英語学習で成果を出すためには学習を継続することが大切です。そして学習を継続するためにはやる気を長続きさせることが必要です。ではどうすればやる気を長続きさせることができるのでしょうか?ここではそのシンプルなコツを紹介します。
【内容の要約】
- [問題1]やる気を出し続けるのは結構難しい
- [解決策1]やる気を持続させるためのコツはかなり単純でシンプル
- [問題2]しかし単純でシンプルだからといって、簡単だとは限らない
- [解決策2]シンプルでだれでもできるおすすめの方法
- この方法を使った私の個人的経験
- 早速行動してみよう!
1.[問題1]やる気を出し続けるのは結構難しい
やる気を持続させるのって難しいものです。
テスト前にやる気の火がついて取り憑かれたかのように勉強を始めても、テストが終わった途端にその火は消えてしまったりします。スポーツ選手のドキュメンタリー番組などを見ていきなり筋トレを始めたとしても、次の日は筋肉痛で嫌になって、あっという間にモチベーションが無くなってしまったりします。
勉強でも筋トレでも長期的に本当の意味での成果を上げていくためには継続することが大切です。でもどうすれば継続ってできるのでしょうか?良い取り組みを継続させ意味のある成果を上げ続けていくためにはどうしたらいいのでしょうか?
2.[解決策1]やる気を持続させるためのコツはかなり単純でシンプル
その答えはある意味かなり簡単で、究極的には「長期的な目標を持つ」ということに尽きます。テスト勉強の前に出るやる気などは定期テストという目の前の短期的なものが目標なので、それが終わってしまえば目標が失われてしまいます。目標が目の前にあるときはやる気が出るかもしれませんが、目標が失われればやる気も失われます。そこでできるだけ遠くにある目標を作ることで、いつまでも目標が達成されない状態を作ってしまえばいいのです。目標が達成されなければ、目標が失われないので、モチベーションが継続しやすくなります。
そしてその長期的な目標を保った上で、そこに毎日一歩一歩近づくための短期的な目安となる目標も設定していくのです。
3.[問題2]しかし単純でシンプルだからといって、簡単だとは限らない
でも、ここでまた問題がひとつあります。それは「明確な長期目標を作り出すのは簡単ではない」ということです。
ではどうすれば自分にとって魅力的な長期目標をうまく作り出すことができるのでしょうか?そしてそれを忘れずにずっと覚えておくようにしておけるのでしょうか?
4.[解決策2]シンプルでだれでもできるおすすめの方法
このひとつおすすめの方法は「とりあえず夢や目標を書き出してみる」という方法です。ここで大切なのは「とりあえず」という部分です。遊び感覚でいいので3年後とか5年後とかの中長期的な夢や目標を、思いつくままに紙やノートに書き出してみるのです。そしてそれを手帳に挟んでおくなどして、毎日目につくようにしておくのです。この方法は非常にシンプルですが、なかなか効果があります。
オードリーという漫才コンビのツッコミ役、若林という人が書いた『社会人大学 人見知り学部 卒業見込』というエッセイ本があります。その中で彼もこの「とりあえず夢や目標を書き出してみる」という方法を実践していた、ということが書かれていました。
昔から、『プロジェクトX』とか『カンブリア宮殿』とかの類の番組が好きで、よく見ている。で、そこに出てくる社長や開発者に夢日記的なものをつけている人が本当に多い。夢日記とは自分が睡眠中に見た夢を記す日記ではない。自分の叶えたい夢を記す日記だ。目標日記といったほうが適当かもしれない。
ぼくが見た「デキル人」たちは50年後の自分がこうなっていたいという理想像から、そこに行き着くまでにはどうなっていれば良いかを事細かに夢日記に描いて、それを今日まで降ろしてきてやるべき仕事を一日の予定表に書いてスケジュールにするのだ。
5年ぐらい前、まるで仕事がなかったぼくは(当時はライブとショーパブだけで、1ヶ月の半分以上仕事がなかった)1年後M-1グランプリで優勝する、という目標を立て、今日何するべきかまで予定表を埋めた。
