ソフィー・ジ・アカデミーでは単に洋書を読んで終わるのではなく、「洋書から学んだことを行動に移す」ということをとても重要であると考えています。生徒たちにこの「洋書から学んだことを行動に移す」ことを促進するために行動レポート発表会を開催し、希望者からレポートを提出してもらいました。読んでいろいろと参考にしてみてください!
- 西川歩さん@長岡校/洋書名:”The Power of Less”
- 匿名希望さん@恵比寿校/洋書名:”The Power of Less”
- 匿名希望さん@通信コース/洋書名:”The Power of Less”
- 田野将尊さん@恵比寿校/洋書名:”The Power of Less”
- S.I.さん@恵比寿校/洋書名:”Write It Down, Make It Happen”
- 匿名希望さん@恵比寿校/洋書名”The 7 Habits of Highly Effective People”
- N.H.さん@恵比寿校/洋書名”Mindset – the new psychology of success”
- 小坂智恵子さん@長岡校/洋書名”To Sell is Human”
- 竹内こうじさん@長岡校/洋書名:”The Power of an Hour”
- 森本雅彦さん@長岡校/洋書名”Onward”&”Think Smarter”
- Miharu Kamoさん@通信コース/洋書名”Happier”
- 切貫博久さん@恵比寿校/洋書名:”Think & Grow Rich”
- Ichiroさん@恵比寿校/洋書名:”Made to Stick”
- 匿名希望さん@恵比寿校/洋書名:”The Artist’s Way”
「自分の人生の中で本当に大切なものとは何かを考えるきっかけとなった一冊」 by 西川歩さん@長岡校
洋書名:”The Power of Less”
問題点
家の中の物が多くてゴチャゴチャしていました。片付けようとしても収納スペースが足りず、だからと言って捨てることもなかなか出来ずにいました。 また、自身の生活にメリハリがありませんでした。やりたいことはたくさんあったし(片付け、読書、勉強、規則正しい生活を送る、エクササイズなど)、いつかはやろうと思っていたものの結局どれも成し遂げられないまま全てが中途半端になっていました。
洋書から得たヒント・アイデア・行動
この本の中で大きく印象に残っているのは『Identify the essential. Eliminate the rest.』(本質的なものを見抜いて、それ以外はなくしていく)という言葉です。自分が本当に好きなものや大切にしているもの、自分の価値観 やゴールに近いものなど長期的な視点からメリットになるものが ”Essential“ だということが書かれていました。 さらに無駄なものを取り除くことで新たなスペースが出来て、本当にやりたいことのためにそのスペースが活用 出来るようになります。
そのヒントを参考に、家を片付けていくと意外にたくさんの物が手放せました。 特に学生の頃の参考書や雑誌などは思い出も詰まっているし、いつか読むかもしれないと思い、今まで取ってありましたが、結局1 度も読み返すことなく何年も収納スペースを占領していました。考えてみると、それらはもう情報が古く、今後もおそらく読み返すことはなさそうでした。そして私はこれからたくさんの洋書を読んで 色々学びたいし、新しい情報を入れるスペースが必要だと考え、おもいきって処分し手放すことが出来ました。
また、仕事が合わず辞めたいとは思っていたものの勇気が持てずダラダラと続けていたパートも本を読んだことがきっかけで辞められました。その仕事は長期スパンで見ても自分のゴールとは違い、“Essential”ではないと改めて感じたからです。次の仕事を探す間、時間が出来たので以前から興味のあったボランティア活動に参加する ようになり、以前より充実した生活が送れるようになりました。
結果・学び
やりたいことが出来ないのは時間がないからだと思っていましたが、無駄なものがたくさんあったことも原因だったように感じます。それでも最初は簡単に手放せなかったし、ある程度の勇気も必要でした。でも実践してみて気分がとてもスッキリしたし、新しい習慣や今までやりたかったことを始めるチャンスも舞い込んできて大 きくプラスとなりました。そして自分にとっての “Essential” とは何だろうと考えた時、一番初めに思い浮かんだのは「Keep Learning」、学び続けることでした。まだまだパーフェクトとは言えませんが、無駄なものは出来るだけなくし、自分の芯をしっかり持って本当の意味で豊かな人生を送っていきたいと思います。
