れるためにあえて短めに設定されているのです。

トップダウンリーディングの感覚をつかめるようになるまでは、学習ステップスの時間制限に沿って学習することをお勧めします。
学習ステップスの時間が終わってから、あるいはモーニングリーディングやナイトリーディングの時間は、特に制限時間なく読んでいただいても結構です。また、この時間では、ナナメ読みをしていたときには読み切れなかった部分や後で詳しく読もうと思って印を付けておいた箇所をじっくりと読んだり、ナナメ読みのときにはどうしても解らず気になっていた単語や熟語、文法の意味などを調べていただいても良いでしょう。

ナナメ読みの「具体的な手順」について

  • 【今月の範囲のナナメ読み】表紙&裏表紙を見る
    著名人や出版社からの推薦の言葉、「〇〇ができるようになる方法」「ハーバード大学で人気の心理学講座」のような本の簡単な説明、サマリーや著者のプロフィールなどが載っています。この本から学べることなど、重要な情報がまとめられていますので、目を通しましょう。
  • 目次を見る
    全体がどんな構成になっているかを確認するために、必ず目を通しましょう。目次のマインドマップをノートやホワイトボードなどに書いたりすると、より全体像がわかりやすくなります。 そして、気になったチャプターがあればそこをパラパラっと見てみましょう。 また、イントロダクションのチャプターには、本が書かれた経緯や、これから説明されていく全体の内容が書かれていたりすることもあるので、ざっと目を通しておくとよいでしょう。 この段階では「読む」というよりも「見る」「眺める」という感じです。
  • 【各Partのナナメ読み】見出しを見る
    まず見出し部分をチェックします。本文などはポンポンと飛ばして見ていきます。見出しを見ていくことでおおよその内容をつかむことができます。
  • 図や表を見る
    図や表は文字を読まなくても直感的に理解できますので、読むときの大きなサポートになります。こんなことが書いてあるのかなーと想像しながら見ていきます。
  • 箇条書き・イタリック体・太字に注目
    ・(ブレットポイント)や、1.2.3. 、のように箇条書きになっているところは、重要な部分がまとめて書いてあります。また、太字部分やイタリック体(斜めになっている文字)も重要なキーフレーズやキーワードであることが多いのでチェックしていきます。
  • 講義シートの抜粋部分を読む
    講義シートの抜粋部分を読むことで、今週のポイントを確認することができます。
  • 【上記のナナメ読みに慣れてきたら】チャプターの最初の段落と最後の段落を読む
    英語の文章では、最初と最後に結論やまとめが書いてあることが多いので、先に目を通しておくとよいでしょう。また、チャプターの最後には次のチャプターにつながる話や、説明が書かれていることもありますので、確認しておくとつながりがわかりやすくなります。
  • 各段落の「一行目」を拾い読みしていく
    段落の最初の文を拾いながら読んでいきます。こうすることで、そのチャプターに出てくる話の流れがつかみやすくなります。

ここで説明した「ナナメ読みの具体的な手順」については〜ソフィーで洋書を読み始めた方へ〜 ナナメ読み(トップダウンリーディング)の手順のページにも詳しく書かれています。お時間のある時に、そちらも目を通してみましょう。

ナナメ読みしても、全然内容がつかめません!

ナナメ読みをおこなう目的は、「概要を素早く大まかに掴んでいく」「内容をざっくりと理解する」ことです。「書かれている内容を短時間で100%理解するためのメソッド」ではありません。
ですので、細かいところで読めていない部分があっても、概要さえしっかりと掴めていれば全く問題ありません。受講生の皆さんから、「ナナメ読みだけだと、内容がさっぱりわかりません。」「意味がわからないまま読んでいく、というのは気持ちが悪い。目が英語の上を滑っているだけのような気がする。」といったお悩みの声をいただくことがよくあります。それは「ナナメ読みによって隅から隅まで100%理解しながら読んでいかなくてはならないのでは。」というイメージを持ってしまっているから、ということが多くあります。

