2004年にあくまで「研究対象」として、すこし距離を置いてアンソニー・ロビンズのニューヨークでのセミナーに参加しました。私の興味は「どうやって3000人もの規模のセミナーを運営するのか」というところであり、セミナーの内容自体では、正直ありませんでした。でも、3日過ぎるころには、「内容もすごい」ということがよくわかり、それ以来、少しずつ研究を続けています。この「研究室」では、彼のノウハウを「どうやって行動に生かすか」「どうやって生活に応用するか」をテーマに研究を進めていきたいと思います。
アンソニー・ロビンズってそもそも誰?#1 2007/01/22(月)
アンソニー・ロビンズは「世界一のコーチ」と呼ばれている人で、
故ダイアナ妃やクリントン元大統領などのコーチをしていたそうです。
3日半に及ぶ3000人規模のセミナーを年に何回も開催し、
年商規模でも他のセミナー事業家たちと比べて群を抜いています。
さらにはハリウッド映画にまで2本出演しています。
テレビショッピングでも彼のプログラムをどんどん宣伝しているし、
アメリカでは彼の名前くらいは、誰もが知っているんじゃないかな、
と思います。
彼については、wikipediaに載っているものが
一番詳しいと思うのでリンクを貼っておきます。
http://en.wikipedia.org/wiki/Tony_Robbins
全部英語ですが、興味がある人は
読んでみる価値が十分にあるでしょう。
(トップダウンするのにとても役立ちます)
アンソニー・ロビンズってそもそも誰?#2 2007/01/23(火)
アンソニー・ロビンズって誰?というのを知りたかったら、
まずは彼がセミナーで話しているところを聞くのがいい。
なぜか。
それは、セミナーをやっているときの彼が、
一番イキイキしているから。
本も素晴らしいんだけど、読んでその内容を実感するのには、
多少なりとも時間がかかりますからね。
そしてそのために一番手っ取り早いのが、
ウェブ上の映像を見ることでしょう。
まずはひとつめ、紹介します。
これはアンソニー・ロビンズが出している
セミナーの様子をDVDに収めたシリーズ。
その宣伝用のVideoです。
英語がわからなくても、
映像や言葉のパワーから、
雰囲気などを感じてみてください。
http://www.robbinsmadanes.com/products.html
アンソニー・ロビンズってそもそも誰?#3 2007/01/24(水)
アンソニー・ロビンズに関しては、
最近立て続けに3冊の訳書が出ています。
『一瞬で自分を変える法』
『人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン』
どの訳書も私はしっかり読んだことが、実はありません。
ただ、『一瞬で自分を変える法』と『人生を変えた贈り物』は、
本屋で簡単に立ち読みはしました。
んー。
正直言って、原書より半分以下の内容になってしまっているかな、
と思います。
でも、翻訳が悪いとかではなく、
彼の本を完全に翻訳するのは、いくつかの理由から
無理だと思います。
それでも、アンソニー・ロビンズのことを
トップダウンで調べるには間違いなくいい入り口です。
メタファー 2007/01/26(金)
そろそろ、実際に「行動」できる
具体的な内容をピックアップしてみましょう。
アンソニー・ロビンズの著書のうち、
私が最も面白いと思っているものが
“Awaken the Giant Within“(内なる巨人を呼び覚ませ)
という本です。
この本の中のChapter10に「メタファー(metaphor)」というものが出てきます。
これは日本語で言うと「比喩」とか「例え」というような意味。
実は、この「比喩」が、
私たちの生き方を大きく左右している。
そう言っているんです。
急にそう言われてもわかりにくいと思うので、
ちょっと次のクエスチョンに答えてみてください。
「人生を何か別のものに例えるとしたら、
何でしょうか?」
………………………………………………………………………………………………………………………
「人生は○○だ。」
「人生は××のようだ。」
こういう形で表してみてください。
もしかすると、少し考える時間が欲しいかもしれませんから、
宿題にしてみましょうか。
3日後に、また同じテーマで続きを書きますね。
それまでに考えてみてください。
答えを出してみたら、
メールをくださるとうれしいです。
そうするとひとりで考えているより、
学びが大きくなります。
人生のメタファー#1 2007/01/30(火)
1月26日の「人生のメタファー」の募集に
まずお一人、RKさんからお答えのメールがありました。
「人生は旅のようなもの」
「人生は(魂の向上)」
「旅」は、いいですねー。
それはどんな旅なんでしょうか?