「行動に移せるものからやってみる&続けることが大事」 by 匿名希望さん@恵比寿校
洋書名:”The Power of Less”
問題点
ここ最近、自分の仕事量が多いと感じていました。一つ一つが大事な案件なので「頼られているということですね」と前向きにとらえることは出来るのですが、だからこそ責任を持ちたい気持ちもあり、より良い成果や事故防止のことを考え、必然的に残業も多くなっていました。 仕事は好きですが自分の時間を献上しすぎかな…と思っていたので、“減らしてシンプルにし、 より良く生きる”を提言する本書に教えを乞うべく読みはじめました。
洋書から得たヒント・アイデア・行動
無駄をなくしてシンプルにすることがいかに自分にとって良いことかが分かった気がします。 「シンプルイズベスト」や「量より質」は昔からある言葉ですが、再認識させてくれました。
量が多いということは、大事なことに集中できていないことだと気づかされ、「今日はこれに集中する」というのを決めてこなすようにし、一度に終わらせるのが難しい作業は、細かく分けて進めていくようにしました。また無駄がはびこる部屋の片付けもしました。かねてから部屋の広さに見合っていない&うまく使いこなせていない大きな棚を、このたび捨てました。
結果・学び
仕事においては、実は案件量は減らせていませんが…(笑)、進め方・捉え方に変化がありました。時間がかかるとあらかじめ分かっている仕事は後回しにしてしまいがちでしたが、「細かく分けて日に日に進めていく」ことを実践したらいつの間にかストレスなく終わらせることができていました。これはとてもありがたかったです。
また、「捨てる」ということが怖くなくなってきました。紙類を扱う仕事をしているので、 現物が溜まっていき、机上の稼働スペースが天地左右すべてにおいて狭かったのですが、「念のため」と思って残していた書類を潔く捨てて、やや視界もクリアになったかと思います。書類の雪崩が起きて恥をかく危険性は確実に減りました。見栄えはまだ悪いのでもう少しキレイにしたいです。
「大事なことだけ選んでいらないものを捨てると空いたスペースができる。そのフリースペースは新しい大事なものが入ってくる場所となる」という考え方が素敵でした。大事なものだけ増えていく棚を想像しながら気軽に続けていきたいです。
「心の整理におすすめです」 by 匿名希望さん@通信コース
洋書名:”The Power of Less”
「心の安寧と貴重な時間をもたらしてくれる本」 by 田野将尊さん@恵比寿校
洋書名:”The Power of Less”
【問題点】
仕事やプライベートにおいて日々何かの業務に追われる生活を送っていた。業務はある程度をタスク化したり、優先順位をつけたりと工夫していたが、一つの業務を終えても念頭には常に次の業務があるため仕事に達成感を持てなかった。自分のためにやりたいこと、やらなければならないことはあったが、目の前の業務に追われ気が付けば後回しになっていた。「なんか仕事が空回りしている…、職場で無駄な時間を過ごしている。」と感じていて、そんな時に、仕事や思考の整理に役立てば…という思いで読み始めた。
【洋書から得たヒント・アイデア・行動】
本の概要は、生活や仕事をシンプルにすることによって、より多くのことを成し遂げるためにはどのような習慣を身に着ければ良いか?という内容である。著者の考えだけではなく、体験も踏まえて書かれている。自分が印象に残っていて実際に行動していることはいくつかあるが、その中の1つについて述べる。
<Simple Goals and Projects, MITs(Most Important Tasks)の実践>
Simple Goals and Projectsには、自分にとって大切な目標を1つ設定し、目標を達成するためにsub-goalを設定することや具体的にProject Listにしていくことが書かれている。また、MITsには、業務をTaskレベルまで落とし込み、最も重要なTaskから行っていくという優先順位をつける方法について書かれている。自分はこれらの方法を参考にし、仕事やプライベートにおいて様々な行わなければならないこと、行いたいことに対して長期目標、短期目標を設定すると共に、タスクを細分化し何をいつまでに行うのか考えるように習慣化した。具体的には業務をDairy Tasks, Weekly Tasks, Monthly Tasksとして設定し(自分は携帯のメモ機能を活用)、業務が終了したらタスクを削除、更新することを習慣化した。
