あなたの脳を自分史上最高に活性化させる簡単な方法【英語学習に最適な脳の状態を作る】

英語学習を継続的に進めたくても毎日の仕事が忙しくって、いざ集中したい時になかなか集中できなかったりします。意図的に脳ミソを活性化させて英語学習の時に集中力を高めることってできないのでしょうか?実はそのための方法はいくつかあります。今回はその中でも特に効果が高いものをひとつ紹介しましょう。

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【問題点】英語学習をする時に頭がうまく働かない時がある

英語学習を進めようとしているのに頭があまりクリアじゃない時ってあります。その日の天気とか、前日の食事の影響とか、睡眠不足とか、体調が悪いとか、悩みごととか、仕事のし過ぎとか、様々な理由があるのでしょう。誰でもその日の調子で頭の働きがあまり良くない日ってあるものです。

yomenai_catでも、学習の成果を上げやすくするためにはできるだけこういう日をなくしたいところ。もちろん毎日常に頭を活性化させておくのは難しいかもしれません。しかし少なくとも、英語学習をする時には上手に意識的にスイッチオンして脳ミソを活性化できるようにはしておきたいですよね。

では、どうすれば英語学習をはじめる前に上手に脳ミソをスイッチオンすることができるのでしょうか?必要な時に脳を活性化して学習効果を最大化させることができるのでしょうか?

【解決策】意図的に「建設的なおしゃべり」をせよ!

脳ミソを意識的に活性化させる方法というのはいくつか存在します。学習の際に適切なBGMを流す、とか、学習前に軽い運動をして体の血流を良くする、とか、疲れたらゆっくり眠る、とか、様々な方法があります。それら中でも特に効果が高い方法であると私たちが考えているのが、学習の前や途中で「建設的なおしゃべり」をするという方法です。この方法は他の方法に比べ圧倒的に脳を活性化させてくれます。

その根拠となる非常に興味深い実験をひとつ紹介しましょう。

これは2005年に脳科学者の篠原菊紀教授らによって発表されたものです。この実験では被験者に計算・音読・書き取り・会話・TOYCLE というパズル・ガンダムのプラモデル組み立てを順番に行わせます。そしてそのうちのどれで最も脳が活性化したか、というものを計測したのです。計測は脳の前頭葉(人間的な思考が最も行われる脳の部分)の右上、左上、右下、左下の4つの部分で行われました。 その計測結果を表したものが次の表です。

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この表は前頭葉を4つのパーツに分けて計測しています。まず左上のグラフが前頭葉の左上の活性化度合いを計測したもの。そしてそのx軸の左から順に「計算した時」「音読した時」「書き取りした時」「会話をした時」「TOYCLEというパズルをした時」「ガンダムのプラモデルをつくった時」の活性化平均値が表されています。

さらに右上の表が「前頭葉の右上」、左下が「前頭葉の左下」、右下が「前頭葉の右下」の活性化度合いを示したものです。

注目して欲しいのが、「前頭葉の左下」と「前頭葉の右下」の表。①と②の部分で「会話をした時」に他の5つからよりもかなり脳が活性化しているのがわかります。特に②の活性化の仕方は群を抜いています。つまりこれは会話をすることが他のどの方法よりも脳を活性化させるのに効果がある、ということを示唆しています。

また、同時に興味深いのが、①と②の振れ幅が非常に大きいということ。これは会話は他の方法に比べ、脳を活性化させるのに非常にうまくいく場合とそれほどでもない場合が大きく分かれる、ということを示しています。これについて私たちは、会話というのはその内容がコントロールしにくく、会話の内容がつまらないものだと脳の活性化度合いは低めになってしまうのではないか、と推測しています。ですから脳を最大限に活性化させるためには、できるだけ意図的に会話の内容を「意味が感じられる前向きなもの」にする必要がある、と考えています。つまり単なる「おしゃべり」ではなく「建設的なおしゃべり」をする必要があるのです。