「(魂の向上)」というのも、
重みがあっていいですね。
カッコになっているのは
比喩ではないかもしれない、
という意味でしょうか?
きっとこの2つの比喩をあわせたものが、
RKさんの「人生のメタファー」なのかな。
自分自身の向上を求めて
世界を回る旅人、
という感じかもしれません。
ありがとうございます!
このような形で、
あなたの「人生のメタファー」もお寄せください。
もう少し募集期間を延長してみます。
人生のメタファー#2 2007/01/31(水)
いくつかメールをさらに頂きました。
今日は2つ紹介しますね。
まずNさん。
「人生は万華鏡のようなもの」
くるくる変わる
見る人によってかわる
予想できない
作ろうと思ってプランをたてて、模様を作れるわけではない
面白いですね。
予想はできないけど、美しさがそこにはあるのでしょう。
匿名希望さん。
「私の人生は『水』のようなものでありたい。」
他の人になくてはならないもの。
人を癒す。オアシス。
温かければ、温泉となり人を癒す。
他の人と一緒になり、ひとりでは解決できない困難、問題を一緒の流れとなって、打ち破って行く。
タンカーを運べる。鉄の塊のタンカー、重要で重いものを積んでいる。そんなタンカーを楽に運べる。
水は時に、誤ると、人を脅かす。水害。こうはなりたくない。
心を閉ざせば、氷となってしまう。いつか蒸発して消えてしまう。
これも素敵ですね。
暖かさと同時に冷たさやはかなさも潜めている。
そんなかんじでしょうか。
いかがですか。
ここまで3人だけの紹介ですが、
いろんな人生のメタファーがあると気が付きますよね。
一人で人生はこういうもの、
と思っていると、
なんとなくほかの人もそう思っているものだ、
と考えてしまったりしまいますが、
実際は十人十色。
これに気がつくだけで、
なんだか寛容な気持ちになれたりします。
「どれが正しい」「正しくない」
という問題ではありません。
「どれもOK」なんです。
もう少し気づきを深めたいので、
まだ募集を続けます。
それではお待ちしています!!
人生のメタファー#3 2007/02/03(土)
さらにメタファー、紹介します!
yorihonさん。
「人生はリュックサック一杯に荷物を背負って、
オアシス目指して裸足で砂丘を進むようなものだ。」あれもやりたい、これもやりたいという思いがリュックサックの中に詰まっていて、
早く実現したいと懸命になるのだが、なかなか実現できない。
目標に向かって一歩一歩進むのだが、
最短距離で進んでいるつもりでも、砂に足をとられ、
振り返ってみると直線でなくクネクネと曲がって進んでいる。歩きながら素足で砂の状態を絶えず確認しながら。
(状況は日頃から注意しているが、欲目で見誤りも生じている。)でも、進みたい方向には間違いなく進んでいる。
(進んでいる方向に間違いなくオアシスがあるかはわからないが、
進みたい方向にオアシスは必ずあると信じて・・・。)もしかしたらオアシスには行き着けないかも知れない。
でもオアシスに生きて到着できれば、至福の達成感があるだろう。オアシスで一息ついたらまた次のオアシスを目指すのだ。
同じ様な苦しみもあるだろうが、
その苦しみよりももっと多くの喜びを得る為に・・・。
匿名希望さん
「人生は旅のようなもの」
どんなに計画しても、そのとおりには行かない。
変更を余儀なくされることもある。
思いがけず楽しいこと、愉快な人に出会うこともあるし、
不幸なことも突然やってくる。見てみよう、と意気込んで出掛けても出会えないし、
予定していなくても出会えることもある。努力や求める力の入れ方によって確率は大きく出来るし、
良くも悪くも出来る。色々考えてみるとやはり「人生は旅に似ているな・・」と思います。
他の方も言っていらっしゃるようですが、私も同感です。
NaomiFさん。
わたしにとって
”人生とは輝くこと”自分も輝く・輝きを求める、
そして、その輝きエネルギーでひとも輝かせる
私も人の輝きエネルギーを受け取ってさらに輝く
輝きを意識するためには、たまには輝かない瞬間もある
そんなものではないかとおもいました。
いろいろ出てきましたねー。
ホント、いろんなメタファーがありますよね。
そして、このメタファーを見ただけで、
その人がどんな人生を歩んできたのか
見えるような気がしませんか?