【結果・学び】
日々の仕事に対して優先順位を付けることが容易になり、同時にその日に行わなくてはならない仕事も明確化するようになった。終了後にタスクメモを削除することでその日にこなした仕事量の可視化も可能となり、達成感と充実感を感じられるようになった。また、「今」手を付けなくてよい仕事は翌日以降に回すことができるようになった。仕事を保留することができるようになり、常に何かに追われているといった心的負荷から解放され、漠然とした焦燥感や不安を和らげることができた。
他にも、Simple E-mail, Simple Internetの内容からデジタルデトックスを実践し、その場限りの無駄な情報を得るために費やしていた時間を自分の為に有意義に使えるようになり、ストレスフリーにマイペースで過ごせる貴重な時間を得られているように感じる。
目の前のことに追われる日々ではなく、自分が本当に大切にしたいことは何だったのか、「今」大切にすべきことは何なのか、そのようなことを考え直すきっかけを与えてくれる本である。
「Write It Down, Make It Happen -願いごとリストが書けるようになるまでの歩み-」 by S.I.さん@恵比寿校
洋書名:”Write It Down, Make It Happen”
●はじめに
前の本が読み終わるタイミングで、いわゆる願いごとリストで目標達成した人と話す機会があり、こう言われた。 「書くことには力があるんです」 この本はそんな経緯で決まった。ちなみに、邦訳タイトルは『夢は、紙に書くと現実になる!』だ。
●行動の記録
【2016年】 ・2月 読み始めてから、私は願いごとのリストアップが苦手だったことを思い出す。仕方がないので『嫌なことノート』をつけはじめた。
・3月 ソフィーで開催された『マンダラート』のワークショップに参加。一方、To doアプリ『明日から本気出す』も使用開始。 これらのツールを使い、数年来の願いだったアーモンドの花をようやく見ることができた。(浜松方面まで行った)
・4月 『マンダラート』で迷いごとの1つについて書き出して、“行動の一歩”を行う。その結果、数ヶ月後に人と再会。 また、ソフィーの講師の方に勧められて、数年ぶりに手帳を購入した。 — この本の講義はここで終わったが、流れは地味に続いた —
・5月 手帳のガントチャートが仕事に役立つことがわかり、会社のデスクに毎日手帳を出すようになる。
・12月 ガントチャート付の手帳を使った願望実現セミナーの開催をたまたま知る。既に満員だったが、主催者に相談してキャンセル枠で無事に参加。
【2017年】 ・1月6日現在 願いごとリストが99個まで書き上がる。
●おわりに
本を手にしてから、願いごとリストが書けるようになるまでには、相当な時間がかかった。 しかし、私はソフィーのさまざまな講義を通じて行動を積み重ねた後だったからこそ、12月のセミナーが響いた気がしている。 実際、セミナー講師の成功談を「あなたは運が良かったから」という捉え方をせず、普通にあり得る話としてうなずいていたからだ。 同僚によると、私のグチの量は1年前と比べて半分に減ったそうなので、物事の捉え方が少し変わったのかもしれない。
※『』内の言葉は、Google検索でヒットします。
「THE 7 HABITS OF HIGHLY EFFECTIVE PEOPLEと自分、そして家族」 by 匿名希望さん@恵比寿校
洋書名:”The 7 Habits of Highly Effective People”
24歳になる娘から、自分にとっては突然、「会って欲しい人がいる」と言われ困惑しました。付き合っていることは知っていました。妻からどんな相手か、どこの会社で何をしている人か多少は聞いていました。出張のお土産らしいお菓子が食卓の上に置いてあることもありました。見て見ぬふりをしていた私も先に包みを開けるようになってはいましたが、ついに・・。「早過ぎる。本当にいいのか。そもそもどんなやつなんだ。」妻もとても心配そうです。こういう時、父親はどうすればいいのでしょう。
