今すぐ英会話力を3割アップさせる非言語コミュニケーション9つのコツ

日本語で話し下手なのに英語はペラペラとしゃべれる、ということはなかなか起こりません。英会話力をアップさせるには、まずは日本語で話す時にも使える「より良いコミュニケーションのコツ」を身に付けていくことが、短期間で英会話力をアップさせるための重要なポイントのひとつです。

会話猫

【問題点】英文をいくらたくさん覚えても、それだけでは「英会話」は上達しない

「英語力がないから会話が続かない」と思い悩んでいる人の中には、実は「英語力」ではなくて「コミュニケーション力」の方に問題があって、それが原因で会話が続かなくなってしまっている、という人も少なくありません。

英会話というのはコミュニケーションですから、コミュニケーション力が高まってこないと楽しく意味のある会話は続けられません。日本語では話し下手なのに英語になったら突然話し上手になる、なんてことはたぶんありません。コミュニケーション力が低ければいくらTOEICで満点をとったとしても全然しゃべれない、ということだって十分あり得るのです。

ではどうしたらいいのでしょうか?

【解決策】コミュニケーション能力をアップさせよ。そのためにまず非言語スキルを身につけよ。

英会話能力をアップさせていくためには、英語の学習を行っていくのと同時に、コミュニケーション力も高めていくのが効果的です。外国へ出かけて見知らぬ人に出会った時に、自分から上手に話しかけられて、相手が自然と心を開いてしまうようなコミュニケーションノウハウを身につければ良いのです。

英語の実力をアップさせていくためには、それなりの時間は必要です。それに対しコミュニケーション能力は比較的短時間で身に付けられるので、効果が見えやすいです。特に「どんな言葉を使うか」という言語に関する部分よりも、表情や仕草などの非言語の部分のスキルを練習すると効果が早いです。効果が目に見えるとより英語で話したくなりますし、英語で話したくなることで英語に触れる機会も増え、さらに英語力が上がっていく、という好循環が起こります。ですからこれはぜひ取り組んでみてほしいポイントなのです。

そこで今回は、英会話の力が一瞬で3割アップできるかもしれない、英会話の際に使えるコミュニケーションのちょっとしたコツを9つ紹介していきたいと思います。

英会話力をアップさせる非言語のコツ9

【コツ1】相手に興味を持ち、相手を理解しようとする

英語を話すときに、つい「自分のことを話す」ことに意識が行きがちですが、これは要注意です。良いコミュニケーションの第一歩は「相手に興味を持つ」こと。自分に興味を持ってくれる人に相手は心を開いてくれます。

この点に関しては他のブログ記事でも書いています。興味があればぜひこちら『英語上達の一歩目でみんな間違えている:正しい英語上達法』をお読みください。

【コツ2】頭をゆっくりと縦・横に振る

肯定的な内容を話すときには相手のゆっくり大きく頭を縦に振り、否定的な内容を話すときには頭を横に振ります。頭の動きと話の中身をしっかりとシンクロさせると説得力が高まります。

例:
“I liked this movie a lot.”(頭を大きくゆっくり縦に振る)
“…but I didn’t like the other movie.”(頭をゆっくりと横に振る)

日本人の多くは緊張しているからか、英語を話す時に頭の動きがぴったりと止まってしまいます。そうするとロボットが話しているような感じになってしまうので、相手になかなかエネルギーが伝わっていきません。もしくは緊張から小さな動きをたくさんしてしまうと挙動不審に見えて信頼出来ない印象になってしまいます。

そこで、ちょっと意識して頭の動きを大げさめに、しかもゆっくりとつけてあげると、相手への伝わり方が違ってきます。

【コツ3】 笑顔で話す

笑顔は世界の共通言語です。どんなに忙しいときや大変なときでも笑顔を顔にたたえている人に、人は信頼感を覚えやすくなります。ただ日本人は「ヘラヘラした笑い」をしてしまうことがあるので、これは気をつけましょう。これは逆に不信感を与えてしまいます。胸を張り、相手と目をしっかりと合わせて口角をニコッと上げる感じのスマイルを心がけましょう。

笑顔になるコツはいくつかありますが、私がお勧めするのは「相手の子供時代を思い浮かべる」という方法。大抵の人は子供に対しては笑顔を作りやすいので、それを利用するのです。どんなに怖い顔の人も子供時代があったわけで、それを想像すればむしろコワモテの人ほどそのギャップから可愛らしく感じられたりすることもあります。