自分がこの本から何を得たいのか、というフォーカスをしっかり持たずに、短い時間内で100%理解するつもりで英語を目で追うだけになっていると、どうしても時間が間に合わず、目が上滑りする感覚だけが残ってしまいます。
まずは自分がこの本から何を学びたいのかをしっかりと書き出し、フォーカスする項目を定めてから、そこを探すように読むようにしてみましょう。

ナナメ読みはこれまで学校の英語の授業等で身につけた方法と真逆のアプローチになりますので、最初は戸惑われる方が多いですが、コツをつかんでしまえばだんだん楽にできるようになってきます。
最初はぼんやりした理解で大丈夫です。
学習ステップスの中でナナメ読みを数回繰り返すように設計されていますので、書かれていることへの理解が回を追うごとに深まってくるのが感じられると思います。

2回目以降のナナメ読みのポイント

ここでは、ナナメ読みに慣れてきた段階でよくいただくご質問から、ナナメ読みのスキルをさらにアップさせるためのヒントをお伝えします。

  • 2度目・3度目のナナメ読みをするときは、1度目とは違うやり方が良いのでしょうか。
  • 2度目・3度目のナナメ読みをするときは、どんな点に気を付けると良いでしょうか。

2度目、3度目のナナメ読みをどうするかは、洋書テキストの構成によっても異なりますが、ざっくりと以下のようにお考えいただくと良いかと思います。
「概要・構成→詳細」というトップダウンの順番で読むという点は2回目、3回目のナナメ読みでも変わらないのですが、1、2回目のナナメ読みでだいぶ概要・構成が理解できたなと感じる場合は、次のナナメ読みの際には「どの情報をよく知りたいか」というフォーカスをより明確にして、 その部分を集中的に読んでいくのがおすすめです。
1-2回目のナナメ読みの際に小見出しのみを抜き出したマインドマップを書いたり、テキストへの書き込み(「ここは●●の説明…」など)をして、自分なりに概要を整理しながら、次に読むときにフォーカスする点を見つけると良いかもしれません。1-2回目のナナメ読みで印を付けた箇所があると、3回目には「どこをもう少し詳しく読みたいか」が視覚的に分かりやすくなり、短時間でも理解がグッと深まりやすくなります。
また、各チャプターの終わりの数ページはそのチャプターのまとめや次のチャプターへの橋渡しの内容が書かれていたりしますので、2度目・3度目のナナメ読みの際にはここを重点的に読むのもオススメです。

4. よくある質問-1 ナナメ読みってどうすればいいんですか?にもどる

TOPにもどる

5. よくある質問-2 単語リストはどう使うのですか?

最初の段階でよくいただくご質問の2つ目、「単語リストの使い方」について、ここではご説明します。

単語リストの使い方は【ナナメ読み解説動画Vol.4】でも説明しています。あわせてご覧ください。

  • 単語リストの使い方がよくわかりません。どのように使えばよいのか教えてください。
  • 単語リストにある単語以外にもわからない単語がたくさんあり、調べたくなってしまうのですが、そういう場合は調べてもいいのでしょうか?

単語リストのオススメの使い方(基本編)

単語の「日本語訳の部分だけ」をざっと読み、概要をつかむ。

学習ステップスの中で、単語リストを使ってナナメ読みをするステップがあります。
その時、単語リストの「英語」と「日本語」を交互に見比べて意味を確認しながらナナメ読みをするのではなく、まず「日本語訳の部分だけ」をタテにざっと目を通して、どんな単語が使われているのかをざっくりとアタマに放り込み、その後、単語リストは脇に置いて、もう一度洋書テキストをナナメ読みする、というものです。
単語リストは、単語を覚えるためのツールではなく、あくまでトップダウンで読むための補助ツールです。単語を理解したり覚えたりということよりも、内容を推測するための「手がかり」のような意識で使ってみましょう。

単語リストのオススメの使い方(応用編)

