英語の勉強のモチベーションを上げるコツ:加点法評価学習法

英語の学習を進めていく際、多くの人はその成果を「減点法」で評価していこうとします。しかしこの方法はモチベーションを保ちにくく、あまりおすすめしません。それよりも「加点法」で成果を評価していったほうが、楽しくしかも現実的で、継続しやすいのでおすすめです。

加点

【内容の要約】

  1. [よくあるパターン]英語の勉強のモチベーションがなかなか続かない
  2. [問題点]従来の学習法ではモチベーションを保ちにくい
  3. [解決策]「減点法」ではなく「加点法」で成果を評価していくべし

1.[よくあるパターン]英語の勉強のモチベーションがなかなか続かない

英語の勉強で成果を上げるためにもっとも重要なことのひとつは「継続する」ということです。
英語を母国語としている人は毎日何時間も英語に触れているわけですから、当然英語力は上がっていくわけです。しかし日本に住んでいる日本人は、何もしなければ英語に触れる時間はありません。だから意識的に英語に触れる時間をつくらなければいけません。しかもそれを長期間継続する必要があります。

でも、何年も英語の勉強を継続するのは、多くの人にとって難しいものです。急に何かがきっかけとなってしばらくモチベーションが持続したとしても、数ヶ月程度でやる気を失ってしまうのが普通です。
どうして英語の勉強のモチベーションは続きにくいのでしょうか?

2.[問題点]従来の学習法ではモチベーションを保ちにくい

勉強のモチベーションが続きにくい原因のひとつは、私たちが普段慣れ親しんでいる「勉強法」にあります。

従来の勉強は「減点法」で行っていきます。つまり完璧な状態を「100点」として、それと「現状」を比較して、「どれくらい足りないか」を確認していく評価方法です。TOEICなどは満点が990点だったりしますが、いずれも「満点」を決めておいて、そこからできなかった問題の点数を引いていく、ということをするのでやっぱり「減点法」です。
この方法は「100点」という基準値があるのでわかりやすく、しかも「他人と比較しやすい」という利点もあるので、学校教育ではよく使われる方法です。しかしこの「減点法で評価していく教育方法や勉強方法」 は、モチベーションが下がりやすい、という弱点を持っています。満点からかならず点数を「引かれてしまう」ので、点数を引かれるたびにモチベーションが下がりやすくなります。

勉強するたびに、減点、減点、減点、です。当然モチベーションは低下します。最初のうちのやる気が満々のときは、少しくらい減点法でモチベーションが低下しても、すぐに気持ちを立て直せるのですが、この減点、減点、減点、が数ヶ月も続くと、さすがに気が滅入ってきてしまい、やる気が続かなくなってしまうのです。

 

3.[解決策]「減点法」ではなく「加点法」で成果を評価していくべし

そこでソフィー・ジ・アカデミーで使っていて、みんなにおすすめしているのが「加点法」という評価方法を使った勉強法です。これは何かを始める前の状態を「0点」とし、それと現状を比べて「どれくらい進歩したのか」を確認・評価していく学習方法です。これは「0点」が基準なので、少しでも前に進めば、得点や評価がプラスされます。

「減点法」だと「10点」は「マイナス90点」かもしれません。
しかし、「加点法」だと「10点」は「プラス10点」です。

何もしなければ「0点」ですが、少しでも行動を起こして勉強すれば少しはプラスになるわけですから、それを積極的に評価していくわけです。減点法だと1回のテストで「10点」しかとれなければ、かなりショックかもしれません。しかし加点法なら1回のテストで「10点」でも、ベリーグッドです。なぜならばそれは「プラス10点」だからです。そして加点法ではその点数は積み重なっていくからです。1回10点のテストを10回繰り返せば「100点」になってしまいます。もちろんそれを20回繰り返して「200点」にしてしまうこともできてしまいます。

1点でもプラスになれば、どんどん点数が積み重なっていきます。勉強するたびにプラス、プラス、プラス、と続きますから、モチベーションはどんどんと上がっていきます。やればやるだけ繰り返し加点されていくわけですから、やる気が持続しやすいのです。

私たちは学校教育の中で「減点法」で評価して勉強を進めていくのが当たり前になってしまっています。でも、実際に社会に出たらそこは「加点法」で大丈夫です。なぜなら、学校と違い社会の中では挑戦する機会はテストの1回だけではないからです。1回のテストが10点でも、何回もくじけずに挑戦し続ければ、10点をいくつも積み重ねて100点にも200点にも、1000点にも、1万点にだってできるのです。実際に社会に出てから役立つのは、学校教育で慣れ親しんできた「減点法」ではなく、「加点法」なのです。

ぜひ今日からこの「加点法」で、自分の学習を評価していってください。きっと英語の勉強のモチベーションが続きやすくなると思います。

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