ソフィー・ジ・アカデミーでは単に洋書を読んで終わるのではなく、「洋書から学んだことを行動に移す」ということをとても重要であると考えています。生徒さんたちにこの「洋書から学んだことを行動に移す」ことを促進するために、行動レポート発表会を開催し、希望者からレポートを提出してもらいました。その一部をこちらで紹介します。読んでいろいろと参考にしてみてください!
通信コース
オンラインクラス/恵比寿校(教室通学クラス)
-
- Shoichiさん@オンラインクラス/恵比寿校【洋書名:”The Effective Executive”, “How to win friends and influence people”, “Creativity, Inc.”, “The power of full engagement”, “8 minutes meditation””The Power of Less”】
- けんちゃんさん@オンラインクラス/恵比寿校【洋書名:”Leadership and Self-Deception”】
- 匿名希望さん@オンラインクラス/恵比寿校【洋書名:”How to Be Like Walt”】
- 匿名希望さん@オンラインクラス/恵比寿校【洋書名:”The Upside of Stress”】
長岡校(教室通学クラス)
「さすが TED Talks」
by Kaoru INOUEさん@通信コース
洋書名:”TED Talks”
「時間が足りないからこそ、エネルギー管理に時間を使う」
by 小林義崇さん@通信コース
洋書名:”The Power of Full Engagement”
・問題点
・やりたい仕事や活動があるものの、時間がなくて手をつけられない。
・仕事の生産性にムラがある。
・40代に入って健康が気になるようになった。
・洋書から得たヒント・アイデア
・ポテンシャルをフルに発揮するには、エネルギーを高めることが大切
・休憩の時間を取ることで、むしろ時間に余裕が生まれる
・エネルギーには「フィジカル」「エモーショナル」「メンタル」「スピリチュアル」の4段階がある
・小さな習慣から変えていくのがポイント
・結果・学び
「エネルギーの高め方」という抽象的な話を、とても具体的な方法で解説してくれている本なので、自分の生活や仕事を振り返って改善すべきことを理解できた。また、何のためにエネルギーを高めなくてはならないのかを考え、自分のライフプランを描くきっかけになった。これからも本に書かれている情報に時々立ち返り、よりよい人生に近づけていきたい。
「大きな変化は小さな1つの行動から 数年後、100年後、1万年後、10億年後、、、どんな未来にしていきたいか」
by 服部 紗由理さん@通信コース
洋書名:”Life 3.0″
・問題点
・仕事でDXに関することを始め、最近のAI技術の発達について知見を深めたかった
・AI活用による恩恵とAIの脅威を整理して理解したかった
・世界がITの発展でどんな風に変わっていくのか、普段想像もしない視点で考えてみたかった
・世界の科学者がどう考えているか知りたかった
・洋書から得たヒント・アイデア
Chapter 3:近未来 ~数十年
・意図した通りのAIとなるように、堅牢性(ロバスト性)と検証可能性が求められる
・これまで科学技術は科学者が意図せず兵器に利用されてしまうこともあった→AIも同様で法整備が必要
Chapter 4:シンギュラリティ時点 ~100年
・私の選ぶ1文「So we should instead ask : “What should happen? What future do we want?”」
・AIが暴走する可能…必ずしもSF映画で語られている通りにはならない
Chapter 5:AIが発展しきった未来 ~10,000年
・12のシナリオの紹介→人間がいるか、人間が支配されているか、人間は幸せかなどの視点で分類
Chapter 6:宇宙の限界 ~数十億年
・宇宙のエネルギーをどこまで使えるかは、物理法則に支配されている
Chapter 7:私たちは何をゴールにするか
・物理法則、生物学的進化、感情、エンジニアリング、倫理の視点から考えるAIのゴール
・結果・学び
・近未来のAI発展だけでなく、今自分の生きる世代の先の未来も考えて、どのような世界になっていてほしいかを想像することで、AI技術の行きつく先を会話することができる
・Chapter 5はどんなシナリオもあり得そうと感じたが、こんな未来になってほしくないというシナリオは明確に描けた→人類共通の価値観に基づいてこのシナリオを避けられないか…
・今この時代に最も必要な議論と著者が言うように、今のAIが発展途上にある段階で、どのような未来をAIと過ごしたいかを描くことが、AIと生きる世界のあり方を決めることになると感じた
「ストレスを活かして成長に活かす!!」
by 笠原敬男さん@通信コース
洋書名:”The Upside of Stress”
「How to face the existence of death」
by 匿名希望さん@通信コース
洋書名:”New Aging”
・問題点
When I turned 40 this year, I suddenly felt scared because I realized that my life was heading toward death. This realization led me to this book.
