【内容の要約】
- 成功する起業のポイント
- 起業して失敗する典型的パターン
- 成功する起業のための4ステップ
1.成功する起業のポイント
「起業するコツって何だと思いますか?」
ってたまに聞かれることがある。
起業して成功するためのコツとか秘訣って、細かいものを言えば本当にたくさんあると思う。
広告宣伝のノウハウ、セールスのノウハウ、人材育成のノウハウ、財務のノウハウ、マーケット分析のノウハウ、商品作りのノウハウ、顧客満足度アップのノウハウ、クレーム対応のノウハウ、、、などなど、あげれば本当にきりがない。
ただ、起業する際には、それらの細かいものは、後から時間をかけてやればいい、と思う。最初から全部完璧にはできるはずはない。その準備ができてから起業しよう、なんて思っていたら、人生終わってしまう。
だからとりあえず起業する際にきちんと押さえておきたい秘訣、というか、ポイントというものをひとつあげるとしたら、それは
「人に喜ばれることを楽しくやる」
ということに尽きると思う。
きわめて当たり前なことではある。
2.起業して失敗する典型的パターン
でも、起業する際に、このポイントがずれている人は少なくない。
まず、「人を喜ばせる」という視点を忘れて、「自分がしたいこと」だけを始めてしまう人は少なくない。
「喫茶店をするのが夢で・・・」という思いだけで脱サラしてしまい、「そもそも誰をどのように喜ばせるための喫茶店にするのか」がまったく考えられていなかったりする。
「農業をしながら田舎で暮らしたい」という思いだけで、「誰のために何を作るのか」がまったく想像の外にあったりする。
これだとなかなかうまく行かない。
3.成功する起業のための4ステップ
【STEP1】まず好きなこと・得意なことを見つける
好きなことや得意なことがない、という人はそれを見つけることが大切である。別に「得意」と言っても、「世界で一番得意」になる必要はない。その地域や、その組織の中で「得意」とか「誰よりも好き」なことがあれば、いいと思う。
【STEP2】その中から「人に喜んでもらえること」を見つける
あなたが好きであっても、得意であっても、人に喜んでもらえないものは、仕事にはならない。たとえばレゴブロックを作るのがとっても得意でも、誰も喜んでくれなければ、仕事にはならない。だからその中で「人に喜んでもらえること」を見つけることが重要である。
【STEP3】自分の好きなこと・得意なことを「喜んでもらえる人」を探す
まわりにあなたが好きなこと・得意なことを喜んでくれる人がいなければ、「喜んでもらえる人」を探す、という手もある。たとえばさっきのレゴブロックを作るのがとっても得意な人は、コンビニで勤めていても喜んでくれる人に出会えないと思うが、おもちゃ屋さんで働けば、その能力を喜んでくれる人に出会える可能性が増える。レゴ社につとめるのもいいかもしれない。最初はそうやって自分の能力を「喜んでもらえる人」に使って能力に磨きをかけると、その後独立しやすくなる、と思う。
【STEP4】あなたが最終的に選んだことを「楽しくやる」
好きなことも続けていると、最初に持っていた「好き」という気持ちを忘れてしまうことは、よくある。それをさけるために「意志」を持って「楽しくやる」ということを決め、毎日それを確認して続けるのだ。
あることが「好き」というのは単なる「感情」であるが、その好きなことを「好きでいつづける」というのは「意志」である。
そのうちいちいち「意志」を持って「楽しくやる」ということを確認しなくても、自然とそれが毎日できるようになる時がやってくる。その意識が習慣となるのである。
人に喜ばれることを楽しくやっていると、最初は周りの人は不審そうに遠巻きにあなたのことを眺めているかもしれない。でも、それを何年か続けていると「面白そう」とだんだん思う人がゆっくりあなたに近づいてきて、いろいろなサポートをしてくれるようになる。
「人に喜ばれることは苦しまなければできない」と思い込んでいる人がたまにいるが、決してそんなことはない。人に喜ばれることはうれしい。うれしいことにつながる仕事は楽しい。楽しい仕事は苦ではない。そして人に喜ばれる仕事は、見返りとしての収入も得られる可能性は高い。
だから、人に喜ばれることを、シンプルに毎日喜びながら楽しくやれば、だいたい数年もやればうまくいく、と思う。