The Story of "The Life Field"
- ソフィーのものがたり -
それは今から少し昔。

世界にはたくさんの豊かさと、技術と知恵があふれていました。
ところが、人々はその素晴らしい能力を己の欲と野心のためだけに使い、
世の中には争いと、不平や不満が絶えませんでした。

もっと住み良い世の中になることを望む多くの人々の中のひとりが、
たとえ小さな村でも、いい場所をつくろうと思いつきました。

しかし、畑を耕すことも、家を建てることも知らないその人だけでは、
なかなかうまくいきません。

それでもあきらめずにいると、
世界中を旅していろいろな場所のいろいろなことを見聞きした人が、
できたばかりのその村に立ち寄り、少しだけ知恵をかしてくれて、その村に名前がつきました。

それでも、すぐに村人が増えるはずもなく、
おなかもすいて、くじけそうになりました。

そのとき、名前がついたばかりのその村にたまたま立ち寄った旅人は、
料理の名人で、泊めてくれたお礼にと、その人の好物を作ってくれました。

その味は、それはみごとなもので、そのひとはたちまち元気をとりもどすことができました。

そのうちに、魚取りの名人や、物づくりに長けた人、
天気や地形をたちまちに分析してしまう人などがその村に移り住み、少しずつ自分たちの知恵を出し合いました。


その村が少し住み良くなると、他の国の言葉が話せる人が移り住み、
村人に言葉を教え、その村は他の国々と商売をすることができるようになりました。

村人はその新しい村人に、魚の取り方や、
物を作る方法や自分たちの持っている知恵を少しずつわけてあげました。

音楽やダンスが出来る人が移り住むと、村には音楽が流れ、
祭りが開かれるようにもなりました。

音楽やダンスしかできなかったその人は、その村に住むようになって、
他の国の言葉を覚えました。

そうして、その村はどんどん広がり、
やりたい人がやりたい仕事をし、
望む人がほしい知識を得、
それは豊かで、幸せな村へと成長していきました。

はじめに村をつくったその人は、大きくなった村を見て、
こんな村がたくさんあったら、どんなに素敵だろうと他の地を探し、
また新しい村をつくりはじめました。

ふたつめのその村は、ひとつめの村の人も手伝ってくれて、
はじめの村より少し早く大きくなりました。
そうして、みっつ、よっつと村の数は増えていきました。

たくさんになったその村々は、
それぞれに物資や文化の交流がありましたが、
争いが起こることは決してありませんでした。
なぜなら、他の村がなければ自分たちの村が存在しないこと、
他の人の知恵がなければ村が大きくならなかったことをすべての人々が知っていたからです。

たくさんの村の集まりはやがて大きな国となり、それがひとつの世界を作り出していきました・・・