単語の「英語の部分だけ」をざっと読み、概要をつかむ

慣れてきたら今度は「英語の単語だけ」をざっと読む、ということにもチャレンジしてみてください。
日本語訳と見比べずに、どんな単語がピックアップされているのかをざっくりとアタマに放り込んでから、もう一度洋書テキストをナナメ読みします。
「あ、この単語さっきリストにあったな」なんてことをチェックしながらナナメ読みしていき、どうしても意味が推測できなかったり、気になった単語は、ナナメ読みが終わってから日本語訳を見てみましょう。わからない単語にぶつかるたびにいちいち辞書で日本語訳を調べるよりも、より深く定着するはずです。

わからない単語を調べたくなってしまうことについて

一旦、わからない単語を全て調べることをやめて、まずはわかる単語を手掛かりに読んでいる範囲の「概要」を把握していくことに集中してみましょう。
わからない単語は意味を推測しながら読んでいくようにします。文脈や概要を見失うことなく、どんどん読み進めていくチカラを身に付けていくためです。
個々の単語を理解するために文章を読むのではなく、あくまでも「内容」をざっくり把握することにより意識を向けていくイメージです。
どうしても気になる単語は印だけを付けておいたり、推測した意味をササっとテキストやノートに書いておいて、ナナメ読みが終わってから調べてみましょう。
読んでいる途中でわからない単語が出てきたときのやり方については、こちらのスタッフブログ『洋書テキストにどんどん書き込みをしよう!』もご参照下さい。

TOPにもどる

6. よくある質問-3 内容の理解が追いついていないまま読み進めていって良いのでしょうか?

洋書学習を始めて間もない方によくある「お悩み」に、こういうものがあります。

  • 内容の理解が100%追いついていないまま、読み進めていって良いものなのでしょうか?
  • ちゃんと理解できているか、自信が持てないんです。このまま進めても良いものなのでしょうか?

ソフィー・メソッドのひとつ、「カレーライス効果」を積極的に活用しましょう。

脳の中の『海馬(かいば)』という部分をご存知でしょうか。『海馬』は、側頭葉の内側に左右一対ずつあり、記憶の司令塔とも呼ばれる重要な器官です。
主な働きは2つあり、1つ目は「短期的にものごとを記憶し、それを長期記憶にするかどうかを選別すること」。2つ目は「選別した記憶を、長期記憶を司る部位に転送すること」です。

出典:医療法人社団 佐藤病院|海馬とは?|https://midori-satohp.or.jp/feature/feature-62/

脳は眠っているあいだ、起きているときに集めた情報を処理し、整理整頓しているということがわかっていますが、これは海馬のこの2つの働きに関連しています。日常的な出来事や、勉強して覚えた情報は、海馬の中で一度ファイルされて整理整頓され、その後「自分にとって有用・大事」と判断されたものは長期記憶の貯蔵庫である大脳皮質へ送られるのです。

こうした脳(海馬)の働きを洋書を読むことに応用してみよう、というのが「カレーライス効果」です。作ったばかりのカレーライスはそれぞれの素材がまだ馴染んでいないのですが、一晩寝かせたカレーライスは素材同士がしっかりと馴染んで美味しくなりますよね。それと同じように、洋書テキストからの情報(素材)を一度脳に「放り込んだ」あと、海馬が整理整頓してくれるのを待ってみるのです。

具体的には、寝る前に読んだパートを、朝にもう一度ザッと見返してみます。きちんと睡眠が取れていれば、この一晩でもカレーライス効果が感じられます。さらには、一度読んだパートの範囲を1日または2日たってからもう一度読んでみます(ざっと見返すだけで結構です)。そして、1回目に読んだ時とどんな感覚の違いがあるか、その他どんな発見があるかをぜひ「言語化(書き出し)」してみてください。

これまでのソフィーの生徒の様子を見た限りでは、6割くらいの方が「カレーライス効果」を実感できるようです。残りの4割の方は、はじめは実感できないようですので、もしすぐに効果を感じられなくても心配する必要はありません。
このカレーライス効果はその時の気分や体調にも左右されますが、数ヶ月すると誰でも実感できるようになり、この効果を上手に利用できるようになってきます。
まずは好奇心をもって、自分の中の変化を確認してみてください。

Mission:カレーライス効果を実験せよ!

