英語は道具です。道具は使い続けることで、その使い方が上達していきます。だから英語は使い続けないと上達することはありません。でも、日本国内にいたらなかなか英語を使う機会ってないような気がします。日本にいながら英語を毎日使うようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
【内容の要約】
- [問題]英語を「勉強」しつづけても、英語はできるようにならない
- [解決策]英語を道具として毎日使うべし
- 英語ができる人になるための「6つの習慣」
1.[問題]英語を「勉強」しつづけても、英語はできるようにならない
英語を一生懸命勉強しても、なかなか英語ができるようにならない人は多いと思います。私も前はそうでした。英語が話せるようになった今になってわかるのですが、いくら英語を勉強しても英語ができるようにならなかったのは、要するに英語を「勉強」していたからなのでした。
英語は「道具」です。道具を「勉強」することは、それを使えるようになるために役には立ちます。でも、道具を勉強するだけでは、道具は使えるようには決してなりません。道具としての「車」を、運転して使えるようになるためにはどうするでしょうか?もちろん多少前もって知識を勉強することはするかもしれません。でも、少し勉強したら、車を道具として使い、運転しまくってなれていかなければ、上達はしませんよね?車を「勉強」しつづけても、運転できるようには決してならないのです。
2.[解決策]英語を道具として毎日使うべし
道具を使えるようになるにはどうすればいいのでしょう?それは道具を使うことです。毎日毎日繰り返し繰り返し「使う」ことで使えるようになっていきます。
英語も道具ですから、理屈は全く同じ。毎日毎日使わないと、使えるようには決してなりません。
「でも、日本にいたら英語を使う機会なんてなかなかないじゃないか」
そう言うかもしれません。しかし、そんなことはありません。英語を「話す」機会は日本にいたら少なくても、英語を「聞く」「読む」機会はたくさんあります。情報収集のために道具として英語を日々少しずつでも使えば、インターネットや物流が発達した今は、いくらでも英語を道具として使う機会なんてあるのです。
3.英語ができる人になるための「6つの習慣」
では、英語を情報収集のツールとして使い、「聞く」「読む」を中心としてどんどん英語力をアップさせていくために、日本国内にいながら誰でもできる「6つの習慣」を紹介しましょう。
【習慣1】英語で調べる
興味があることの中で、英語圏のものはなんでも検索してみましょう。メジャーリーグの野球が好きなら応援している選手の名前をキーワードに入れて調べてみましょう。たとえば”Tanaka Yankees”などと入れて調べてみると、日本の記事だけでは得られない情報が出てくるので彼のファンならきっと面白くて自然に読んでしまうでしょう。
邦訳された本の著者でもいいですし、ニュースに出てきたアメリカの政治家の名前を検索してみてもいいでしょう。人の名前じゃなくても、業界の専門用語とか、思いついた単語とか、行ってみたい場所の地名とか、興味を持った会社の名前とか、なんでもいいので、調べてみるのです。興味のある内容は、TOEICの問題集を読むより、ずっと楽しいし頭に入ります。
【習慣2】英語の動画を見る
人の名前で検索すると、しばしばその人に関連する動画がネット上で公開されているのが見つかります。それを見てみましょう。聞き取れなくたって全然かまいません。その人が話している「感じ」を体感して、その人の「人となり」のようなものが少しでもわかれば、後で文字の情報を読んだりするときに、ずっと読みやすくなります。
たとえばあなたがIT関係の仕事をしていて、SEOに興味があったりしたら、Googleのウェブスパムチーム/品質管理チームの責任者、マット・カッツ(Matt Cutts)氏のビデオを見てみたりしたら、すごく興味を持って見れるかもしれません。
彼の英語はとてもていねいでわかりやすいですから、そもそもSEO関連の用語を知っている人なら、結構聞き取れてしまうのではないでしょうか。
万が一全く聞き取れなくたって、全然気にすることはありません。「この人がグーグルの検索エンジンのいろんなことを決めているんだな」と思って話しているのを眺めるだけで、十分意味があります。
【習慣3】洋書を読む
まずは自分が読んだことがあるビジネス書の原書から挑戦してみるといいでしょう。原書の中身が全部わかる必要はありません。とりあえず邦訳本と原書の目次を読み比べて、その違いだけをみてみるだけでも結構面白いです。目次の比較だけからでも、結構日本語訳のものを読んでいただけのときよりも、発見できることがあったりします。
【習慣4】読んだ内容を行動に移す
英語の本を読んだら、もしくはネットで何か行動に役立つ情報を読んだら、読むだけでなくて、それを実際に行動に移してみましょう。行動に移してみると、うまく行ったりうまく行かなかったりします。うまく行けばその英語で読んだ情報がすごくあなたの印象に残るでしょう。もしうまく行かなければ、「もう一回読んでもっと深い理解を得てみよう」と思うかもしれません。いずれにしても行動することによって、英語は単なる紙の上の言葉ではなくなり、あなたの血となり肉となっていきます。
【習慣5】読んだ内容を他人に説明する
英語で読んだ内容、得た情報を友達や同僚に説明するのもとってもいいことです。人に説明することで、自分の理解が深まります。理解が深まることで、次に同様の内容を読むときにぐっと読みやすくなりますし、誰かに説明しよう、と思って読むことで集中力も高まります。
【習慣6】読んで学んだことを書く
英語で読んだことや、読んで理解し行動したことを、書き出してみる、というのも記憶を定着させ、理解度を深めていくことにとても役立ちます。一人でこっそりやりたければ手書きの筆記や手帳に書いておくのもいいでしょう。Evernoteなどに自分なりにまとめてみるのも面白いかもしれません。誰かと共有したければ、ブログやその他のソーシャルメディアで公開するのもいいかもしれません。
以上が、日本にいながらにして英語ができる人になるための「6つの習慣」です。これらの「6つの習慣」を全部やる必要はありません。まずは自分ができそうなところから1つ試してみてください。少しずつ積み重ねていくうちに、次第にあなたも「英語を勉強する人」ではなく「英語を使う人」に変わっていくと思います。