・洋書から得たヒント・アイデア
This book gives many tips on how to lives our life with a “young” mind. “Young” doesn’t mean the age as a number. While reading this book, I remembered the person whose name is Mujica, who is the former president of Uruguay. He said that youth is not related to the number of years you grow but related to the attitude of enjoying your life. This is exactly the philosophy of this book, and it tells us more practical ways to implement this philosophy in real life.
・結果・学び
New Aging is not only for the elderly, but also for everyone who wants to live their own life. However, this mindset is dedicated to living our lives and does not mention about the death. After reading this book, I wanted to reach other books that tell us how to face the existence of death.
by Shoichiさん@オンラインクラス/恵比寿校
洋書名:”The Effective Executive”, “How to win friends and influence people”, “Creativity, Inc.”, “The power of full engagement”, “8 minutes meditation”
Shoichiさんレポート① 「効率的ではなく、効果的:Effectivenessについてをまず学ぼう」by “The Effective Executive”
・問題点
・長く読み継がれている古典を読んで今に生かしてみたい。
・効率的に、というのはこれまでよく考えて改善もしてきたが、効果的に、ということは あまり考えられてなかった。
・洋書から得たヒント・アイデア
・意思決定のプロセスとして、まず、起きている問題が「一般的な問題」なのか、「特殊な問題なのか」を見極める。一般的な問題だったらルールや決まったやり方で解決すればいい。
・理想的な結果を目指すのも大事だが、最低限やりたいこと(Boundary conditions) の 見極めが大事。
・結果・学び
・問題より機会に目を向けること、
・意思決定の時のFirst Ruleは、異論のない中での決定をしないこと。正解が何かを当てに行くのではなく、議論になるようなことをどう提示していくか。これがInnovationにつながる。
Shoichiさんレポート② 「対人コミュニケーションの、原点であり原典」by “How to win friends and influence people”
・問題点
・長く読み継がれている古典を読んで今に生かしてみたい。
・人への影響力を高める方法について知りたい。
・洋書から得たヒント・アイデア
・とことん相手の立場に立ち、相手の立場を想像し、行動する。
・相手に何か誤りがあり、それを直してもらおうには劇薬ではなく、局所麻酔 (Novocation)のように、痛みがないようにして、それから病巣を治療する、すると痛く なく治る。 という譬え話が腑に落ちました。
・結果・学び
・約90年前に書かれた本で今のいろんな人間関係・コミュニケーション論の原典になっていることがわかった。
・自分の行動を変えてみようと、本書の中の「人間関係をよくする30の原則」を毎日朝一つ読んで意識・行動することを続けてみています。
Shoichiさんレポート③ 「題名と内容にギャップあり。これはチーム・組織運営が学べる本」by “Creativity, Inc.”
・問題点
チームの力を強くするために必要なことは何かを考えること
・洋書から得たヒント・アイデア
・Creativeな会社の運営は、どういうことが他の会社と違うのかを、このPixar社設立ストーリーである本から学ぼうと思ったが、
・Creativeな会社だけでなく、どのチーム・組織運営でも必要なこととして、率直な (Candor)意見交換 ということが一番大切ということが、「みたこと、聞いたことのあるPixarの映画作成」の事例紹介を通じて、臨場感もって伝わってきた。
・結果・学び
チーム、組織の中で、率直な意見交換をして、アイディアを出し合ったり、改善したり、 これまで見えなかった問題が起きても、それを最小限でリカバーできるような力をチームとしてつけいくことが、チーム・組織のCreativityにつながるということ。
Shoichiさんレポート④ 「時間管理の次は、エネルギー管理に目を向ける!」by “The power of full engagement”
・問題点
この本の前に、The power of an Hour を読んで、実践することで、前より時間管理はうまく回るようになったが、よし、やるぞ!というような力がなかなか湧いてこなかった。
・洋書から得たヒント・アイデア
・どこが疲れているか区分して考えること(Physical、Emotional、Mental、Spiritual)
・これにより、単なる疲れ、ではなく「どの疲れ」なのか考えて、それをどう回復させていこうかと考え、行動できるようになった。
・結果・学び
・エネルギー管理には、エネルギーを使うことと、回復させることの両方(使うと回復の 往復運動:Oscillation)がある。特に回復は忘れがちであることと、その回復の儀式・習慣が有効であることを学びました。