面白い。
この他にも、
「ゲーム」「舞台」「戦い」「ダンス」「山登り」・・・などなど、
とってもいろんなものが今まで聞いた中にはありました。
あなたのメタファーはどんなものでしたか?
では、次のステップに行きましょう。
明日、次のクエスチョンを出しますね。
お楽しみに。
人生のメタファー#4 2007/02/04(日)
今度はこの質問。
「その人生のメタファーは、
あなたにどんな影響を与えてきましたか?」
「旅」のメタファーの人と、
「戦い」のメタファーの人は、
明らかに生き方が違うはずです。
また、同じ「旅」でも、
「重い荷物」を背負っている人と
「軽い荷物」しか背負っていない人、
でも違う生き方をしているでしょう。
そのメタファーが
あなたにどんな影響を
今まで与えてきたのか。
プラスの面もマイナスの面も含めて
考えてみてください。
シェアしていただける方は
(1)自分の人生のメタファー
(2)それが今までの人生に与えてきた影響
これを、件名に「メタファー係」と書いてお送りください
お待ちしています!
人生のメタファー#5 2007/02/07(水)
お二人から投稿いただきました。
ありがとうございます。
紹介しますね。
匿名希望さん。
(1)自分の人生のメタファー
「私の人生は『水』のようなものでありたい。」(2)それが今までの人生に与えてきた影響
そうですね、節目、節目での行動に対し、方向性を与えてくれるものですね。
他のものではなく『水』であったことで、
与えられたその影響が具体的にどんなものであったか
興味がありますねー。
たぶん、もしメタファーが『火』であったなら、
その節目で違う影響を受けたと思うのです。
yorihonさん
(1)自分の人生のメタファー
「人生はリュックサック一杯に荷物を背負って、
オアシス目指して裸足で砂丘を進むようなものだ。」(2)それが今までの人生に与えてきた影響
私は自分の好奇心を満足させる行動をしてきました。
新しもの好きで、人のやっていない事に対し
強く引かれる想いがあります。
私のリュックサックの中には
実に多くの興味が入っていますね。
自分の決めて始めた事については後悔はしませんでしたね。一度しかない人生ですから、我慢するより、まずやってみるがモットーですね。
やっていくうちに、枝葉が広がっていきます。
興味の対象が変わっていく事もありますし、
より深く入り込んでいく事もあります。
ある程度のレベルに進み、この辺でまぁ良いかと思ったら
スッパリ止める事もありますが、結構しつこい性格のせいか、
一度始めた事はそこそこまでは行っていると思ってます。ある程度までやり続けたことが自分の自信につながっています。
地位・名声・お金よりも、自分の好奇心を満足させる方が優先しています。
お金は好奇心を満足させる為の有効手段程度にしか思っていなかったので、
どちらかというと貧乏しています。(^o^)
そもそもメタファーの「裸足」の理由が知りたい感じがします。
どうして靴を履いていないのでしょう??
きっと何か意味がありそう。
リュックの中身が「興味」というのも面白いですね。
ワクワクしながら砂漠を冒険している感じが目に浮かびます。
そして「オアシス」って何を指すのか、
も聞いてみたい感じがします。
人生のメタファー#6 2007/02/08(木)
続けてもうひとつ投稿いただきました。
ありがとうございます!
匿名希望さん
(1)自分の人生のメタファー
「人生は旅のようなもの」(2)それが今までの人生に与えてきた影響
始めの頃は人生はある種、戦いだと思っていました。
何かを成し遂げてこそ人生だと!
親の影響等もあったでしょう。
チャレンジしてみたときもあったけど失敗したり、
自分以外から生じる理由で諦めなければならないことも多かった。
そしてかなり疲れた。
休んでいるうちに人生観も変わってきた。
振り返って、人生は旅みたいだと思うようになった。戦いのメタファー?だった頃は何かを達成してこそ
人生だという思いが強かったから回りを見回したり、
思いやったりする余裕なんて無かった。
「旅」にかわってから、広い視野を身につけたいとか、
自分の全く知らないことを知ってみたい、行ってみたいとか、
「人」として生きていくのに必要なものは?とか
「幸せとは?」など抽象的とも受け取れる事柄に興味も出てきた。戦ってた頃?のことを振り返ると、自分は良かったかも知れないけど
周りは迷惑だったろうし、
人を幸せにすることは絶対ない(自分も他人も)と今は思う。こう書いているうちに、アメリカのブッシュ大統領が
頭に浮かぶのは必然か偶然か????