妻と話すと、どうも相手の男性のことよりも最近の娘の様子が気になっていることがわかりました。就職してもジャズダンスを続けて忙しいこともあるのでしょうが確かに休日も家にほとんどいず、家族と話すこともほとんど無くなっていました。自分もそうだから分かりますが、SEという仕事柄勉強も必要なはずです。
そんな状況の中、この本に出合いました。十年以上前に日本語で読んだことはありましたが、あらためて原文で読むと生き生きと響きます。年齢を重ねたせいもあるのでしょうが、人生の指針たる本であることを再確認しました。「そうだ。娘にこの本を読ませよう。自分の人生について考えさせよう。ミッションステートメントを考えさせよう。自分が選択しようとしていることの意味、本当にその選択でいいのか考えさせよう。」早速、娘に話しました。実は以前漫画版を娘の部屋に置いたことがあったのですが、それを読んだとのこと。話はすぐ通じました。
娘も必死です。私が話した後すぐ、近所の本屋で日本語版を手に入れたようです。本を読んでミッションステートメントを考えてみるように、準備が出来たら声を掛けるように言ったのですが、それは2か月ほど経った日曜日の午前中、実現しました。
緊張している娘。なんか可哀想なことをしてしまった気もしますが、これも娘のためと思ってしたことです。娘は本の内容、実践してみて良かったこと、そしてミッションステートメントも話してくれました。ちょっと地に足が着いていない印象も持ちましたが、しっかり正面から取り組んでくれたことに私は満足です。しかし、横で妻は今一つな顔。なんで今、その人と結婚したいのか、もっと説明が欲しいようです。
さらに一週間後もう一度話すことに。もうそこには父親の存在はありませんでした。二人で何を話したか、詳しくは分かりません。私が知っているのは二人で涙しながら話していたことだけです。そして妻はもうすっきりしたとのこと。娘と本音で話ができて良かったと言っていました。
The 7Habitsの前半はdependence、後半はInterdependenceです。さらに、交際相手の男性と二人で後半テーマを話し合うように娘に言いました。彼も娘の話を聞いて早速本を買い、読んでいたとのこと。そして、10月のある土曜日、彼が来ました。直接本の話は聞きませんでしたが、何回か二人で話し合ったようです。まさにこの本は家族にとって忘れられない、大切な本になりました。本をただ読むのではなく、実践しながら自分なりに吸収していくこと、周囲に良い影響を与えられることを学びました。来年の正月は家族四人で過ごす最後の正月になりそうです。大学生の息子も入れて今度は家族のミッションステートメントを話し合ってみようと思っています。
「〜Mindset 可能性をあきらめたくない人へ〜」 by N.H.さん@恵比寿校
洋書名:”Mindset – the new psychology of success”
ソフィーには社会人になって東京に来た時からずっと通っている。その中で特に皆さんにお勧めしたい本はCarol Dweck著の「Mindset the new psychology of success」だ。 今ではこの本の考え方が自分の転換点になったと感じているほど影響を受けた。社会人になると「自分はこんなものだ」というある種のあきらめの気持ちと「まだまだやれる、もっとだ!」という向上心がせめぎあうことが誰しもあると思う。まだまだ自分は成長できる、可能性を諦めたくない。そんなときに勇気を与えてくれるのがこの本だ。
・問題点
私はADHDと呼ばれる発達障害を抱えている。その所為か、自転車や逆上がりといった体を使った学習が昔から非常に不得手だった。社会に出てメーカーの財務部で働くようになるとADHDに起因する生産性の低さが問題となった。 毎日夜10時、11時まで働いても仕事が終わらない状態が続き、「何が問題なのかわからない」毎日で、そんなときに読み始めたのがMindsetだった。
・影響を受けたこと
この本から学んだことは 「失敗とはスキルの欠如によるもので、資質の欠陥ではない。」という事だ。 Mindsetを読んでいくなかで、小さな一歩をとにかく積み重ねて生産性を改善しようと思い、「前日の仕事で頑張ったことを毎朝ノートに1行書く」ということを始めた。今もこの習慣は続いている。この習慣によって生産性を上げるために情報のアンテナを広く張るようになり、友人との旅行中にゲームをする後輩から「そもそも体を早く動かす」というアイデアを得、生産性を大幅に上げることが出来た。 いままで頭脳労働と思っていたものはふたを開ければデータを入力する速さと仕事の優先順位がすべての肉体労働という構造だった。
