新しい時代を作る思考プロセスを学ぶ「アート・シンキング学」
“Art Thinking” by Amy Whitaker
テキスト代:2,600円(税込 2,860円)
私達は新しい時代をどのように作ったらいいのだろう。
モノを作れば売れたのは、はるか昔の話。
モノの時代が終わり、商品そのものではなく体験や経験を重視するコトの時代、そして次の時代へと変化を遂げています。
モノの時代には、生産性や効率性を高められる人が求められていましたが、たくさんのモノやコトがあふれ飽和状態にある今、自ら問いを立て、他にはないアイディアや新しい価値を提示する、クリエイティブな発想ができる人が求められるようになっています。
しかし、クリエイティブという言葉が自分とは縁遠いと感じている人には、この流れは、なかなかつらいもの。いいアイディアが湧き出てくる、などということは、魔法で何かを出すくらいの特殊能力のように感じることでしょう。
また、個人の生活についても、これとこれがあれば幸せ、成功、といった「正解」が存在しない時代の中で、何を目指せばいいのか、どのように生きていくのがよいのか、自分なりの基準や指針を持ち、人生の価値や意味を感じながら生きる方法を模索している人が多いことでしょう。
私達はこうした正解のない世界の中で、どのような時代を作っていけばいいのでしょうか?
「アート・シンキング学」を受講すべし!
仕事や人生をよりよくする新しい時代を作りたいと思っている方にぜひお勧めしたいのが、「アート・シンキング学」です。この講義ではAmy Whitakerの”Art Thinking”をテキストとして使います。
著者のAmy Whitakerは、MBA(経営学修士)とMFA(美術学修士)をもち、グッゲンハイム美術館、MoMA、テート美術館などに勤務。その後、数々の美術大学で経営学を教え、現在はニューヨーク大学美術学部で助教授を務めています。
アートとビジネス、両方を学んだことで、この2つは相反するようでいて、実は関連し合うものだということに気づき、アーティストの思考プロセスをたどる「アート・シンキング」を本にまとめました。
これまでのビジネスの枠組みの中では、マーケティングデータなど、外からの視点に基づいてモノやサービスが作られてきましたが、アート・シンキングはそうした従来の外からの思考ではなく、一人ひとりの内面からアイディアを生み出していく思考法です。
アーティストたちが、社会に感じた憤りをキャンバスにぶつけたり、自然の美しさを織物に込めたり、人生の喜びを音や体の動きに移したり、理想の世界を映像で表現したりする思考プロセスをトレースして、ビジネスパーソンにも応用できるように説明をしています。
今までになかったアイディアを生み出したり、誰も考えたことがないアイディアを思いつくことなんて、自分にはとても無理、と思うかもしれません。
しかし、毎日の生活の中で誰もが、なぜか気になること、ちょっとした違和感や疑問、「◯◯だったらいいのに、、、」といった夢や願望を持っているものです。
そうした仕事や毎日の生活の中で感じる「何か」を頼りに、アート・アートシンキングのプロセスを学びながら、アーティストたちが、自分の感覚を頼りに作品に現していくように、私達も自分だけの視点や発想から新しい価値を作っていくことができるのです。
この講座であなたが学べること
この講座ではたとえば次のようなことを学ぶことができます。
- アート・シンキングとは何か
- デザイン・シンキングとアート・シンキングの違い
- 洞察力を育てる「ホール・ライフ・アプローチ」とは
- 創造プロセスにつきものの脆弱性を傷つけない評価方法
- 物事を探求、観察する「スペース」とは
- 自分のための創造的活動を行う「スタジオタイム」のはじめ方
- クリエイティブな活動に休憩と中断が必要な理由
- 不確実で不安な創造プロセスの中で、前に進む力を与えてくれる「灯台の問い」とは
- 失敗と成功のリスクに備えるための「ポートフォリオ思考」とは
- アート・シンキングの土壌を作る「ほどよいリーダー」の在り方
- 新しいビジネスモデルの作り方
- これからの時代の学び方、教育の在り方
- これからの時代の職業的アイデンティティ「スラッシュキャリア」とは
この講座を特におすすめする人
この講座は次のような方に特にお勧めします。
- アート・シンキングに興味がある人
- いろいろな思考のフレームワークについて学びたい人
- 自分らしく社会や周りの人たちに貢献したいと思っている人
- クリエイティビティが求められる仕事をしている人
- 他の人と違うことがしたいと思っている人
- いいアイディアはあるのになかなか始められない人
- 右脳と左脳をバランスよく使いたいと思っている人
- 仕事の在り方を考え直したい人
- 自分らしい充実した人生について考えてみたい人
- 人を育てる仕事や、そうした役割を担っている人
参考英語レベル
この講座を受講するために必要な英語力の目安はTOEIC600点程度。これ以上の英語力と内容に対する興味があれば、この講座を受講し必要なスキルを身につけ、英語力もアップさせていくことができます。TOEICのスコアは相当していなくて、一人で学ぶのは難しいかもしれないけれど、ソフィーの講義、教材のサポートがあるからチャレンジしてみたいという場合も、もちろん受講可能です。
受講することで期待できる効果
この講義を3ヶ月間受講することで、外からの価値観でなく、自分の内面にあるものをきっかけに、仕事や人生を前に進めるヒントを得て、あなたらしく自分を活かす方法を身につけることができるでしょう。仕事や人生の価値や意味を改めて感じることができるようになり、その結果、日々のモチベーションも上がり、周りへよい影響を与えられるようになるはずです。また、自分の感覚や価値観にフォーカスする機会をより多く持つことで、自分の考えや思いについて英語でのアウトプットがしやすくなることでしょう。
追伸
”Art Thinking”の内容に関するTEDスピーチをこちらで見ることができますので、参考にしてみて下さい。
Art Thinking and Innovating – Wouldn’t It Be Cool If? | Amy Whitaker | TEDxTarrytown