好きな洋書を選んでどんどん読んでいくと、リスニング力に加えてスピーキング力も上がっていくようです。これはリスニング力アップよりも比較的ゆっくりと起こる現象です。しかし、洋書を読むことを続けていると着実に中身のある英語が話せるようになっていきます。
【内容の要約】
- [現象]洋書を読み続けた後リスニング力に加えてスピーキング力もアップする人が出現!
- [理由]洋書を読むことでスピーキングが上がる4つの理由
1.[現象]洋書を読み続けた後リスニング力に加えてスピーキング力もアップする人が出現!
前回の投稿で「洋書を読み続けることでリーディング力だけでなく、リスニング力もアップする人が続出した」ということを書きました。
このことだけでも結構驚いたのですが、しばらくしてもっと驚くことが起こりました。「スピーキング力が上がった」と言い出す人が現れたのです。海外の長期出張中に英語でプレゼンテーションを現地の人たちの前で上手に行うことができた、とか、アメリカのメーカーの責任者に要望を伝えに行ったとき、いつもは通訳を通じて話すのに、今回はその通訳がいることを忘れて自分で話してしまった、というような人たちが出てきたのです。
今となってはこういう事象はソフィーではごく普通です。しかし、こういう話が出始めた当初はただただ不思議で驚くばかりでした。
2.[理由]洋書を読むことでスピーキングが上がる4つの理由
現在は次のような理由から洋書を読むということによってだけでも英語のスピーキング力も上がっていくのだろう、と考えています。
【理由1】相手の話が聞きとれるので、会話が続く
前回の記事で洋書を読んでリスニング力が上がることを話しましたが、リスニング力が上がって英語の聞き取りができれば、会話のとっかかりが出てきます。
相手の話が聞き取れなければ、会話のキャッチボールはできるはずがありません。しかし、まず相手の話が聞き取れさえすれば、こちらは英単語が口から出てこなくても身振りや手振りででもなんとか言いたいことが伝えられて、会話が成立する可能性が出てきます。
音読をしていくら滑らかに口から英語が出てくるようになっても、相手の言葉が聞き取れなければ、会話は成立しませんが、聞き取れさえすれば、結構なんとかなってくるのです。そして聞き取れるようになって、なんとか会話が成り立つようになってくると、会話する機会も増え、その結果、会話力がさらに上がりやすくなっていくのです。
【理由2】ボキャブラリーが増える
洋書で大量の英語をインプットすることで、英語のボキャブラリーが急速に増えます。ボキャブラリーが増えることで自分が表現できる英語の手持ちの駒が増え、それまで言い表せなかったようなことを英語で言えるようになってくるのでしょう。
【理由3】 話題が増える
洋書を続けて読んでいくと、ボキャブラリーが増えるだけでなく、話題が増えます。経済の洋書を読めば、経済について英語で語りやすくなりますし、コミュニケーションの男女差に関する洋書を読めば、異性に関する悩みになったときにそれについて話せるようになります。また交渉についての洋書を読めば、直接そこに載っている英語表現を使って英語での交渉にも臨みやすくなったりもしますし、プレゼンテーションに関する洋書を読めばそのままそこに載っている表現でプレゼンテーションを行ったりもできるようになってきます。
【理由4】 自信がつく
リスニング力がつく、とか、ボキャブラリーが増える、とか、話題が増える、とか、そういうひとつひとつの要素が自信につながってきます。自信を持つことは英語のスピーキング力アップに大きく貢献します。日本語だって自分に自信がない時はなかなか言葉が出にくいものです。英語も同じです。英語に関しての自信がないときは、言葉が出にくいものです。しかし自信が出てくると言葉が口から出やすくなってきます。そして英語を口にする機会が増えること自体が、さらなるスピーキング力の向上へとつながっていきます。
以上が洋書を読み続けることが英語のスピーキング力アップにつながる理由です。
だいたい半年から1年くらいでスピーキングに関しては効果を感じるでしょう。
スピーキング力は5年とか10年とか長いスパンで伸びていきますから、何よりも洋書の中身に興味を持ち、「英語の勉強」という意識を捨て、洋書自体を楽しむ気持ちで「生活の一部」として続けることが成功の秘訣です。