カレーライス効果をご自身に対して実験してみましょう。効果が感じられたか、それはどのように感じたか、もしくはイマイチ感じられなかったか、などを、スタッフ宛のメールや、ソフィーのFacebookグループ、あるいはInstagram(#sophyacで検索してみてください)でシェアしてみてください。

海馬についての補足事項

海馬にとって大敵は「酸素欠乏」と「大きなストレス」なのだそうです。酸素不足で脳がダメージを受けると、最初に死んでいくのが海馬のあたりだと言われています。また、大変な災害や事故に遭ったり極度の恐怖やストレスにさらされると海馬に異常が出ることも多いそうです。映画やドラマ、小説などでも、主人公が「ショックのあまり記憶喪失になる」という設定がありますが、これはこの現象に由来しているのですね。
一方で、脳細胞の中で唯一数が増えるのも海馬なのだそう。脳を気持ちよくさせる(快刺激)ことと鍛えること(脳トレ)が大切なのだとか。ご自身にとって心地よい環境をつくって楽しく洋書学習をすることは、海馬の機能(記憶力)を高めていくことにも繋がると言えそうですね。ご自身の「海馬」と仲良くなり、学習のサポートをしてもらいましょう!

カレーライス効果の参考サイトはこちらからどうぞ。
『洋書を「眠っている間」に読むための3ステップ:「カレーライス効果」を使え!』

TOPにもどる

7. よくある質問-4 わからない単語やフレーズがどうしても気になってしまいます。

  • わからない単語やフレーズがどうしても気になってしまい、ナナメ読みが難しいです。どうしたらいいですか?
  • 学習を始める前よりも英語力がアップしているという実感が持てません。やり方が間違っているのでしょうか?

こんなご質問もよくいただきます。ここでは回答のひとつとして、ソフィー・メソッドの「コントラストの原理」をご紹介します。


コントラストの原理とは?

「コントラストの原理」とは「学習をはじめる前の状態」と「学習を進めたあとでの状態」を比較して、変化を浮き彫りにしていく方法です。
通常、学校教育では「減点法」を行います。つまり「100点」の状態と「現状」を比較して、「どれくらい足りないか」を確認していく評価方法です。この方法はわかりやすくはありますが、往々にして私たちがやる気を失う原因ともなります。どんなに素晴らしい天才でも、オリンピック級のトップアスリートでも、人間が「100点の状態」になることはごく一瞬です。そのほかの殆どの時間は「100点に満たない」不足した状態である、とみなされることが自己肯定感ややる気を損なうことは想像に難くありません。

これに対してソフィーメソッドの「コントラストの原理」の中で行っているのは、「加点法」です。つまり何かをはじめる前の状態を「0点」とし、それと現状を比べて、「どれくらい進歩したのか」を確認していく評価方法です。
私たちの多くは学校教育の影響で「減点法」に慣れてしまっていますが、実は社会に出てから役立つのは「加点法」です。ここで一度この「加点法」に基づき、これまでの自分自身の進歩を評価してみて欲しいのです。 ※「加点法」についてはこちらのブログ記事もご参照ください。


もしかすると、どうしても「減点法」に基づいて考えてしまい、「まだ読めてない単語がたくさんある」とか「わからない表現がいっぱいある」という気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
そんな時には、ぜひ以下の方法を試してみてください。前に読んだ時にはわからなかった部分がわかるようになったり、前と比べて「どれくらい進歩」したかを感じやすくなります。