人生のメタファーって一生変わらないままの人もいますけど、
こうやって変わる人もいるんですよね。
変わったことがない人は、
「そんなものは変わるものではない」
と思い込んでいるけど、
変わっている人は、何回も変わっている。
そしてこの変化が、その人の人生そのものに
とても大きな影響を及ぼす。
それはこの匿名希望さんの
投稿を読むとよくわかるんじゃないかな。
とてもいいタイミングなので、
次のクエスチョンに移ります。
ただ、ちょっと説明が必要なので、
続きはまた明日。
人生のメタファー#7 2007/02/09(金)
では、人生のメタファーに関する最後のクエスチョンです。
「そのメタファーを、どうすれば
もっと”empowering”にできるでしょうか?」
“empowering”って、アンソニー・ロビンズがよく使う言葉。
とてもいい英語だと思います。
「力を与えてくれる」というような意味。
人とメタファーを話し合うと、
「どちらが正しいか」
という「議論」になってしまうことがあります。
だけど、メタファーって
どれが正しくて、どれが正しくない、
というものではない。
言ってみれば、全部正しい。
ただ、もしかすると、
今のメタファーも正しいけれど、
もっと「力を与えてくれる」、
もっと”empowering”なメタファーが
あるかもしれない。
それはどの人にも言えると思います。
昨日紹介した、匿名希望さんの人生は
「人生は戦いだ」と思っていたときと
「人生は旅だ」と思っているときとは、
かなり違うものになっているようです。
こうやって、人はメタファーを変えることができます。
そしてそれによって生き方を変えることが出来ます。
まったく別のメタファーにしてみてもいいでしょう。
でも、場合によっては、もっとちょっとしたことでも
結構大きな影響が生まれます。
「重い荷物」を「軽い荷物」に変える。
一人で歩いていたのを、たくさんの友達と歩くようにする。
坂道を緩やかにしてみる。
曇り空を青空にしてみる。
川の流れを緩やかにしてみる。
などなど。
より自分の肩の力が抜けて、
背筋がピンと伸びるような、
そんなメタファーを「遊びながら」
新しく作り変えてみてください。
そしてぜひそれをシェアしてもらえるとうれしいです。
(1)現在の「人生のメタファー」
(2)それが自分に与えてきた影響
(3)より”empowering”なメタファーは?それがあなたに与えうる影響は?
を書いて、件名に「メタファー係」と書き
メールしてください。
お待ちしています!
人生のメタファー#8 2007/02/14(水)
最後のクエスチョンに対する答えの前に、
もうひとつ前回までのクエスチョンのお答えを頂きましたので
紹介します。
野水清志さん
(1)自分の人生のメタファー
人生は今の自分の中にある魂の遊びの空間である。(2)それが今までの人生に与えてきた影響
魂の望むままの人生を楽しむことで、考えたことは総て実現する。
「魂の遊びの空間」っていい言葉ですね。
そしてそのメタファーのもとでは、すべてが実現する、と。
きっとこのメタファーは
子どものころから持っていたものではなく、
大人になって人生に対する学びを深める中で
作ってきたものなんだろうな、と感じます。
いつごろからこういうメタファーを持つようになって、
以前と比べてどう変化があったのか、
も知りたい気がします。
もし良かったら教えてください。
では、最後のクエスチョンの回答をご紹介しますね。
toshさん http://blog.livedoor.jp/sydneycoach/
(1)現在の「人生のメタファー」
人生とは学校。常に何かを学ぶところ。(2)それが自分に与えてきた影響
私は学習する事がとても好きなので、(たとえその道でエキスパートにならなくても)
学習していると充実感を覚えます。
知らない事を知る様になるという事は、とても満足感があります。(3)より”empowering”なメタファーは?それがあなたに与えうる影響は?
人生とは学校。ただし、他人に何かを教える所。
自分で学ぶだけではなく、学んだ事を他の人に教えて共感を覚える。
他の人の成長の助けになる。
ここまでいけば、人生は100点に近づくと思います。
精神的に、非常にいい状態になれると思います。
「人生は学校」というメタファーって
私もとても好きです。
そしてその「学校」メタファーをより”empowering”にするために
学ぶだけではなく教えることもする側にも自分を置いてみる、
ということですよね。
なるほど。
このメタファーの変化は
きっと大きな人生のシフトを引き起こしますね。
同じ「学校」の中にいても
見える景色、役割、責任、などがぜんぜん違ってくることでしょう。
こうなってくるとソフィーメソッドの「ラーニング・バイ・ティーチング」が
活用できるので、きっと「学ぶ」こと自体も加速するんじゃないか、と思いますよ。
ありがとうございます。
ちょっとしたことだけど、
なかなか面白いでしょう?