・結果
様々な要因はあるが現在はほぼ定時に仕事が終わるほど生産性を上げることが出来た。 今度は現在の仕事を午前中で終わらせられるような生産性を身に付ける事が目標だ。
・あとがき
「まだまだ」と「こんなもの」2つの仕事に対する姿勢のせめぎあいは正直今でも続いている。生産性を上げた先に何があるのかも分からないのが偽らざる本音である。それでも何かを変えた先に新しい視点がある。 ふと立ち止まって変化する醍醐味を思い出すために私は折に触れてMindsetを読み直している。Mindsetは変化に迷い、悩むすべての職業人を勇気づけてくれるお勧めの本である。
「新入社員研修をリニューアル」 by 小坂智恵子さん@長岡校
洋書名:”To Sell is Human”
「問い、答え続けること」 by 竹内こうじさん@長岡校
洋書名:”The Power of an Hour”
第一段階(問題点)
人はある問題に直面した時、何らかの答えを出さなければならない。しかし答えが出せないことは往々にしてある。その理由は、二つに大分できる。
- ①その問いの内容を理解できない。
- ②その問いに対する答え方がわからない。
①は知識を付ければ理解することができ回答の方向性を描くことができる。やっかいなのは②だ。外山滋比古氏の名著「思考の整理学」で揶揄されている飛び方を知っているものの自力飛行できない「グライダー型」人間は途方に暮れてしまう。すなわち知識はあるのだけれど、その知識を活用してアウトプットすることが不得手である場合、沈黙を余儀なくされる。
情報社会の現代において大抵のことは検索ワードを入力すれば情報の精度の違いはあるにせよ、もっともらしい回答を得ることができる。しかし、発表することが憚られる(と自分では感じる)回答をお蔵入りにしたまま、自ら発信する機会を活かそうとはしない。個人的な関心事(仕事の目標、ライフプラン、自己啓発など)に加え社会問題に対しても情報を受動的に受け流すだけだった。そのようなパターンでは自分の思索を形成できないだろうと薄々問題意識を感じていた。
第二段階(洋書から得たヒント・学び)
この本の概要を一言で述べると「1時間に集中して物事に取り組むことで仕事、プライベートを充実させよう」である。いささか乱暴すぎる紹介であるが、僕がこの本で一番印象に残った読書体験を紹介する。
Envisioneering:Creating a Master Life Visionというテーマの章で、理想的な生活を具体的にイメージするために膨大な設問への回答が要求されていた。そのページには現在と理想的な2パターンの生活様式、経済水準、仕事内容、信念etcについて事細かく問われていた。
おそらく著者は理想的な状態を形成するには要素還元的に理想的な部分集合を積み重ねることを意図して、このような設問群を設けたのだろう。先のことはわからないけれど、イメージされないものはそもそも意識の表層に現れない。自分が何を求めどのように生きたいのかただ漠然とではなく、具体的な回答を引き出そうとしている。
ところが、僕はMy Perfect Lifeに対する膨大な問いに対して個人的な問題であるにも関わらず、二の句が継げなかった。子どもの頃のように制約もなく、とめどない好奇心から繰り出される発想は表に出てこないのか。世間体、他者を考慮に入れ自己本位にはすまされない、あるいは自己満足より社会的な承認を得られることに利得を重んじる打算的なずる賢さを身につけてしまったからだろうか。
どう答えるべきかにとらわれ硬直した。
第三段階(結果)
今の自分には答える資質がない、と判断し沈黙を決め込む。いつのまにか身についた「事なかれ主義」という処世術から少し逸脱してみよう。何より大切なのは答えらしきものを抱いているのにそれらを見なかったことにして、延々と白紙の前で悩み続けているほうだ。The Power of an Hourに出会い、答えられない自分の未熟さを痛感したと同時に問い続けること、そしてどんな形であれ、たとえ同じ質問だろうと答え続ける情熱をもちたいと思った。自己完結するのではなく自分から発信していく媒体を現在模索中である。自分のアウトプットがしやすいものを今年は展開していこう。まずは、My Perfect Lifeの回答を完成させ、誰かに話すことから始めてみたい。
「存在理由」 by 森本雅彦さん@長岡校
洋書名:”Onward”&”Think Smarter”
