ビジネスマンがビジネスで使える英語力を身に付けていくにはビジネス系の洋書は最適です。ボキャブラリーが増えるだけでなく、話題も増えるので、より魅力のある会話が英語でも、そしてもちろん日本語でもできるように次第になっていきます。
【内容の要約】
- [問題]「ビジネス英会話」みたいなクラスをとってもビジネスに必要な英語力は身に付かない
- [解決策]好きなビジネス洋書を選んで読むべし
- ビジネスマンのためのビジネス洋書3選
- 読んだ洋書の内容を話してみよう
1.[問題]「ビジネス英会話」みたいなクラスをとってもビジネスに必要な英語力は身に付かない
ビジネス上で英語を使う必要があり、英語力を高めたいと考えている人は少なくないでしょう。でも、「ビジネス英語」のクラスなどに行くのはあまりおすすめしません。
なぜなら「他のみんなと同じ教科書を使って『ビジネス英語』を学んでも、『あなたらしい英語』は話せるようにはならない」からです。英会話スクールで他のクラスメイトと同じ教科書やカリキュラムで学んでも、そのクラスメイトたちと同じ英語しか話せるようにしかならないからです。
現実のビジネスの世界で、「誰もが話すような英語」を話すような人は、あまりリスペクトされません。いくら教科書を丸覚えして、文法的に正しく話しても、それに対して相手はリスペクトを示すことはありません。
逆に教科書通りのきっちりとした英語しか話せない人は「つまらない人」と思われてしまう可能性が高いです。
2.[解決策]好きなビジネス洋書を選んで読むべし
じゃあ、どうしたらいいのでしょうか?
それはそういう杓子定規の「ビジネス英会話」のクラスに通うのはやめて、自分が興味がある情報を英語で調べてインプットしていくことです。
自分が興味のある英語を「選ぶ」ということを繰り返すことによって、あなたにしかない組み合わせの「英語のインプット」というのが出来上がります。その「選ぶ」ということを何度も行い、継続すればするほど、その「英語のインプット」の組み合わせは、あなたにしかないものにどんどんなっていきます。これによって初めて「自分らしい英語」の力というのはついていくのです。ポイントは自分の興味やニーズに沿って、インプットする英語を繰り返し「選ぶ」というところです。
「自分らしい英語」を話す人を、相手は非常にリスペクトします。そして相手にリスペクトされることで、はじめてビジネスの場において相手と同じ土俵に立つことができるようになるのです。
3.ビジネスマンのための入門ビジネス洋書3選
ビジネスで通用する英語力を高めていくためには、ひとつはその業界の専門用語を英語でインプットするのがいいでしょう。英語圏のメーカーのページなどを読んでいけば、かなり勉強になるはずです。ただ、専門の話しだけでは会話が弾みにくいので、それ以外の一般教養的なもので、話題にできるような洋書をまずひとつ読んでおくことをお勧めします。今回は中級程度の英語力があって、中身に対する興味があれば、結構読めてしまうであろう、ビジネスマンの洋書入門者におススメの本を3冊紹介しましょう。
1. Naked Economics
経済雑誌の記者であるチャールズ・ウィーラン氏による経済入門書の伝説的名著。チャートやグラフ、数式などはいっさい使わず日常の中の様々な事例をストーリーで示しながら非常にわかりやすく経済の基本的な仕組みを説明してくれています。
経済入門としてこの洋書を読んでいく短期講座をソフィーでは時折開催していますので、興味があればチェックしてみてください。
『経済ベーシック講座「Naked Economics」を読む3ヶ月短期講座』
2. Makers
ベストセラー作家クリス・アンダーソンによる「ものづくりの世界でこれから何が起こるか」をわかりやすく説明してくれている良著。日本でも「メイカーズ」というタイトルで邦訳本がでていますが、著者の英語は非常にシンプルでわかりやすいので、ぜひ原書でも読んでみてほしいです。複雑なことをこれだけわかりやすい言葉で語れる著者は、天才だと思います。
3. Effective Executive
経営の父ピーター・ドラッカーの数々の名著の中でも、一番万人向きで読みやすい本。ビジネスマンとしての基本的な心構えを示している本なので、内容はどちらかというと若い人向きかもしれません。日本語の翻訳モノを読むと「ドラッカーは難解だ」と思っている人も多いと思いますが、この本を原著を読むとドラッカーはとてもわかりやすい言葉を使う人だ、と感じるんじゃないでしょうか。やや詩的な英語を使うので、その何とも言えない余韻を原書で感じてほしいです。
(邦題『経営者の条件』)
ドラッカーのこの本を読む講座は定期的にソフィーの短期講座として開催していますので、興味がある方はチェックしてみてください。
『ドラッカーは原書を読むべし!ドラッカーの「経営者の条件」を原書で読む3ヶ月短期講座』
4. 読んだ洋書の内容を話してみよう
英語圏の人、とくにビジネスマンは「本の話」をするのが好きな人は多いです。ですから、これらの本を読んだら、その内容に関して会話の途中で“Have you ever read this book?”みたいな感じで切り出してみるといいでしょう。相手がもしその本を読んだことがあれば、それだけでかなり話が盛り上がるでしょう。もし読んだことがなくても、その本の内容を簡単に説明してあげれば、相手は興味深く話を聞いてくれる可能性が高いです。
まずは上の3冊のうちから、もっとも興味のあるものを1冊選んで挑戦してみてください。