あなたもぜひ考えてみてくださいー!
そしてぜひそれをシェアしてもらえるとうれしいです。
お待ちしています!
人生のメタファー#9 2007/02/20(火)
投稿、順番に紹介しますね。
NaomiFさん。
(1)現在の「人生のメタファー」
”人生とは輝くこと”(2)それが自分に与えてきた影響
・導きと連鎖
輝くものに魅せられて、自分の興味/好奇心がどんどん広がる
気付くと自分自身の幅?器も大きくなっていく
一瞬、輝きとは関係ないようなことでも、何か別な輝きに導かれて
行く中で、連鎖的に心の中にあった輝きの種が光りだす
そんな感じで、輝きに導かれ、連鎖的に輝きが増し、
私の人生に厚みや、幅、深さを与えてくれました。・周りが見えない
一方、輝けば輝くほど、周囲が見えなくなるときがある
気付いたら、輝こうとしている人の邪魔をしたり、
将来の輝きの種に気付かなかったりするとにかく、このメタファーのことを考え始めてから、頭がぐるぐる
毎日回ってました。
なんだか、すごい心地よい感じですメタファーを意図的に捕らえると、
自分の人生をコントロールできる幅が広がります。
そしてそれは結構簡単にできてしまうんですよね。(3)より”empowering”なメタファーは?それがあなたに与えうる影響は?
今までは、自分が輝くことが精一杯?でも、もっとみんなで輝きを分かち合う
”分かち合う”っていうこと。
“empowering”にするときに「分かち合う」っていう言葉をつけることは
とても素敵ですね。
自分の人生のメタファーに、他人を入れることで
孤独感や無味乾燥さから開放されることは、
とても多いようです。
人生のメタファー#10 2007/02/22(木)
2月7日に紹介した匿名希望さんから、
3番目のクエスチョンに対してお答えがありました。
ありがとうございます。
人生のメタファーは「水」でした。
(3)より”empowering”なメタファーは?それがあなたに与えうる影響は?
黒部ダムから流れ落ちる怒涛の水かな。
ものすごい力で電気のモーターを回す。
一人で仕事をするのもいいけど、
5-10人で行うプロジェクトはまた違った次元のものとなる。
色々な発見、気づきがあり、自分自身の力にも驚く。川⇒大河⇒大海かな、清濁を飲み込み、ゴミや排水までも持ち去って行く。
嫌がりもせず、淡々と。
しかし、時にはそのゴミや濁の部分をどこかの海岸にぶちまけ、
「君たちはこんなことをしているんだよ」と気づいてもらう。滝かも。滝に打たれ、精神統一をし、身を清める。あの厳しさもいい。
自分自身、澱んだ水たまりにはなりたくない。
自分が流れとなれば、何とかなる。
とどまっていては、蒸発してしまうか、腐ってしまう。
自分とコミュニケーションをとり、自分を励まし、
いつか大きな恵みを施せる大海になれることを夢見て。。淡々と。今日も淡々と。
「流れる」というのが共通した部分ですね。
ひとつの状態にとどまることがない自由さも特徴なのかもしれません。
黒部ダムの水っていうのは、特にエネルギーを感じますね。
チームでプロジェクトを進めるときのイメージなんでしょうか。
人生のメタファー#11 2007/02/28(水)
では最後の投稿を紹介しましょう。
2月8日に紹介した匿名希望さんからの続きの投稿です。
こんばんは。
さて、メタファーの続きですが、私のメタファーは始め「人生は戦い」で
次が「人生は旅」に変わりました。
今一つの岐路に立っている気がします。
今まで培ってきた?モノを体系化し、
最終的にはもっと具体的に社会に還元していき
たい・・。と書くと立派ですが何か今までやってきたことを活かしつつ
何か新しいことを、と言うか、かねてより頭の片隅にあったことを
やっぱりこのあたりで始めようかと最近思うようになりました。
自分の中にあったものって、
時間がたっても、結局出てきますよね。
そしてそれが出てくるときは
人生のメタファーを変えるときであることが多いと思います。
しかし、かつての「戦いのメタファー」だった時に失敗した経験が
頭のどこかにあって、それが私に、「また失敗するかも」とか
「また戦いに行くようかも・・・よ?」
などとささやくのです。自分なりに満足できればそれで十分だし、
人と比較したくないし、されたくないし、もしかしたら誰もしないのに。
結局、人生って「学び」かなと最近思います。
(中略)その私の志を阻んでいるのが過去のメタファーみたいで困っています。
三浦さんの仰るようにempoweringなメタファーにしないと、
せっかくやりたいのにマイナス要素に足を引っ張られて
結局計画倒れになりそうです。
ではどうしたらもっと強力なメタファーに
切り替えられるのでしょうか?