“My true happiness” by Miharu Kamo@通信コース
洋書名:”Happier”
[Problems]
I used to study Japanese law to get national license which called notary public (Gyousei-shoshi in Japanese). Since finished my 3 times challenges trying exam of same as left, I began to have some questions. “Do I really want to be a notary public? Can I progress learning Japanese law in my future if I can get my license? Is learning Japanese law fun for me from the very beginning?” I can’t stop thinking and I begin to think that “it might not true what I want to do or be”.
[Hints, ideas, and actions from my textbook]
Author’s experience which he had won the Israel national championship and 4 types of hamburger models was very effective for me.
The first was making me feel reflecting my future. Regarding author, he believed be happy if he won one. But he could not be real happier when he really won it. Actually, I believed I might be happy if I can get my license. Because it is honest and useful to be an entrepreneur. Unfortunately, just I felt insecure myself and I have no enough sense of justice as like an attorney.
The second taught me “true happier”. I guess a true happier should be happy present and also in the future. I don’t hate only just studying. In effect, I study English with Sophy the academy. But I realized studying for national license made me depressant and I hate it. Then again, Japanese law is circumlocutory.
[Results and learnings]
During I read this text, I began to challenge anything which on my mind. I tried Muey Thai, approached someone special, cooked what I want to eat… and things like that. At last, I’m challenging to be a finisher of full marathon. Even if my body feel pain or broken, I want to run every day. Running makes me refresh, winning new friends and gave me a gorgeous hobby, a goal and a healthy or sexy body!
We should be happy right now and in your future. It is really true happiness and happier.
