良い商品や良いサービスを作ってお客さんに継続的に喜んでもらうためには、良いアイデアを次々と出していく必要があります。しかし、会社内で同じメンバーで会議を繰り返しているとマンネリ化してしまって良いアイデアが出にくくなってしまうことがあります。こういう時にはどうしたらいいのでしょうか?そのヒントのひとつをデトロイトの起業家が書いた良著 “Disciplined Dreaming”の中から紹介します。
【問題点】いつも同じ顔ぶれで会議をしていると良いアイデアが出てきにくくなってしまう
社会の変化のスピードはどんどん早くなってきています。そんな中で業績を上げ続けていくためには、次から次へと良いアイデアを出し続けていく必要があります。しかしそれは簡単なことではありません。優秀なメンバーで良い人間関係を作り、良い雰囲気の中で会議を行ったりすれば、良いアイデアは出やすくなるでしょう。しかしそれでも、同じメンバーでいつも会議をしていると、次第にマンネリ化して良いアイデアが生まれにくくなってきてしまうもの。そういったマンネリを打破するためには、たとえば新しい、しかも優秀なメンバーを会議に加えたりすることが効果的でしょう。
しかし、新しいメンバーを会議に参加させるのも、やっぱり簡単なことではありません。優秀な人を見つけるのは大変ですし、見つけたとしてもそもそも優秀な人は忙しいでしょうから、自分の会社の会議に参加してもらうなどということは、実質上ほとんど不可能に思えることも多いでしょう。
ではこんな時、いったいどうしたら良いのでしょうか?
【解決策】「ロールストーミング」を使え!
そんな時にぜひ使ってみて欲しいのが「ロールストーミング」という手法です。これはデトロイトの著名な起業家ジョッシュ・リンクナーが『夢を叶える技術』を体系化した良著 “Disciplined Dreaming” の中で紹介されているやり方です。その方法を日本語訳して要約、ステップ化すると次のようになります。
[STEP1]会議のテーマを決める
その会議の議題やブレインストーミングのお題などを明確に決めておきます。場合によっては「どうすれば◯◯が可能だろうか?」というような具体的なクエスチョンを用意し書き出しておきましょう。
[STEP2]ひとつ誰も座っていない席を用意する
会議室にひとつ空席を用意し、その席を目立つところにおきます。
[STEP3]その席に自分たちがぜひ会議に参加して欲しいと思う人が座っていると想像する
たとえばあなたたちがスティーブ・ジョブズを尊敬していてぜひ会議に参加してほしい、と思っているのなら、彼が実際にその空席に座っているのを想像します。場合によってはその前にスティーブ・ジョブズのビデオなどを短時間でも良いので見てみてから空想を始めると想像しやすくなったりするかもしれません。
[STEP4]想像上の参加者に発言させる
たとえばスティーブ・ジョブズだったら、ここでどんなことを言うだろう?と想像し、「こう言うんじゃないか」「いや、これを言うんじゃないか」とシェアしながら想像をふくらませていきます。その発言で良い物は書き留めておきましょう。
まとめ いろんな人を会議に参加させてみよう!
この方法を行えば、スティーブ・ジョブズだって、ビル・ゲイツだって、坂本龍馬だって、誰だって空間も時間も超えて参加させることができます。場合によっては会議に参加させることは難しいであろう代表的なお客様などを参加させるのも面白いかもしれません。 必要なのは誰も座っていない椅子1つだけです。
遊び心を持ちながら、まずは気心知れた仲間と少人数で始めてみてください。今までと違う視点が得られ、アイデアが浮かびやすくなるかもしれません。