メタファーを切り替えるための第一ステップは、
「自分のメタファーに気づく」ということです。
気づかないことって、
意外とあります。
でも、それに気づかないことには
対処しようがありません。
一度気づいてしまうと、
元のパターンに戻りそうになっても
「あ、今自分はこのパターンになってる」
とわかります。
わかればパターンに囚われることがなくなります。
次のステップは新しいメタファーを作る、
ということです。
匿名希望さんの場合は、
「戦い」でも「旅」でもない、
別のぴったりくるメタファーがあるような気がします。
自分の好きな映画やマンガ、小説などを
思い返してみるのはひとつの方法です。
そのストーリー自体が
新しいメタファーになったりします。
もしくは尊敬する人の話を聞いたり、
話を聞いたりすることもいいでしょう。
そうすることによって、
その尊敬する人が、どんなメタファーを持って生きているのか、
わかったりします。
試してみてください。
人生のメタファー最終回 2007/03/02(金)
意外と長くなりましたね、人生のメタファー。
たくさんの方の投稿のおかげで、
とてもわかりやすくなったんじゃないかな。
もしまだ質問などがあれば、
できる範囲でお答えします。
どの場合でも一貫してアンソニー・ロビンズが言っていることでもあり、
他のセラピストやカウンセラーも口をそろえて言うことは、
「自分がはまっているパターンに気づくことがまずは大切」
ということ。
自分のパターンを客観的に見ることができると、
そのパターンを続けるかどうかは
「選択」の問題。
自分が続けたければ続ければいいし、
やめたければやめればいい。
とてもシンプルです。
そのパターンに気づくひとつの方法として、
メタファーを考える、
ということはとても有効です。
「人生のメタファー」だけでなく、
お金、仕事、時間、家族、幸福などなど、
いろんなメタファーを考えてみてください。
かなり面白いことがわかります。
また、これを他人に聞いてみるのも、
かなり面白いです。
初対面の人でも、
その人の人生観が一瞬でわかったりします。
ぜひ試してみてください。
では、「人生のメタファー」、
これにて終了〜!
メタファー補足 2007/03/08(木)
この「メタファー」が人生に大きく影響している、
っていう考え方って、
もともとミルトン・エリクソンのものなんじゃないかな、
と思う。(もし他の人がいたら教えてください)
ミルトン・エリクソンは有名なヒプノ・セラピスト。
彼が催眠術をかけるビデオとか見たことあるけど、
とても優しく信頼できる感じ。
おじいちゃんが孫の枕元で
子守唄を歌っているような、
そんな雰囲気なんですよね。
日本のテレビで作られた
いかがわしい催眠術のイメージとはかなり違う。
そのエリクソンは催眠術中にメタファーをよく使っていました。
Wikipediaでの説明はこちら。
http://tinyurl.com/349vqf
彼を研究した本もいくつか出ています。
私も買っただけでよく読んでいないので、
あまり「これがいい」とお勧めできないのですが、
興味があればアマゾンなどで検索してみてください。
メタファー補足2 2007/03/21(水)
2月14日に投稿を紹介させていただいた、
野水清志さん。
その中で
「いつからそういうメタファーを持つようになったのでしょう?」
と私からクエスチョンを投げたのですが、
それに対するお返事を頂きました。
紹介しますね。
5年前から「魂の企画の中に生かされている」ことを自覚してきた。
魂は数千年もの間、死ぬことなく、空間を縦横無尽に彷徨してきて、
今、自分の中に在る。
今の肉体は魂の宿として、魂の学びの企画を実行する為に用意されたものだ。
自分は数千年の時を超えた魂を内側に戴いて、その叡智と共にある。
自分の魂を信じて、「魂の望むままの人生を楽しもう」
失敗も成功も魂の学びの糧なのである。失敗の中にこそ成功の種が在る。
失敗を楽しもう。魂の企画なのだから。
失敗からしか学べない人の性を楽しもう。
人生が学びの場である、
っていうメタファーって魅力的だしパワフルですよね。
そしてその学びって、
楽しみながらすることによって
最大化するのかもしれません。
素敵なメタファーですね。
ありがとうございます。
ダブル・バインド(1) 2007/03/22(木)
今度はもうひとつ、「行動」に使える
アンソニー・ロビンズが紹介しているアイデアについて
考えていきましょう。
「ダブル・バインド」という言葉を聞いたことがありますか?