すると、仕事がまるでないのに、なんだかスケジュールが組まれているような気持ちになって、仕事がなくて社会から必要とされていないという劣等感が薄らいだ。暗い洞窟で彷徨っているような毎日から、険しいが頂上は見えるには見えている山道を歩いているような気分になって、ちょっと安心した。
ちなみに、その時書いた最初の仕事は「相方を説教する」であった。
それから、図書館へ行くだの、裁判を傍聴して見るだの、ライブをするだの、先輩にネタの相談をするなどと事務所からの仕事は全くないのにスケジュールだけはどんどん埋まっていった。
コンパの誘いを「ケツがあるんだよね〜」なんていう言葉を使って断ってみると、お前にケツなんてあるわけねぇだろ」と笑われた。擬似忙しい人体験を楽しんでいた。
(中略)それから、毎日1年後M-1で優勝するというその予定表とともに歩んだ。結果は3年後2位だったんだけど・・・。人生予定通りに行くはずなんてないので、まあよしとしよう。(『社会人大学 人見知り学部 卒業見込』,p.52-53)
大成功した大きな会社の社長などが「夢を書きだしたから成功した」なんて言ったとしても、他人ごとのように感じてしまうかもしれません。でも、テレビで日頃ふざけているようなお笑いの人がこういうことを言っているのを読むと、より身近で真実味を感じることができるかもしれません。
5.この方法を使った私の個人的経験
何を隠そう私も、28歳で起業する前の1年位前に「夢を書き出すべき」というような類のある本を読んで、それを実際にやってみました。ただ文章で書き出すだけではなく、思い浮かぶイメージをスケッチしてみたり、そのイメージに近い写真を雑誌などから切り抜いてスクラップブックのようにしてみたりしてみました。そのおかげかどうかは定かではありませんが、約一年後には会社を退職し、起業することが出来ました。
6.早速行動してみよう!
まずはふざけ半分でいいのでいろいろと書き出してみましょう。遊びで書いてみるだけですから何も失うものはありません。ノートとペンを用意して、そのペンが進むままに書き出してみるのです。イメージが湧いてきたなら、スケッチをしてもいいでしょう。キーワードのようなものが頭に浮かんできたら、それをgoogleで「イメージ検索」して、自分のイメージに近いものがあればそれをプリントアウトしてスクラップブック化してもいいでしょう。
自分でまずやってみて、オモシロイと思ったら子どもや家族にも共有してみましょう。そして遊びながら、お互いの会話を楽しみつつ、それぞれの夢や目標を書き出してみるといいでしょう。年末年始にイベント的に家族でやってみるのも面白いかもしれません。
いきなり「これだ!」という夢や目標は出てこないかもしれません。でもそれでいいのです。最初は漠然としたものでまったく構いません。遊びながら書き出したりそれについて話をしてみることを続けているうちに「夢や目標を見つける筋肉」のようなものが自分に身についていきます。そして次第により簡単により明確に夢や目標が見つけられるようになっていきます。
書きだしたものが「達成できるかどうか」は、この際あまり関係ありません。とりあえず目の前のやる気を持続しやすくさえなればいいのです。その結果、オマケとしていつしか夢の様なことが実現されてしまっている、ということも、もしかするとあるかもしれません。
P.S. “Write It Down, Make It Down”について
この「目標を書き出すこと」をいろいろな角度から深め実践してみたい、という方にオススメなのは”Write It Down, Make It Happen”という洋書です。2000年に出版されて以来、今なおアメリカでは売れ続けている名著。Amazon.comでの読者レビューを見るとその評価の高さがよく分かるでしょう。各章の最後に具体的な行動が指示されており、非常に実践しやすい内容となっています。英語力の目安は英検2級以上(TOEIC600点程度以上)です。興味がある方はぜひ挑戦してみてください。なお、この洋書はソフィーのテキストのひとつでもありますので、通学コース・通信コースでサポートを受けながら読み進めていくことも可能です。詳しくはトップページから、各コースの詳細をお読みください。