2014年末の選挙が終わってしばらくたちました。選挙の争点のひとつは「アベノミクスの是非」だったのでしょう。でもそもそも、アベノミクスって要するに何なんでしょう?それが何なのかわかるためにはどうしたらいいのでしょう?
【内容の要約】
- [現状]アベノミクスって要するに何?
- [問題点]経済のことって小難しくてわかりにくい
- [解決策]“Naked Economics”を読むべし!
- “Naked Economics”を読むことでわかること、できるようになること
1.[現状]アベノミクスって要するに何?
2014年末に突然降って湧いたような選挙が終わってしばらくが過ぎました。もうだいぶ前の出来事だったような気もします。
選挙の争点は今ひとつ不明瞭だった気がしますが、そのひとつは「アベノミクスの是非」にあったのだと思います。
でも、アベノミックスって一体何なんでしょうか?その是非を問う以前に、それが一体何なのか実はよくわからない、というのがほとんどの人の本音なんじゃないでしょうか?
日銀の金融緩和っていったい何なのか?デフレ脱却って言うけどそれは本当にしなければいけないものなのか?それを脱却すれば本当に景気が良くなるのか?インフレになれば景気が良くなるのか?そもそもインフレって何なのか?それってなぜ起こるのか?それが起こったら誰が得をし、誰が損をするのか?そもそもお金って何なのか?景気って何なのか?経済って何なのか?
こういうことがあやふやなままに議論を深めようとしても、なかなか深まっていかないのは当然のことです。ですから、私たち一人一人が経済のことの基本的なことだけでももう少ししっかりと抑えておく必要がある、と私は思っています。政治家も国民もお互いに基本的なポイントだけでも抑えておけば、それを足がかりにもっと有意義に議論を深めていけるようになるはずです。
2.[問題点]経済のことって小難しくてわかりにくい
ただ、経済ってなんだかとても小難しいもののように見えてしまいます。『だれでもわかる経済入門』のような本を買って読んでみても、確かに少しはわかるような気はするものの、それでも何か釈然としない感じが残ったりするものです。ニュースで言っていることの大半は、依然としてよくわからないままであり、経済入門の本を読んだことの効果が果たしてあったのかどうか、疑わしく感じてしまったりします。
私も以前リーマン・ショックがあった時に、「経済に関してこのまま無知ではいけない」と思い、まず日本にある経済入門的な本を手当たり次第に読み漁ったことがありました。
元NHKの人のものとか、予備校数学講師のものとか、小泉政権の時に大臣をしていた経済学者のものとか、いろいろと読みました。それぞれそれなりに面白くて、読み終わった後はなんとなく経済のことが少しわかったような気にはなりました。しかし、やっぱりニュースや政治家たちの話を聞いても、何を言っているのかさっぱり理解できない、という状態でした。表面的なことはわかっても本質的なことは全くつかんでいない感じがして、スッキリしませんでした。
もしかすると私が見落としている本の中ですごく良いものもあるかもしれません。もしかすると最近出版されたものの中ですばらしくわかりやすいものもあるかもしれません。しかし、少なくとも当時私が探した限りでは、そういう経済入門の本には出会えませんでした。
ですから「日本語の本で経済入門のおすすめの本はありますか?」と聞かれても、心からオススメできるものっていうのは残念ながら今のところありません。
3.[解決策]“Naked Economics”を読むべし!
しかし、英語の本の中には心からオススメできる経済入門の本がいくつかあります。中でも特にオススメするのが“Naked Economics”という本。
これは2003年に経済記者のチャールズ・ウィーラン氏が経済が苦手だと思っている人たちのためにまとめあげたもので、現在でもアメリカではベストセラーであり続けている名著です。Amazon.comの読者レビューを見ればその評価の異常なまでの高さがよくわかるでしょう。
その中のストーリーのひとつひとつは非常に面白く、単純に読み物として楽しく読むことができます。楽しく読み進めているうちに自然に経済の基本的な本質が理解できてしまっている、という感じです。数式やグラフなどは一切使われておらず、数学が苦手な人でも取っ付きやすくできています。
私もリーマン・ショック後にこの本を読んだことをきっかけにして、ようやく少しずつ「経済とは何か?」ということがわかりはじめるようになりました。そしてそれによって、ビジネス上の判断やその他のプライベートにおける判断を、より早くより自信を持ってできるようになっていきました。
4.“Naked Economics”を読むことでわかること、できるようになること
この本を読むことでたとえば次のようなことがわかります。
- 私たちは日頃「市場」からどんなメリットを受けているのか?
- 政府が「市場」の安定のために私たちにしてくれていることとは何なのか?
- 「市場」の力強さ、というのはいったいどれくらいのものなのだろうか?
- 資本主義経済において「市場」はどのように機能しているのか?
- どうして「市場」が機能すると社会は豊かになるのか?
- 経済における重要な要素「インセンティブ」とは何か?
- 経済を活性化させるためにもっとも重要なものは何なのか?
- どんな経済状況にあっても生き延びていけるようになるために身に付けておくべきことは何なのか?
- なぜマクドナルドのハンバーガーは世界一おいしいわけではないのに、世界一のハンバーガーショップであるのか?
- ビル・ゲイツはなぜ私たちのほとんどよりもお金持ちなのか?
- 短期間でお金持ちになるための方法
- お金って一体何なのか?なぜただの紙切れに価値が出るのか?
- 貿易は私たちの暮らしをどのように豊かにしているのか?
- 経済を良くするために私たちは何をしたらいいのか?
この“Naked Economics”はソフィーの洋書テキストの中でも人気のもののひとつです。これを読めば、読み終わる頃には、この文章の冒頭であげた「そもそも経済って何?」というような質問に対する答えも見えてくるようになるでしょう。またそれによってニュースや政治家の話などの本質がよりよく分かるようになってくると思います。その結果、選挙でも、仕事でも、プライベートでもより良く迅速な判断がしやすくなっていくと思います。
興味があればぜひ2015年中にぜひ挑戦してみてください。浮き沈みの激しいこの経済状況の中で、今までより心穏やかに正しい判断をしていくことができるようになると思います。
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