【方法1】わかる単語やわかる表現にマーカーをひく

わからない単語にマーカーをひく、という作業は多くの人がしたことがあるでしょう。
しかしこの方法だと、「できていないところ」にばかり目が行くようになってしまいます。これは「楽しく学習する」ことが大好きな脳に、よくない影響を与えます。
そこで逆に、わかる単語やわかる表現にマーカーをひいていくのです。そうすると「できるところ」に目がいくようになります。それにより、「意外と理解できる部分か多い」ということに気づきやすくなります。
喜びを感じた脳は、洋書学習に対して「これは楽しいことなんだ」という認識を与え、その後の理解が深まりやすくなります。


【方法2】理解できた段落を丸で囲んでいく

内容が理解できた段落を赤ペンなどで丸で囲んでいく、という方法も良いでしょう。
ソフィーの講義を受講中にわかった段落にマル。通勤電車で読み返している時に理解できた段落にマル。そして次の日「カレーライス」してみた時に理解できるようになった段落にマル。
これを繰り返していくと、わかるようになっていくプロセスが目に見えやすくなるので、やる気が持続しやすくなります。すぐにできそうなことから少しずつ取り組んでみてください。


【方法3】評価の軸を「他人軸」から「自分軸」にシフトする

前項で「社会に出てから役に立つのは『減点法』ではなく『加点法』です」とお伝えしましたが、ここではそのことについてもう少し詳しくお伝えします。

私たちは生まれてからこれまで、そして現在でも、「他者から」「他者の軸で」評価される場面が非常に多いのではないでしょうか。もちろん、生まれてから徐々に社会の一員として馴染んでいくためには、いったん「他者・社会の軸」を受け入れ、それに合わせて自分の軸を調整していく必要があります。が、私たちの多くが受けてきたであろう日本の教育システムは、「他者・社会の軸」に合わせることを重視しすぎる傾向があることは否めません。他者や社会で良しとされる軸に合わせることに慣れすぎた私たちは、いつしか「自分の軸」で自分を評価することを忘れてしまっています。

洋書学習においてもいつの間にか「他者・社会の軸」を100点満点とし、そこから自分が「いかに劣っているか・遅れを取っているか」という基準で自分を判断し、「自分はまだまだだ」「遅れを埋めなければ」という意識で取り組んではいませんか?

こうしたデフォルト設定の評価軸をいつまでも持ったままだと、先にも述べたように「楽しく学習することが大好き」な脳への影響もよくありませんし、せっかく始めた洋書学習も辛いものになってしまいかねません。

そこで、評価の軸を「他者・社会の軸」から「自分の軸」へとシフトさせることが大切になってきます。そのためのメソッドが「加点法」です。「100%理解した状態」を100点と考えて、現在の状態をそこからの「減点法」で評価するのではなく、「読む前の自分」を起点として、そこから「どのくらい加点できているか」を積み上げていくのです。


その際に、自分が何を知りたいのか、何をこの本から学び、行動に移して現実を変えていきたいのか、をきちんと言語化する「フォーカス」も、評価の軸を他者から「自分」へとシフトさせるために必要なプロセスです。「自分が知りたいことや学びたいことがその洋書から得られて、学びを行動に移して現実を少しでも良い方向に変えることができたか」というのが「自分軸での評価基準」になるからです。そこには他者からの評価が入る余地はありません。その洋書を隅から隅まで理解せずとも、自分の知りたいことさえわかればOK。そのようにできるのは、ソフィーの洋書テキストが「実用書」であることも大きいのです。

まずはその洋書を読み終えたあとの自分がどうなっていたいか、書き出してみましょう。それが自分軸での評価基準になります。その「なりたい姿」になるためには何に「フォーカス」すべきかを書き出し、それを頭の片隅において読み進めてみて下さい。フォーカスに関係ありそうな箇所や、行動のヒントになりそうな箇所にはどんどん印を付けていき、読み終える頃には加点されて、読む前よりパワーアップした自分になれていれば、その洋書での学びはまずは成功と言えるでしょう。ぜひ、試してみて下さい。


TOPにもどる

8. よくある質問-5 「行動」って、何をすればいいですか?