【コツ4】頭を傾ける

cat-tilting-head単に笑顔よりも、さらにその他のボディーランゲージを加えるとさらに効果的になります。 たとえば笑顔をつくりながら少し頭を写真のように傾けると、さらに柔らかい印象になり、相手が心を開きやすくなります。大人が子供に話しかけたりするときはこの動作を自然にやっていたりします。シチュエーションにもよりますが、大人が大人に対してこの動作をやってもたいていはそれほど不自然ではありませんし、効果があります。

【コツ5】ペーシング

相手の話しのリズムや調子、声の大きさに合わせて会話をすることで、相手が話しやすくなります。相手が小さな声で話しているときは、自分も小さな声で話してあげます。相手がゆっくり話しているときには、自分もゆっくりと話してあげます。

日本人が英語を話す時、自信がないために相手より小さい声になりがちです。文法的に正しい言い方をするよりも、声の大きさやリズムを合わせる方が、良いコミュニケーションのためにはずーーーっと効果的です。

【コツ6】ミラーリング

相手と同じポーズをすることは「ミラーリング」と呼ばれ、信頼関係を築くためのテクニッ クとしてよく知られています。たとえば相手がお茶を飲むタイミングで一緒にお茶を飲む、 とか、相手が書類を見たら一緒に書類を見る、などのやり方が考えられます。また、話をするときに「目線を合わせる」というのもこの方法の一種です。座っている相手に、まっすぐ立ったまま話しかけるのではなく、少し中腰にして目線の高さを同じくらいにしてあげると、相手はより話しやすくなります。

日本人は話をする時に頭を習慣的に頭を下げてしまいますが、英語圏の人は胸を張り頭を下げないで話しますから、頭をペコペコせずに相手と同じ姿勢で話すことが良いコミュニケーションの秘訣です。

握手も日本人はだいたい弱すぎるので、相手と同じ力で握り返してあげると信頼感が出ます。

【コツ7】Why?と質問する

“Why?”の質問を大事にし、相手に興味を持って話を進めましょう。自分で自分の説明をするのは多くのボキャブラリーを必要としますが、質問するのは比較的少ないボキャブラリーですみます。“Why do you think so?”、”Why do you like this?”など色んな”Why?”の質問をしてみましょう。

【コツ8】目を見る

話しながら視線があちこちいったりするのは、相手に不信感を抱かせます。話しかけられた人に体を正対させ、目を見ることは相手との信頼関係を築く上で極めて重要です。日本では初対面の人や目上の人の目をじっと見ることは失礼に当たってしまいますが、英語圏では逆で、初対面の人や目上の人にこそ目をじっと合わせるのが礼儀です。英語で話をするときには、何かひとつ話をしたら、少し間を置いて相手の目をじっと見つめるくらいのつもりにすると最初はいいかもしれません。

【コツ9】相手の言ったことを繰り返す

相手が“It’s very hot today!”と言ったら“VERY hot today.”とリピートしながらうなずきましょう。相手が“I like sushi very much.”と言ったら“Oh, you like sushi very much!”と言いましょう。

こういうオウム返しに言うやり方は相手は「自分の言ったことを聞いてもらえている」という安心感を覚えるので信頼感を築きやすくなります。もちろんあまりに度が過ぎると嫌がられますが、 最初はかなり思い切ってやっても、意外と問題ありません。

まとめ まずは練習してみよう

これらのコツをまずは一人で鏡を見ながら練習してみると良いかもしれません。そして慣れてきたら日本語を話す時に実践してみてください。さらに慣れてきたら、英語で友達や家族などとロールプレイングしてみるのも良いかもしれません。また、英会話教室やオンライン英会話などで実践してみるのも良いでしょう。もちろん実際に会社などで英語を話す機会があれば、早速使ってみても良いかもしれません。

これらのスキルは最初はなんだかわざとらしい感じがしてうまく行っていない感じがしたりしますが、続けてやっていくと次第に上手にできるようになっていきます。自分はわざとらしい感じがしていても、意外と相手は気にしていなかったりもしますし、安心して思い切って試してみましょう。

数カ月後には英語でのコミュニケーションがグッと上手になっているはずです。

 

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