アンソニー・ロビンズに限らず、
心理学の本などでよく取り上げられる用語です。
もともとは社会学者グレゴリー・ベイトソン
http://tinyurl.com/2efjhy
によって作られた言葉。
Ultimate Relationship Program(究極の人間関係に関するプログラム)
http://www.robbinsmadanes.com/products.html#ultimateprogramlp
のDVDの中で紹介されている、
とっても役に立つ考え方です。
これが理解できたとたん、
自分自身をこれまで縛ってきたものから、
一瞬で自由になり、
文字通り人生が変わってしまう人もいます。
ただ、私が知る限りでは、
あまり上手に説明してある日本語の本がないようです。
Wikipedeaでも解説があります。
http://tinyurl.com/2hmbvh
でも読んでもよく分からないと思う。
ホントはもっと単純な話なんですよ。
だから、ここで説明していきますね。
(つづく)
ダブル・バインド(2) 2007/03/23(金)
「ダブルバインド」って簡単に言うと
要するに「板ばさみ」っていうこと。
一方へ行っても不幸。
逆へ行っても不幸。
そういう中にあると、
どっちにも動けなくて、人は「弱って」行きます。
こういう状況って、
今の世の中で、実はかなり多くに存在しています。
「この問題って解決法がないんじゃないか?」
そう思われることの多くは、
このダブル・バインドの状況にある。
そう言っても過言じゃないかも。
これを解消するには、
自分が何と何の間の板ばさみになっているのかを
発見すること。
これがファーストステップ。
そして最大のステップです。
これだけ世の中に「問題」があふれている中で、
この「ダブル・バインド探し」は
なかなか刺激的な遊びです。
さあ、いっしょに探してみましょう。
まずはちょっと例を挙げてみましょうか。
たとえば、、、
(明日へ続く)
ダブル・バインド(3) 2007/03/24(土)
【例1】
「お金持ちになりたい」⇔「嫌われたくない」
お金はほしい。
でも、お金をたくさん持つと、友達や仲間から「嫌なやつだ」と思われる。
そういう狭間の中で、
どっちにも行けずに中途半端な気持ちで
今の仕事を続けていく。
その中でだんだん自分に自信を失って行ったり、
他人のせいにするようになっていったり、
世の中なんてそんなもの、とあきらめるようになったり、
いずれにしても「弱って」行きます。
さあ、この「ダブル・バインド」つまり「板ばさみ」から
抜け出すためには、
いったいどうしたらいいと思いますか?
ダブル・バインド(4) 2007/03/28(水)
3/24の【例1】の回答例をあげますね。
お金はほしい。
でも、お金をたくさん持つと、
友達や仲間から「嫌なやつだ」と思われる。
この「お金持ちになりたい」⇔「嫌われたくない」の
ダブル・バインドから抜け出るためのファースト・ステップは
まずこのダブル・バインドそのものに
「気がつく」こと。
そしてセカンド・ステップ。
気がついたら
「他のオプションがないか」
を考えてみる。
つまり、この場合は
(1)「お金持ちになって嫌われる」
(2)「貧乏のままでいて好かれる」
のオプションしかない、
と思い込んでいるので、
(3)の「お金持ちになって好かれる」
という選択肢がないかどうか、探してみる、
ということです。
身近でお金持ちで慕われている人を探してもいいかも知れません。
有名人でそういう人を探してもいいかも知れません。
「お金」というものに関して考えたり、研究してみたりすることで、
他の可能性を探してみることもできるかもしれません。
すぐには見つからないかもしれないけど、
「他のオプションがあるのではないか?」
と探し始めるだけで、
新しい可能性が見えてきます。
そしてたいていの場合、
探し続けていればその「答え」は見つかります。
これはあくまでひとつの例ですが、
非常によくあるパターンであることは確かです。
ダブル・バインド(5) 2007/04/03(水)
他にもいくつかダブル・バインドの例をあげてみましょう。
・お金はほしいけど、仕事はしたくない。
・仕事を一生懸命したいけど、家庭をおざなりにしたくない。
・成績も大事だけど、子供の良いところも失わせたくない。
・起業したいけど、安定もほしい。
・結婚もしたいけど、自由もほしい。
あげればキリがありません。
どの場合でもストレスを感じたり、
「○○しかない」と思い込んでいたりするばあいは、
この状況に入り込んでいるサインです。
さあ、あなたはどんな「ダブル・バインド」を感じていますか?