ここでは、学習ステップスの中のStep-6「行動決め」について、よくあるご質問にお答えします。

  • 学習ステップスの「Step-6 行動決め」ですが、何をすればいいのかわからなくて毎回困ってしまいます。なぜ行動のステップがあるのでしょうか?
  • どんな行動をすればいいんでしょうか?
  • オススメの行動があったら教えてください

はじめに、なぜ「行動」をStepに入れているのかについてご説明します。

これは、ただインプットしたまま終わるよりも、インプットした学びを基に行動=「アウトプット」をすることで、洋書の理解度が更に深まり、学びがしっかりと定着しやすくなるからです。
私達の脳は、インプットしただけの情報よりもインプットに加えてアウトプットした情報の方を「より重要だ」と認識するということも、研究により明らかになっています。

行動をStepに入れていることには、こんな側面もあります。

ソフィーの洋書たちは、ほんとうに名著ばかりです。いわゆる古典と言われるものから最近の社会情勢を踏まえた新しい本まで、スタッフが厳選し、皆さんにお届けしています。学習ステップスや講義用シート・音声、ウィークリーレクチャーも、洋書の内容を理解する手助けになるよう、内容をよくよく検討し、制作しています。

しかしそれらは、どんなに素晴らしく、役に立つものだとしても、しょせんは自分ではない「他人」が作ったもの、つまり「他人のモノ」です。
そして、「あること」をしなければ、永遠に「他人のモノ」のまま。
宝物を遠くから眺めて「いいなあ、ステキだなあ、羨ましいなあ」と思うだけで終わってしまいます。

では「あること」とは何でしょうか。

それが「行動」です。

実は、「他人のモノ」と「自分のモノ」のあいだの架け橋となってくれるのが、「行動」なのです。
知識が「他人のモノ」であったとしても、それに基づいて自分で起こした行動だけは、絶対に「自分のモノ」です。行動をすることによってのみ、「他人のモノ」は「自分のモノ」に変わってくれるのです。

さて、ソフィーではこの行動=アウトプットのためのメソッドを3つ掲げています。

  • メソッド7:Learning by Doing(行動することで学びが定着・理解度UP)
  • メソッド8:Learning by Teaching(ヒトに教える・伝えることで学びが定着・理解度UP)
  • メソッド10:Master Minding(学んだ内容を仲間とシェアしあうことで脳が活性化・学びが深まる)

これらのメソッドの中から一つ、今の自分に出来そうなことを選んでやってみることから始めてみましょう。
例えば、こんな感じです。

【Learning by Doing】

  • 「振返りシート」に学びを書き出す。
  • 学んだ内容を自分でマインドマップに書いてみる。
  • 気に入ったフレーズを手帳やノートに書いてみる。
  • 著者のサイトを検索したり、TEDでのスピーチやYou Tubeの動画を視聴する。
  • オーディオブック(Audibleなど)で耳から内容をインプットしてみる。
  • 関連する日本語の書籍を読んでみたり、映画を観たりする。

【Learning by Teaching】

  • 「学んだことをSNSでつぶやいてみる(ソフィーのFacebookグループやInstagram、またご自身のアカウントでも!)
  • なるほど、と思った内容を誰かに話してみる。
  • 誰かに伝えるつもりで、学んだことをノートにまとめてみる。

【Master Minding】

  • オンライン学習会やスクーリングに参加してみる(オススメ!)
  • ソフィーのFBグループに入って、感じたことや学びをシェアしてみる。
  • 学んだことをテーマにして、複数の人たちと意見交換する場を設けてみる。

【洋書の中の「行動のヒント」を探す・ウィークリーレクチャーを活用する】

洋書の中には、“Excersize”・ “Take Away”・ “Try it” など、行動するためのヒントがまとめられている部分がよくあります。
そうしたページを探し出し、ノートや手帳に書き写したり、紙に書いて壁に貼ってみたりして、実際に行動してみましょう。
毎週月曜日に配信しているウィークリーレクチャーにもそうした「行動のためのヒント」が解説されていることが多いので、ぜひ毎週チェックしてみてください。

洋書学習と行動をテーマにしたスタッフブログ、ソフィーの学習プロセスに「行動」がある理由も、ぜひご参照ください。

TOPにもどる

9. よくある質問-6 なかなか読めるようにならないのですが、どうしたらいいですか?

