弱さを力に変える「ヴァルナラビリティ学」
“Daring Greatly” by Brené Brown
テキスト代:1,900円(税込 2,090円)
不安や恐怖、心配ごとの尽きない毎日をどのように過ごしたらよいのだろう
できれば不安や心配のない平穏な毎日を送りたい。
誰もがそう思っています。
しかし、私達の生きる世界は不確実で、不安や恐怖、リスクが伴い、自分の思うようにいかないこと、傷つき苦しむこともたくさんあります。
小学生になる頃から社会性が意識されるようになり、大変なことがあったり、傷ついたり、恥ずかしい思いをしたりするたびに、自分を守る方法を身につけるようになったという人は少なくないでしょう。失敗しないように、私は◯◯が苦手だから、とあらかじめ予防線を張ったり、はじめから避けたり、恥をかかないよう、なるべく目立たないようにしたことがあったかもしれません。
大人になったら知識も知恵も体力もついて、もっと強くなれるかもしれない、と思っていたのに、いざ大人になったら、世の中にはそれまで想像しなかったような、もっと大きな不安や恐怖、欠乏感があることに気がつきます。
新人の頃は、社会人としての振る舞いにとまどい、できないことだらけの環境を辛く感じ、ある程度仕事を覚えた頃には、新たな課題や身につけなければならない知識やスキルに気づき圧倒され、チームを任される頃には、リーダーとしての自分の能力の不足感に頭を悩ませる。
私達はこうした不安や心配、傷つく可能性とどう関わっていったらいいのでしょうか?
「ヴァルナラビリティ学」を受講すべし!
人として生きていく上で避けられない不安や心配、傷つく可能性との関わりを学びたい人におすすめするのが、ヴァルナラビリティ学です。
洋書テキストは”Daring Greatly” by Brené Brown。
著者のブレネー・ブラウンは、ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院教授で、恥(shame)を理解することと自分らしく生きることの関連性に気づき、ヴァルナラビリティをひとつのキーワードとして研究。
TEDでのスピーチは視聴数ランキングトップ10に入るほどの人気で、Netflixでの講義も好評を得ています。
このテキストのタイトル、”Daring Greatly”はセオドア・ルーズベルト大統領がソルボンヌ大学で行った演説から引用されたもので、ブレネー・ブラウンは、この演説を読んだ時に、これはヴァルナラビリティのことだ、と思ったのだそうです。
“It is not the critic who counts; not the man who points out how the strong man stumbles, or where the doer of deeds could have done them better. The credit belongs to the man who is actually in the arena, whose face is marred by dust and sweat and blood; who strives valiantly; . . . who at the best knows in the end the triumph of high achievement, and who at the worst, if he fails, at least fails while daring greatly, . . . “
(ただ批判するだけの人に価値はない。強い人のつまずきを指摘し、やり手ならもっとうまく出来たはずだと、ただあげつらう人だけの人には。 称賛されるべきは、実際に競技場に立ち、ほこりと汗と血にまみれながらも勇敢に戦う人だ。あるときは間違いをおかし、あと一歩のところで届かないことが何度もあるかもしれない。何をするにも間違いや欠点はつきまとう。それでもなお、事を成し遂げるためにもがき苦しみ、情熱に燃え、力を尽くし、大義のために身を粉にして励む人こそ偉大なのだ。順風ならば最後に勝利が輝くだろうし、最悪の場合、失敗に終わるかもしれない。だが彼らは、少なくとも果敢なる挑戦をしたのである。)
私達が日々直面する不安や心配、不確実性やリスク。そのすべてを避けることはできませんが、「競技場」の外から批判するだけ人になるのか、それとも、勇気を出して競技場に立つのか、どちらか選ぶことはできます。
ヴァルナラビリティ(vulnerability)は、脆弱性、弱み、傷つきやすさ。
本書では、ヴァルナラビリティは、恐怖や不安に耐えられないことではなく、傷つくリスクを負うこと、自分をさらすこと、と定義。本当の自分をさらけ出し、ヴァルナラビリティを勇気に変えることがテーマとなっています。
あなたがもし、「競技場」に立つ人になりたい、と思ったら、また競技場に立つ人を応援したい、と思ったら、ぜひこの講座を受講してください。
この講座であなたが学べること
この講座ではたとえば次のようなことを学ぶことができます。
- ヴァルナラビリティとは何か
- 自分らしく生きている人のヴァルナラビリティの捉え方
- ヴァルナラビリティについての4つの誤解
- 恥の正体と撃退法
- 学校や家庭、職場での恥を利用した「教育」や「指導」の間違い
- 感情をミュートすることの危険性
- 完璧主義になることの危険性
- 自分らしく生きている人の5つの原則
- 自分をオープンにする適切な方法
- 人の成長を促す関わり方、在り方
この講座を特におすすめする人
この講座は次のような方に特にお勧めします。
- 生活や仕事の中で、不安や欠乏感を感じている人
- 自分を成長させたい人
- 仕事や勉強に情熱を持って取り組みたい人
- 職場や家庭、学校を心理的安全性のあるよい場にしたい人
- 自分らしい人生を生きたいと思っている人
- 自分らしく周りの人や社会に貢献したいと思っている人
- 子育て中の人
- 教育に興味のある人
- 人を育てる仕事や、そうした役割を担っている人
参考英語レベル
この講座を受講するために必要な英語力の目安はTOEIC600点程度。これ以上の英語力と内容に対する興味があれば、この講座を受講し必要なスキルを身につけ、英語力もアップさせていくことができます。TOEICのスコアは相当していなくて、一人で学ぶのは難しいかもしれないけれど、ソフィーの講義、教材のサポートがあるからチャレンジしてみたいという場合も、もちろん受講可能です。
受講することで期待できる効果
この講座を受講することで、自分の価値観に従い、勇気を持って行動することができるようになるでしょう。また他の人の挑戦も手助けしたり、勇気が持てる環境を創るなど、あなたらしく周りに貢献することができるようになるでしょう。また、英語に対する苦手意識が和らぎ、能動的・積極的に使うことができるようになり、学ぶことがより楽しくなるでしょう。
追伸
”Daring Greatly”の内容に関するTEDスピーチをこちらで見ることができますので、参考にしてみて下さい。
The power of vulnerability TEDxHouston 2010