・水、食べ物の話から、自分のIdentityを考えるところまで、エネルギーの源と、その鍛え方、回復方法など幅広く捉えることができました。
Shoichiさんレポート⑤ 「Mental Vacationを手軽に取るためのトレーニング」by “8 minutes meditation”
・問題点
忙しいな、次にすることは何だったろうか、と次から次に考えが止まらない、少し焦りのある状況だった。
・洋書から得たヒント・アイデア
・瞑想のトレーニングインストラクションがわかりやすくて、一度覚えると、隙間時間にも瞑想ができるようになった。
・お風呂の時間、寝る前、起きてすぐ、電車でぼーっとしている時などなど、トレーニングを続けると、頭がスッキリするのが感じられました。
・歩きながらとか、お皿洗いながらといった瞑想(Meditaton in Action)にもチャレンジしてみました。
・結果・学び
・瞑想することで、自分の中にある何かとResonate・共鳴する、という文が後から読み返して印象に残っています。
・いろんな瞑想トレーニング本の中でもやりやすいトレーニングが丁寧に書かれていて、瞑想やってみたい人におすすめです。
「自分の「徳」を問い掛け続けたい」
by けんちゃんさん@オンラインクラス/恵比寿校
洋書名:”Leadership and Self-Deception”
・問題点
ソフィーに入り、習慣学の本を2冊読んだ後に、習慣について考えれば考えるほど、自分のアイデンティティーとは何か、自分が大切にしている価値観とは何か、を考える重要性に気づき、それらについて考える切っ掛けを頂けそうな本として、この本を読むことにしました。
また、自分の半径5メートル以内の、職場や家庭の身近にいる人たちにどのように接すればよいのか、悩んでいたので、何らかのヒントが欲しかったということも背景としてありました。
・洋書から得たヒント・アイデア
この本では、「箱」という概念が多く出てきます。コミュニケーションがうまくいかない一つの要因として、お互いがみんな「箱」に入ってしまっているのではないか、ということが、本にありました。
「箱」から出るということとは、一つにはオープンマインドで忌憚なく自己を開示し、接してみること。
そして、自分のこれまで得た知識や経験を、さもそれらが当たり前のようなこととしてとらえずに、その当たり前と感じていた自分を疑ってみること。
大きくはこれら2つのことが自分に刺さりました。
特に職場のメンバーに対しては、積極的に自己開示をする、相手をしっかり認め、よく聴く、ということを実践しました。
これが「箱」から出るということの一つなんだ、と実感しました。
そして「箱」から出続けるためには、自分の「徳」・「価値観」とは何かを常に自分に問い掛け続けることが重要なんだということに、この本を通して気付くことができました。
“Questioning your own virtue.”
・結果・学び
周りの人たちが、私には相談しやすい、話しやすいと言ってくれるようになったことが、何より嬉しかったです。
これからも「箱」から出続けられるように、自分の「徳」を自身に、常に問い掛け続けられる自分でありたいです。
「世界中の人に夢と希望を与えてくれる作品を残したWalt Disneyに「ありがとう」と伝えたい」
by 匿名希望さん@オンラインクラス/恵比寿校
洋書名:”How to Be Like Walt”
・問題点
・常に新しいアニメーション作品を世に送り出し、ディズニーランドを後世に残してくれたWalt Disney自身はどんな人なのか知りたい。
・Walt Disney Company設立100周年、東京ディズニーランド開園40年である特別な年だからこそ、Disneyの世界観に浸りたい。
・洋書から得たヒント・アイデア
・「Plussing」これまでの成功体験を単純に積み上げていくだけでなく、掛け合わせてさらに良いものを生み出していこうと努力を重ねた結果、当時の作品が今も色褪せずに人々に感動を与えている。
・「粘り強さ」断固とした信念と向上心を持ち続けることで、異論や障害を乗り越えられることを、作品を通して証明した。その姿勢を間近で見ていた人たちは、金銭面や技術面だけでなく、様々な面で、可能な限りの援助をしたいと思える魅力があったのだと思う。
・「現状把握・軌道修正」自分で創り上げたテーマパークに何度も訪れ、ゲストが楽しめているか確認していた。現場で感じた違和感をすぐに改善するべく行動に移すことで、ゲストにも現場で働くキャストにも良い影響を与えていた。
・「変化を味方につける」世の中は常に早いスピードで変化していくことを念頭に、将来を見据え、変化を上手く活用していた。
・「It’s a small world.」世界中の子どもたちが同じ立場にいて、同じように明るい未来を過ごせるような世の中にすること。これがWaltのぶれない夢だったのではないか。
・結果・学び
・Waltが常に困難を乗り越えてきた姿勢を忘れずに、何事にも果敢に向かっていきたい。
・生涯学ぶ姿勢を持ち続けていたい。
・WaltがEPOCTの完成を見届けることなく他界したことは本当に残念だった。人生には終わりがあり、それがいつなのかわからないからこそ、時間を大切に過ごしていく重要性を改めて認識した。
・これからもWaltの想いが詰まったDisney作品やパークの幸せな世界観をたくさん味わっていきたい。
「ストレス=本当の自分からのシグナル」
by 匿名希望さん@オンラインクラス/恵比寿校
洋書名:”The Upside of Stress”
・問題点
著者(Kelly McGonigal博士)のTED Talkが有名なため、ストレスが命を脅かす要因では無いことは聞いていたものの、毎日のように生じる問題に辟易し、負担に感じることが多かったため、なるべく負担感に感じることを減らしたいと思っていた。ストレスに良い点(Upside)があるのなら、できるだけ利用したい、また、中学校の教師なので、受験競争の厳しい地域で高校受験に臨む生徒のストレスを軽減したいと考えた。
・洋書から得たヒント・アイデア
ストレスを持つことの利点!
