英語学習で成果を出すための10か条 | こうすればうまくいく英語学習

以前、『英会話力を上達させる「唯一」の方法』という記事の中で「英語は道具である」という話をしました。「英語は道具である」ことを意識して英語力を上げていくためには、いくつか意識しておいた方がいいポイントとか、取り組んだ方がいいことがいくつかあります。それをわかりやすいように「英語学習で成果を出すための10か条」という形にまとめてみました。

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「英語学習で成果を出すための10か条」

英語を「道具」としてとらえた時に見えてくる上達のコツです。全部を意識する必要はありません。自分にピンと来るものだけ心がけてみてください。

【第一条】「道具の使いはじめは、へたくそで当然である」と割り切るべし

どんな道具もはじめから上手に使える人はいません。車の乗りはじめからF1ドライバーのように運転できた人はいません。バットを持ったその日からホームランをうちまくれる人もいません。最初は車の運転はあぶなっかしいでしょうし、バットを振ってもボールに当たりさえしないかもしれません。でも、それでいいのです。

【第二条】「へたくそなところを通過して初めて上達していく」と知るべし

へたくそなステージを経ることで、はじめて次のステージへ進んでいけます。それを頭で知っているだけで、だいぶ楽になるはずです。「できない→できる」のプロセスの「できない」を通過することを楽しみましょう。

【第三条】上達のために大切なのは、最初のへたくそのときにストレスを感じすぎないこと

へたくそだからって、いちいち落ち込んだりするのはエネルギーの無駄遣い。そこで落ち込むのにエネルギーを使うのではなく、さらに前進することにエネルギーを使いましょう。

【第四条】道具を上手に使っている人の身近に置くと良い

道具を使っている人が身近にいると、「かんどころ」がわかって上達しやすくなります。英語学習の場合だったら、日本にいながら英語を道具として使っている人や英語を使って国際的な場面で活躍している人の身近に行くように心がけてみましょう。

【第五条】自分より「ちょっと」上手な人たちをまわりに置くととても良い

自分が理想とするような人を設定するのは大切ですが、同時にそこへ向かう過程の中で、じぶんより「ちょっと」だけ前に進んでいる人を仲間にできると刺激になってすごくいいと思います。「手に届きそうな目標」はやる気をとても促進してくれます。

【第六条】コツを教えてくれる人を身近に置くと良い

もし可能なら、「コツ」を上手に教えられる人に教えてもらえたら最高です。道具はそれを「上手に使える人」と使い方を「上手に教えられる人」は違います。「上手に使える人」の中のごく一部の人が「上手に教えられる人」なので、そういう人を積極的に探しにいきましょう。

【第七条】最初は下手でも大丈夫、と励ましてくれる人を置くと良い

下手なときに怒られたりけなされたりすると、やる気を失ってしまいますよね。だから特に最初の段階では、スパルタタイプの人より、励ましてくれるタイプの人に教わった方がいいでしょう。できるひとに「大丈夫だよ」と何度も言ってもらえると、本当に安心するものです。

【第八条】道具を使うことを楽しむと良い

道具は楽しく使うと、続けて使いたくなりますから、上達もしやすくなります。楽しむと集中もできますし、工夫する意欲もわいてきます。英語学習に関して言うと、よく言われることですが、「失敗を恐れず使ってみる」ということ、そして「失敗を楽しむ」ということが上達の秘訣です。

【第九条】できるだけたくさんの時間道具を使えば早く上達する

道具を使った時間と、その時間の質に比例して上達するものです。英語学習に関して言うと今はインターネットのおかげで英語圏の国にいなくても英語に触れ続けられる環境ができているので、それを最大限活用するといいでしょう。

【第十条】上達は数ヶ月から数年のスパンで自然に起こる

人間の能力の向上は、植物の成長のように、比較的ゆっくりとおこります。もちろん表面的でテクニカルな部分は短期的に習得することは可能です。しかし、本当の実力の部分は短期的には伸びません。

植物も種をまいたからってすぐに芽吹いたり、花が咲く訳ではありません。種をまいて、しばらくして芽が出て、そして成長し、その後花が咲きます。英語が人の中で定着し、芽吹き、花を咲かせるまでには一定の時間は必要です。その時間の中で楽しく道具として英語に触れ続けていられるか、が英語学習で成果を出すための重要な鍵です。

まとめ

これらのポイントは聞いた時には「なるほど」と思っても、次第に忘れてしまうものです。ですからできれば気に入ったものだけをノートに書き出してみるとか、書き出した紙をトイレの目につくところに貼っておくとかして、常に思い出せるようにしておくといいでしょう。しばらくして、自分の中に完全に刷り込まれた感じがしたらその紙は捨ててしまって構いません。

ぜひひとつひとつ意識しながら自分なりに取り組んでみてください。少しずつより楽により早く成果が出せるようになっていくと思います。

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