イスラエルの紛争のニュースやロシア・ウクライナの戦闘のニュースなど、近頃各国間のもめ事のニュースが多いですね。こういうニュースばかりを見ると、どうしても気持ちが滅入ってきます。
なぜ、戦争は起こるんだろう?
なぜ人はわかりあえないんだろう?
戦争を避ける方法はないのだろうか?
一個人として何かできることはないのだろうか?
そんなことを考えこんでしまう人もいると思います。でも、一人で考え込んだたところで、なかなか良い答えは見つからないかもしれません。
そんな紛争のニュースについていろいろと考えて、つい暗い気持ちになってしまいそうな人に、ぜひお勧めしたいのが紛争解決や交渉に関する専門家のウィリアム・ユーリー氏のTED講演ビデオ。
ウィリアム・ユーリー氏はハーバード大学などで30年以上にわたり交渉学を研究してきた方。彼が同じく交渉学を研究しているロジャー・フィッシャーとともに1981年に出版した”Getting to Yes: Negotiating Agreement Without Giving In“は今でもアメリカでベストセラーであり続けています。
この本は日本でもハーバード流交渉術 (知的生きかた文庫)というタイトルで翻訳されていますので、ご存知かもしれません。
彼がこのTEDでのスピーチの中で話していることは決して机上の空論などではありません。彼自身が実際に中東などへ行って仲裁者として取り組んできたことに基づいているので、非常に説得力があります。特に彼が行った、「ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の始祖アブラハムの足跡を辿る旅」の話しは感動的です。
そして最後には結局平和への道は、一見その問題とは直接関係の内容に見える私たちのような人たちに大きくかかっていることを説いています。
さらに具体的にすぐにできそうな取り組みも提案してくれています。
もちろんスピーチ自体は英語ですが、日本語の字幕付きのものも見ることができます。
また、英語の原稿も見ることができるので、細かい表現などを見たい人はそれを参照することもできるでしょう。
20分弱のビデオなので、コーヒー片手にまずは一通りゆっくりと話しを聞いてみることをお勧めします。
きっと紛争のニュースばかりを見てちょっと暗くなりかけていた気持ちが、パッと明るく前向きになるはずです。
追伸
この著者が書いた”Getting To Yes”を原書で2ヶ月で読めるようになる短期講座、恵比寿校・長岡校・通信コースで開講中です。
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