ここでは、ソフィーオリジナル教材「学習ステップス」の活用術について改めてお伝えいたします。

ここまで進んでおいて今さら学習ステップス?と思われるかもしれませんが、洋書学習をスタートしてから1ヶ月ほど経ってから、「やっぱり全然読めません。どうすれば読めるようになりますか?」「1ヶ月間やってみたけれど、英語で読めるようになる感覚がわかりません。どうしたらいいでしょう。」といったご相談を受けることがあります。
よくよくお話を伺うと、学習ステップスに沿って読む時間がとても少なかったり、ナナメ読みのステップでちゃんと時間を測っておこなっていなかったり、といったこともしばしば見受けられます。
学習ステップスの表紙にも書かれていますが、成果を上げるためには、まずは「ルールを守る」。次に「ルールを破る」。この順番が意外と大事です。
ここで今一度、基本を確認してみましょう!

学習ステップスとは?

通学クラスでは学習ステップスの流れをスタッフがリードしながら進めていきますが、通信コースでは日々の学習の中でご自身でおこなう必要があります。一人でもソフィー・メソッドに沿って洋書を読んでいけるようにしたシステムが、通信コースの皆さんが使っている「学習ステップス」です。

  • メソッド1:フォーカス(Preview)
  • メソッド2:トップダウン(Preview)
  • メソッド3:わんこそば効果(Step1〜5)
  • メソッド5:ナナメ読み(各週での「ナナメ読み」をするステップ)
  • メソッド7:Learning by Doing(Step6「行動決め」)

といったメソッドが盛り込まれています。

【活用術その1】制限時間を守ろう!

各Stepの時間は、実はわざと短めに設定されています。従来の読み方、すなわち知らない単語や文法などを調べつつ詳細な知識から全体の意味を理解していく「ボトムアップ」の読み方に戻らないためです。
スマホのタイマーアプリや100円ショップで売っているタイマーなど、音で時間を知らせてくれるツールを使うと、いちいち時計を確認せずに済み、読むことにより集中できます。

【活用術その2】各Stepは順を追って!

Stepの順番にも、実は意味があります。トップダウンの読み方を推奨するなら、講義音声を先に聞いた方がいいんじゃないの?と思いますよね。でもこの順番を守ることによって、ある効果が生まれるように仕組まれているのです。

『学習ステップス』の今週の範囲を一気に進めるという場合には、ぜひこちらのタイマー付きの動画も活用してみてください。

一時停止して単語音声と講義音声を聞く時間を含めて、約80分間です。

それは・・・「分からない”モヤモヤ”をできるだけたくさん創り出すこと」

このモヤモヤのことを、ソフィーでは”スペース“と呼んでいます。
すぐに単語を調べたり、講義音声を先に聞いてしまうと、頭のなかのスペースはあっという間に埋まってしまいます。お菓子をちょこちょこと食べ続けるようなもの。そうではなく「ごはんの時間」までグッと我慢をすると、とってもおいしく食べられますよね。栄養もググっと吸収されます。

【活用術その3】”行動決め”でフィニッシュ!

Step5まではいわゆるインプットの時間。最後のStep6”行動決め”はインプットした学びを定着させるためのアウトプットです。栄養をたくさん摂ったその身体を適度に動かしてこそ、素敵なボディが作られます。インプットしたことに基づいてアウトプットをすることで、脳内ではそれらをより”重要な情報”として認識していくそうです。

具体的な行動の仕方については、前項の「8. よくある質問-5 『行動』って何をすればいいですか?」を読んでみて下さい。

おまけ:学習ステップスに沿って一緒に読もう!リーディングタイマー

リーディングタイマーの使い方とショートバージョンはこちらのページでご覧ください。

TOPにもどる

最終更新日: | 初回公開日: