もはや日本国内だけでなく世界中で有名な人になった小説家の村上春樹さん。彼は学生時代には教科としての英語は決して得意だったわけではなかったそうなのですが、個人的に好きな小説の原書を英語で読みまくっているうちに英語力がついてしまった、という経験を持っているようです。
洋書を使って英語力を伸ばす、というアプローチは別に特別な方法ではない
私たちは英語力を確実にあげていくために「洋書をテキストとして使う」という方法をおススメしています。私自身もこの方法で英語力を上げましたし、生徒たちも確実に英語力を伸ばしています。
「洋書を読んで英語力を伸ばしていく」というこの方法を「ユニークだね」と言ってくださる方は多いのですが、別にこの方法は私たちが開発した方法でも何でもなく、ずっと前から存在していた方法です。この方法で高い英語力を日本にいながら身につけた、という人は結構います。
村上春樹さんは小説の原書を読んで英語力をアップさせた
たとえば作家の村上春樹さんもそのうち1人です。多くの人がご存知のように村上さんはご自身で小説を書くだけでなく、英語の名作文学をいくつか翻訳していますこの名作『グレート・ギャツビー』も翻訳していますし、アメリカのプリンストン大学で客員教授をしていたこともあります。
村上さんは最初から英語が得意だったわけでは決してなく、高校生の時などはまったく苦手科目だった、と言っています。しかしその後自分の興味にそって自分が気に入った小説を英語で読むようになり、自然と英語力が高まっていった、ということのようです。
「高校時代の私の英語担当の教師が私が英語の小説を翻訳していると知ったら、びっくりするだろう」というようなことを言っています。
さらに詳しくはこちらの記事をどうぞ。
http://npn.co.jp/article/detail/28361435/
他にも洋書で英語力を伸ばした方たちがたくさんいる!
村上春樹さんの他にもまだまだ洋書を読んで英語力を伸ばした、という方はたくさんいるようです。私がインターネットや本を調べて見つかった範囲ですが、他に何人か有名な方をあげてみます。
軍事評論家の田岡俊次さんや脳科学者の茂木健一郎さんも
この同じ記事中では軍事評論家の田岡俊次さんという方も興味のある洋書を読んで英語力を身につけた、ということが書かれています。また脳科学者の茂木健一郎さんも高校時代から洋書を読んで英語力を上げた、ということをいくつかの著書の中で述べています。
そして福沢諭吉さんも
さらにずーっと時代をさかのぼれば、おそらく福沢諭吉さんとか、明治維新の前後の人たちはネイティブがいる英会話スクールもリスニング通信講座もなかったでしょうから、おそらく同じように洋書を読んで高い英語力を身につけていったはずです。
さらに夏目漱石さんも
そして高い英語力を持っていたことで有名な明治の文豪夏目漱石さんも好きな洋書をガンガン読んでいく、という方法で英語力を身につけたようです。そういう方法での英語学習法をすすめる文章が残っているようです。
まとめ
こうした事実を考えていくと、ちょっとした英語の挨拶や観光英語だけできるようになりたいのであれば、一般的な英会話スクールもいいのだと思いますが、ある程度きちんとした骨のある英語力を身につけ、自分の言いたいことをしっかりと伝えられるようになるためには、洋書を使って英語力を身につけていく、というやり方はもっとも良いやり方のひとつなのではないか、と思うのです。
ぜひ興味がある方はこのブログ内で紹介されている記事などを参考に、洋書を読んで英語力を伸ばしていく方法に挑戦してみてください。
まったく洋書を自分で読んでみたことがない、という方はまず最初はこちらの記事から読んでためしてみるのが良いかもしれません。『洋書の読み方:洋書初心者向け読み方のコツ【ザ・9ステップ】』