もしくは世の中にどんな「ダブル・バインド」を見つけましたか?
もし発見したら、
メールで教えてください!
ダブル・バインド(6) 2007/06/15(金)
ちょっと長めに待ってみましたが、
結局「ダブルバインド見つけたよ!」とメールを下さった方は
一人もいませんでした。
これは見つけるのは
確かに難しいんです。
でも、これを見つけるのが上手になると、
「他人がさんざん手を焼いている問題を
いとも簡単に解決できる」
ということが多くなります。
ぜひ継続してトレーニングしてみてください。
もし、トレーニングのとっかかりがわからない人は、
7月からのWEBキャンパスでの課題本のひとつ
“The Now Habit”をおススメします。
これを読むと、
現代の8割以上の人がハマってしまっている、
重大な「ダブルバインド」に気が付き、
それを取り除くことができます。
その結果、仕事のストレスがグッと減り、
同時に生産性も飛躍的にアップします。
興味がある方は、
ぜひ7月から9月のWEBキャンパスに参加してみてください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.sophy-ac.com/webc/0707a.html
アンソニー・ロビンズに対する批判 2007/06/27(木)
何かを学ぶとき、
それに対する反対意見や批判を学ぶことは、
きわめて有効な学習方法である。
その批判が完全に正しければ、
学習の方向性を変えるきっかけになる。
もしその批判が完全に正しくはなくても、
まったく的外れなことはすくない。
たとえ一割でも理にかなったことを
言っていることがほとんど。
そしてそれを知ることで、
学習の対象全体が、立体的に浮かび上がるように感じられ、
理解がグッと深まる。
それはまるで
影の部分を描くことで、
描写しているものがリアルさを増す、
という現象に似ている。
だから、ここでそろそろ
アンソニー・ロビンズに対する批判も
見てみよう、と思う。。
アンソニー・ロビンズに対する批判(2) 2007/07/15(日)
まずはWikipedeiaの”Criticism”のところを読んでみてください。
中立的な見方で
批判的な意見が書かれています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Tony_Robbins
アンソニー・ロビンズに対する批判(3) 2007/07/17(火)
まず彼に対する批判として多いのは
ショー・アップのしすぎ、
というものでしょう。
人の心の問題を、
ショーにして演出して
エンターテイメントにする。
これは彼の得意なところで、
すばらしいところでもあります。
でも、医療的な立場で
カウンセリングやセラピストをしている人から見たら、
受け入れ難いんだろうな、
というのは想像が付きます。
「人の心の悩みを食い物にしている」
そういう言い方をする人も、
当然いるでしょう。
アンソニー・ロビンズに対する批判(4) 2007/07/22(日)
次に多い批判は、
その手法がオリジナルではなく
ほとんどが他の誰かからの受け売りである、
ということ。
カウンセリングの主な部分は
ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーが
開発したNLPをモトにしていますし、
体作りに関しては、
スチュ・ミットルマンというアスリートの理論を教えています。
その他のものも、
自分で研究・開発したものはあまり無く、
本を読んだりセミナーに出たりして、
使えそうなものを手当たりしだい
寄せ集めてつぎはぎした、
という部分はあります。
アンソニー・ロビンズのノウハウがもっとも凝縮されて収められているのが
“Awaken the Giant Within”という本です。
この本は一度邦訳されていますが、すでに絶版。しかも原書が原著は538ページにもなる大作なのにもかかわらず、邦訳版はわずか248ページ。
重要な部分がざっくりと省略されてしまっています。
ソフィー・ジ・アカデミーではこの”Awaken the Giant Within”を原書のまま読むための講座を開講しています。アンソニー・ロビンズに対する興味があれば、中学卒業程度の英語で半年で読みきることができます。詳しくはこちらをご覧ください。
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