①ストレスを感じる物事は自身にとって意味のあること(→ストレスを感じないことは人を成長させない)
②ストレスを使ってレジリエンスを養う(→ストレスを感じるからこそ、乗り越えるべき壁が分かる)
③ストレスは人の健康を守る(→ストレスは体からの信号。感じることで苦痛は軽減されていく)
ストレスを上手に使うために必要なこと3選!
①自分自身の価値観を知っておく(→自分の生き方の軸となる考え方を知り、生き方がそれに沿っているかを確認することで、ストレスが生じる原因が分かり、生き方の軌道修正が可能になる。)
②問題を打ち明ける勇気をもつこと(→人は、「自分一人だけが大変な目に合っている」と考える傾向が強く、他人も問題を抱えていることには考えが及ばないことが多い。多くの場合、自身の問題を打ち明けることで、他の人も同じような経験や別の苦しい体験をしていることを知ることになる。)
③仲間とのつながり(→自分とは別の存在の人間との関わりによって、ストレスに気づき、第三者の視点から観察し、癒すことができる。)
・結果・学び
もし人が、「ストレスは悪いものだ」と決めたのなら、ストレスは人にとって悪いものとなり、反対に「ストレスは良いものだ」と設定したのなら、人のストレスに対する捉え方は変わり成長の糧になる。すべては、個人の考え方次第といえる。また、今は問題と思われるストレス原因にどう対応するかは、各個人がどう生きたいのかにかかっている。職場の中学校では、各教科の知識や望ましい行動ばかりを伝え、一人一人の考え方や価値観を気づかせることを狙いとした活動は殆ど行われておらず、また狙ってできるものでもない。『The Upside of Stress』の簡単なワーク(自分の価値観を3つ選び理由を書くなど)を取り入れ、生徒が書いたものは全て肯定し、英語の授業で否定的な気持ちや隠れた願望を書いて出させたところ、繊細な進路についての面談が心なしかスムーズになったように感じられた。人は自身の大切な価値観が受け入れられる場を必要とすること、また、人には「言語化」というツールが生きる武器となることを、生徒から見せてもらった。
ストレスは、目には見えないが無視してはいけないものであり、本当の自分を知るためのものであった。
「毎日、1枚「マインドマップ」を書いて「問題点・課題」を可視化する」
by 小坂 智恵子さん@長岡校
洋書名:”Upstream”
・問題点
UPSTREAMでは、多くの公衆衛生活動やコミュニティ作りの事例が紹介されていました。隠れている「問題点・課題」を明らかにして、予防的に解決を図ることが大切であることを再確認しました。
私は、労働者の健康管理や働く環境整備などを仕事にしています。一般的には馴染みが無いと思いますが「産業保健」という分野です。この分野では、健康課題を上流で解決することが大切と考えて活動していますので、自分の活動のスタイルにピッタリな内容でした。
・洋書から得たヒント・アイデア
UPSTREAMつまり、課題を上流で解決することを阻害する要因として、問題点・課題が見えにくく潜在しているために、関係者が自分ごととして捉えられにくいことが挙げられています。まさにその通りと思い、自分の周りの「問題点・課題」に気づく練習をしようと考えました。
方法:仕事、プライベートなど、なんでも「問題点・課題」を見つけるために、マインドマップを書く
いつ?→朝の通勤電車に70分ほど乗っているので、この時間を活用する
どこで?→電車でいつも座る席
どのように?→A5サイズの無地のノートの1ページに、10~15分くらいで書く
テーマは?→気になること/今週、やること/愚痴/モヤモヤしている考え
・結果・学び
・頭の中、心の中にぼんやりとある「言葉」を、文字にしてみると整理できる
→書き出してみたら「問題」じゃなかったと気づくこともある
・多面的に、自分の周囲の環境を見ることができる
→「問題」の持ち主が自分じゃなかったと気づくこともある
・書いたからにはやらねばならぬ→先延ばしすることが減った