「人生を自由に生きるためのバイブル」 by 切貫博久さん@恵比寿校
洋書名:”Think & Grow Rich”
問題点
現状に対する不安・不満・⻑時間労働・人間関係。将来に対する不安・年金問題・老後の問題等がたくさんあります。こういった不安・不満を解消し、経済的、時間的に自由に生きたい。好きな事をして暮らしたい。そのためにどうすればいいのか。
洋書から得たヒント・アイデア・行動
Conversations with Millionairesに登場する人物9人のうち6人がThink and Grow Richを読んでいた。特にMark Victor Hansen(心のチキンスープの著者)に至っては本書を200回以上 読み込み、ベストセラー作家になるため、毎日アファメーションを400回以上行っていた。そこで目標が達成できるまで、Think and Grow Richを読み続ける事を決意。ソフィーで は現在7回目のレッスンとなる。 目標達成のための6つのステップのアイデアが参考になった。そのおかげで自分の目標を書き出し期限を決める事により行動がしやすくなった。 専門知識を得る。忍耐力は日々の習慣の結果である。ソフィー恵比寿校にある、さまざまな本(日本語)を読みたいと思った。
結果・学び
常に本を読み本から学ぶ習慣がついた。ソフィー恵比寿校にある本(日本語)約150冊を半年かけて読みレポートを提出。自分に興味がある分野以外の本を沢山読み知識を得ることが出来た。概要をまとめる習慣をつける事によりインプットだけでなくアウトプットの習慣もつき、理解力がさらに深まった。これからも、たくさんの本とともに歩んでいきたい。
「面白い講義やスピーチの隠された秘密(ルール)」 by Ichiroさん@恵比寿校
洋書名:”Made to Stick”
問題点
経営コンサルタントになって10年経ちますが、聴衆の心に残る講演・講義やスピーチができる確率は50%ほどでした。これは、登壇当日にいわゆる「ゾーン」に入れたかどうかの運頼みによるものだからです。偶然出来のよかった講演や講義の評判を聞いた方々から依頼が増えてきてしまい、期待に満たないパフォーマンスになるリスクが想定されました。そこで、自分のパフォーマンスを安定化させるための、何かの法則やルールを求めて、もがいていました。
洋書から得たヒント・アイデア・行動
本書は、聴衆のこころに残るプレゼンテーションを達成するために、SUCCESs という6つのフレームワークを提示しています。即ち、Simple(簡潔に), Unexpected(予期されていない), Concreate(具体的な), Credible(信憑性のある), Emotional(感情に訴えかける), StorieS(ストーリ仕立て)のことです。
一つ一つの要素は、印象にのこるものにするために、至極当然のものとして、理解可能でしょう。しかし、実際にはその6つの要素が適切に組み合わされているか? 相手に適しているか? その場に適しているか?が、大変重要になってきます。本書では、実際例をIdea Clinic という形で著者が上記の6つの視点で診断を下してくれたので、実践への大きなヒントとなりました。
そこで、アクションプランとして、1)10月初旬に行う外部講演の講義内容を、ミステリー仕立てにする 2)来年5月に行う中小企業診断士を対象とする「国際化」新講義を、SUCCESsのフレームワークをつかって作成することを主催部会幹部から了承を取り付ける 3)sClass の冒頭のWhat’s up ? をSUCCESsのフレームワークで話せるように、ネタを5X3情報カードに収集していく、という3つを起案した。
結果・学び
結果としては、
1)Excellent でした。
20人前後の参加者から5段階評価のフルマークの評価を頂きました。主催者側から「大変興味深い内容でした。特に、昨年と同じようなスライドのはずなのに、90分を飽きさせない、とても印象深い講義でした。まるで、ドキュメンタリー番組をみているように集中してしまいました」とコメントを頂き、その後、2つの講演依頼を頂きました。 この余波として、講演を聴いた下さった同じ会社の方から、別件でのコンサルティングの仕事依頼が2件舞い込ました。
2) Very good でしょう。
中小企業診断士の世界はとても保守的ですが、現実の場面で、国際化の波がきています。前年までの「海外進出」から、今回「外国人の日本進出」というテーマに変える企画を、冒頭にUnexpected の視点で、注意を引き、興味を持たせて、必要性をConcreateかつ,Credibleの視点で解説し、Emotionalに訴えたところ、一発OKがでました。副幹事の先生から「いままで、ストーリー仕立てになった講義をみたことないから、これはみてみたい」とのコメントをいただけました。いま、講義資料作成に取り掛かっています。