ソフィーの通学コースでの取組:「マスターマインド」

この「建設的なおしゃべり」というのは、気の合う友達や仲間さえいれば、物理的にはいつでもどこでもできるものです。ただ、その会話の内容を「意味が感じられる前向きなもの」にコントロールするということは意外と難しいもの。社会の風潮なのか、人間の本質的なものなのか、理由はよくわかりませんが、会話は放っておくとどうしても後ろ向きな内容とか表面的な内容になっていってしまいがちです。しかしそれでは脳は最大限に活性化出来ません。

そこでソフィーでは、クラス中に何度も時間を持つ生徒同士の会話において、その内容が「建設的なおしゃべり」になるようにひとつ工夫しています。その工夫のひとつは、会話の前に質の高い洋書を読んでもらうことでそれを「呼び水」のようにして会話を「意味が感じられる前向きなもの」になりやすいようにする、というもの。

このように、直前にインプットした情報がその個人の思考や行動に無意識に影響することを「プライミング効果」と言います。(詳しくは“Predictably Irrational”, p.214〜215参照)これと同様の効果は複数の人たちのグループ内の思考や会話でも起こります。

(1)質の高い洋書を読む → (2)質の高い会話をする → (3)脳を活性化させる → (4)また質の高い洋書を読む→(5)さらに質の高い会話になる→(6)さらに脳が活性化する→・・・

こういうサイクルがソフィーの通学コースのクラス内では起こるのです。

しかも脳が活性化した状態というのは繰り返すことによって、その状態が「クセ」になり、何度もソフィーのクラスに参加しているうちにソフィーのクラス外でもその状態を比較的容易に呼び起こしやすくなっていきます。(これがいわゆる「頭が良くなる」という現象です)

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【ちなみに】「建設的なおしゃべり」を一言で表す言葉は、なぜか日本語でも英語でも存在しない

ちなみに不思議なのですが日本語にはこの「建設的なおしゃべり」を一言で表す言葉がありません。「議論」とか「討論」だと、意見がぶつかりあってしまい必ずしも建設的でないこともありますし、単に「おしゃべり」とか「お話し」でもちょっと違います。また英語でも適当な単語は見当たりません。たとえば“talk”, “speak”, “chat”, “discuss”など…、どれも違います。

そこでソフィーでは“Think & Grow Rich”という本の中で著者のNapoleon Hillが使っている表現を使い「マスターマインド(“mastermind”)」と言っています。著者によれば“mastermind”とは「志を共有した波長の合う仲間たちとの建設的な会話」のこと。これはまさにソフィーで行っている「建設的なおしゃべり」を表現するのにピッタリな表現です。(注:最近の英語では“mastermind”を「黒幕たちが密談する」というような意味で使うことがあるようですが、それはもともとNapoleon Hillが使った意味とは違います)

まとめ: 「マスターマインド」せよ!

英語学習の効果を最大化させるためには、英語学習の前や途中で「マスターマインド」をすることが非常に効果的です。これによって、脳を圧倒的に活性化させることが出来ます。通学コースの方はこの「マスターマインド」の効果を積極的に意識しながらクラスを受講してみましょう。意識することで効果を実感しやすくなりますし、実感すると効果は上がりやすくなります。通信コースの方はスクーリングにどんどん参加してみましょう。遠方の方も1度でもクラスに参加して体験すればの勘所がわかりやすくなるので、東京や新潟の観光も兼ねて参加してみてはいかがでしょうか?また身近な友達や家族と「マスターマインド」を試してみるのも面白いかもしれません。

ソフィーの講座を受講していない人も、気楽に前向きな話ができる友達と一緒にカフェなどに行き、「英語の本を読む」→「話す」→「英語の本を読む」→「話す」→・・・ということを繰り返していくと効果が出ると思います。

ぜひどんどん「マスターマインド」をして、脳ミソを活性化させ学習効果を高めていきましょう!

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