3) On going でしょう。
毎週日曜日の恵比寿校のsClass の冒頭に、渡部絵梨先生が上品な語り口で、「What’s new today ?」と語りかけてくれます。いままでのところ、70% の確率で、皆様、受けてくれますが、30%、スベってしまいます。すべってしまう原因は、3つあります。1)Unexpected の構成として、「? 、、ah, han 」となってくれるほど練れていない、2)English がSimpleでない 3)Storyとして、Punch line が弱い
先日、三浦友美先生が来訪されたクラスで、「Vulnerability- Don’t show “Fake Standard”」のネタを披露しました。友美先生が大うけしてくださたったので、少し自信がつきました。これからも精進します。
Overall の学びとしては、
フレームワークを意識して、実践し、うまくいったところは強化し、うまくかなかったところは微調整して、また再度、実践にチャンレンジすることで上達していく、ということです。フレームワークを知識で収めておくのはもったいない、とおもいました。
「“Creativity” とは『創造力学』」 by 匿名希望さん@恵比寿校
洋書名:”The Artist’s Way”
問題点
これまで顧客の問題を解決する職務を担い、それなりに実績も作ってきた。今年から、将来の課題を発見し事業を創発する役割を担うこととなり、これまでの顧客・組織開発やマネジメントとは異なり、アイデアが浮かばず枯渇する日々。考えつくのは既に存在するモデルばかりであった。プライベートも時間的余裕はできたはずが、生活に必要なことに終始し、とてもcreativeとは言えない状況であった。
洋書から得たヒント・アイデア・行動
“Art is not about thinking something up. It is about getting something down.”
“creative”とは何か自分の中にあるものから苦労して生み出すのではなく、外の世界、アイデアの流れにアクセスして受け取るものである、と著者は言う。つまり、 ”receptive” な状態であれば、自分の中で悶々と考えるのではなく、外の世界や情報とつながりアイデアがやってくるのだ。自らをこの ”receptive” な状態にするには、「今」をそのまま受け止め感じること、何かに到達しようと焦るのではなく、今見ていること、聞いていることに焦点を合わせることだと考えた(本書ではwalkingを薦めており、この本の前に読んだ8 Minute Meditationも参考にした)。
私の中の分かりやすい変化として、例えば渋谷の交差点を歩いている時、以前は目的の店に向かうというゴールだけを考え、まっしぐらに歩を進めていた。人混みはじゃまものとしていらいらしながら歩いていた。何も見ていなかった。現在は、流れに逆らって歩く(ちょっと迷惑な)人、交差点の真ん中で立ち止まって写真を撮る人、その人その人の生活や体験に思いを馳せ、眺められるようになった。なぜここに来ているのか、何を履いているかなど観察し、いろいろなイメージが浮かんだ。
デスク上の分析は形こそあれ表面的で、無味乾燥なものだった。事業創造はまだ道半ばで詳細は控えるが、人々の行動や体験をもっと便利にするものとして書き換えると、パートナー会社がその実現のために計画を修正してくれたり、障壁であったことの解決策が思いついたりした。
結果・学び
アイデアは自分の中だけで創ることではなく、自然の営みや人々の体験、他社とのコミュニケーションなど外とのつながりの間の力学なのだ。このレポートを書きながら、 “creativity” を「創造力学」と呼んでいることに気づき、妙に納得をした。
アイデアが浮かばずうんうんと唸っている人、いろいろ理由があって物事が進まない人など、特にArtistという言葉に囚われず、苦を抱えている人にこの本を薦めたい。その「苦」が必ずやエネルギーに変えられるのだから。
(番外)私はこれまで「ヒト」よりも「モノ」に焦点を合わせ、解決までのプロセスを組立て、それが効率的であると思っていた。自分のことより他者(本当はヒトではなくモノとして捉えていたようだ)のため、組織のためと思い込みアイデアをばんばん考え実行してきた。自分自身に関心がなかったが、この本を読んで自身に向き合い、初めて本当の「ヒト」を見ていないことに気づいた。それでは短期的には効果があったとしても、人の成長など真に必要な根本的な問題には踏み込んでいなかったと思う。
これまであまり関心もなかった本書の類を読むきっかけをいただき、今更ながら自分自身についての気づきを得られたことは私にとって大きな収穫である。感謝いたします。